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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):河西工、FFRI、三菱ケミHD

河西工 <日足> 「株探」多機能チャートより
■河西工業 <7256>  1,343円  +67 円 (+5.3%)  本日終値
 河西工業<7256>が反発。7日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想について、売上高を2200億円から2230億円(前期比6.3%減)へ、営業利益を130億円から156億円(同4.7%減)へ、純利益を68億円から81億円(同5.2%減)へ上方修正し、従来15円を予定していた期末配当を17円に引き上げるとあわせて発表したことが好材料視された。同時発表の第3四半期累計(16年4~12月)連結業績が想定を上回り、今後も堅調な推移が見込まれていることに加えて、合理化効果や円安による影響が利益を押し上げるとしている。なお、期末配当予想の修正に伴い、年間配当は32円(従来予想30円、前期26円)を予定している。第3四半期累計決算は、売上高1648億1700万円(前年同期比6.7%減)、営業利益122億9800万円(同3.5%減)、純利益67億9900万円(同1.1%減)だった。

■FFRI <3692>  4,650円  +230 円 (+5.2%)  本日終値
 FFRI<3692>が大幅高。上値のフシとなっていた昨年12月19日の戻り高値4615円と1月10日の戻り高値4580円をいずれも払拭し新局面入りを明示している。激化するサイバー攻撃への対応が世界的な課題となるなか、10日の日米首脳会談では安倍首相がトランプ米大統領に提案する経済協力の原案である「日米成長雇用イニシアチブ」5項目において「サイバー攻撃への対処・宇宙空間での共同対処」が掲げられており、関連銘柄へのマーケットの関心が高まる方向にある。同社はヒューリスティックエンジンにより未知のウイルスを検知する技術で先駆しており、市場でもその技術力は高く評価されている。昨年12月中旬には6連騰で株価水準を一気に4割も上昇させるなど、値運びの速さは折り紙付きで投機資金の食指を動かしている。

■三菱ケミHD <4188>  814.5円  +39.6 円 (+5.1%)  本日終値
 三菱ケミカルホールディングス<4188>が後場一段高。午後1時30分、17年3月期の連結業績予想について、売上高を3兆2800億円から3兆3500億円(前期比5.5%減)へ、営業利益を2290億円から2660億円(同1.0%減)へ、純利益を1250億円から1510億円(同2.9倍)へ上方修正したことが好感されている。上方修正は、為替が円安で推移していることに加えて、機能商品分野を中心に販売が堅調であることや、医薬品事業における技術料収入の増加、さらにMMAなどの石油化学製品の市況および需要が堅調に推移していることなどが要因としている。また、業績の修正に伴い、従来8円を予定していた期末配当を10円に引き上げるとあわせて発表したことも好材料視されているようだ。年間配当は18円(従来予想16円)となり、前期に対しては3円の増配となる。なお、同時に発表した第3四半期累計(16年4~12月)決算は、売上高2兆4506億1000万円(前年同期比8.6%減)、営業利益2103億8000万円(同8.2%減)、純利益1317億5100万円(同3.9倍)だった。

■住友不動産販売 <8870>  2,665円  +127 円 (+5.0%)  本日終値
 7日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が10%増益で着地・10-12月期も21%増益」が好感された。住友不動産販売 <8870> が2月7日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比9.8%増の106億円に伸び、通期計画の159億円に対する進捗率は5年平均の60.5%を上回る67.1%に達した。
  ⇒⇒住友不動産販売の詳しい業績推移表を見る

■スターツ <8850>  2,033円  +94 円 (+4.9%)  本日終値
 スターツコーポレーション<8850>が後場上げ幅を拡大。午後2時、17年3月期の連結業績予想について、営業利益を185億円から200億円(前期比11.5%増)へ、純利益を108億円から125億円(同17.0%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は従来予想の1820億円(同13.6%増)を据え置いたものの、建設事業で建築資材の集中購買、工期の平準化などのコスト低減効果が予想を上回る見通しであることに加え、ゆとり事業におけるホテル、温泉旅館、高齢者支援・保育の各施設についても稼働が引き続き順調に推移する見込みであることなどが利益押し上げの要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(16年4~12月)決算は、売上高1363億2300万円(前年同期比14.3%増)、営業利益153億7600万円(同12.8%増)、純利益108億5700万円(同28.2%増)だった。

■パイオラックス <5988>  7,410円  +330 円 (+4.7%)  本日終値
 パイオラックス<5988>は後場急上昇。午後1時ごろ、17年3月期の連結業績予想について、売上高を615億円から630億円(前期比2.1%減)へ、営業利益を86億円から96億円(同4.9%増)へ、純利益を62億円から71億円(同1.1%増)へ上方修正し、あわせて期末配当を40円から50円へ引き上げたことが好感された。なお、年間配当は90円(従来予想80円、前期80円)を予定している。業績予想の上方修正は、主力の自動車部品が主に北米や中国で堅調に推移していることに加えて、グローバルに進めている合理化活動の推進効果が見込まれるとしている。なお、第3四半期累計の連結決算は売上高474億6600万円(前年同期比0.3%減)、営業利益77億200万円(同10.7%増)、純利益60億4900万円(同10.1%増)だった。また同時に、3月31日を基準日として1対3株の株式分割を実施すると発表しており、これも好材料視されているようだ。投資単位当たりの金額を引き下げることでより投資しやすい環境を整えるとともに、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることを目的としている。効力発生日は4月1日の予定。

■日油 <4403>  1,211円  +45 円 (+3.9%)  本日終値
 日油<4403>が後場に入って急伸し、昨年来高値を更新した。同社はきょう午後2時に、17年3月期第3四半期累計(16年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は187億7600万円(前年同期比27.9%増)となり、通期計画190億円に対する進捗率は98.8%に達した。売上高は1276億6400万円(同1.1%増)で着地。トイレタリー関連需要で界面活性剤の売り上げが伸びたほか、中小型液晶パネル関連向けにディズプレー材料の売り上げ増などから、主力の機能化学品事業が増収増益となったことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■アンリツ <6754>  840円  +30 円 (+3.7%)  本日終値
 アンリツ<6754>が3日ぶりに反発。同社はきょう、KDDI<9433>のIoT実証実験に協力したことを明らかにした。この実験ではIoTに使用されるLTE通信の特徴である低消費電力性能の検証が行われ、アンリツ製の基地局シミュレーターなどが使用された。今後はRF試験用ラジオコミュニケーションアナライザや、コンフォーマンス試験(スマートフォンやIoT機器と基地局間の無線仕様や通信手順が、3GPP規格に適合していることを確認するための試験)システムなどでの対応を予定している。

■ジオスター <5282>  960円  +34 円 (+3.7%)  本日終値
 7日、ジオスター <5282> [東証2]が17年3月期の連結経常利益を従来予想の20億円→27.1億円に35.5%上方修正。増益率が75.1%増→2.4倍に拡大し、従来の22期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。今期業績の上方修正は昨年9月に続き、2回目となる。東京外環道路向けトンネル部材や防潮堤などの販売が伸び、売上が計画を上回ることが寄与。生産体制の整備や原価低減による採算改善も利益上振れに貢献する。業績上振れに伴い、従来未定としていた今期の年間配当は17.5円(前期は10円)実施する方針としたことも支援材料となった。

■テレ朝HD <9409>  2,348円  +82 円 (+3.6%)  本日終値
 7日、テレビ朝日ホールディングス <9409> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の165億円→205億円に24.2%上方修正。従来の10.9%減益から一転して10.8%増益を見込み、一気に3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。静岡朝日テレビ、東日本放送、福島放送の株式を追加取得し、持ち分法適用会社化することを決定。これに伴い、負ののれん約35億円が発生することが利益を押し上げる。

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