【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):エボラブルA、三井海洋、ディディエス
エボラブルA <日足> 「株探」多機能チャートより
エボラブルアジア<6191>が4日続伸し、分割考慮後の実質上場来高値を連日の更新となった。7日の取引終了後、昨年11月にWEBサイト上でのサービスを開始した総合旅行サービスプラットフォーム「AirTrip」(通称エアトリ)について、iOSおよびAndroid用アプリの配信を開始したと発表しており、利用者層の拡大を好感した買いが入っている。「AirTrip」は、「最もおトク」で「最も便利」なサービスを目指してスタートした、ポイント高還元型の総合旅行サービスプラットフォームで、先月には民泊CtoCプラットフォーム「AirTrip民泊」のサービスもプレオープンしている。今回、iOS・Androidアプリの配信を開始することで、利便性やサービス強化を図っており、今後は国内・海外宿泊、国内・海外パッケージ、海外航空券、新幹線など、総合旅行サービスプラットフォームとして拡大を目指すという。なお、アプリ配信に伴い、今月中に「友達紹介キャンペーン」も開始する予定としている。
■ウエルシア <3141> 6,280円 +120 円 (+2.0%) 本日終値
ウエルシアホールディングス<3141>が3日ぶりに反発。7日の取引終了後に発表した1月度の月例報告で既存店売上高が前年同月比5.3%増と22カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。処方せん受付枚数が同24.2%増の84万8668枚と大幅に増加したことなどが寄与した。
■三井海洋開発 <6269> 1,858円 +30 円 (+1.6%) 本日終値
三井海洋開発<6269>が急反発。7日取引終了後、16年12月期の連結利益予想の増額修正を発表したことが好感された。営業利益は70億円から180億円(前の期比3.5倍)へ、最終利益は90億円から210億円(同3.6倍)へ修正した。売上高は2300億円(同22.2%減)で据え置いた。浮体式石油生産貯蔵積出設備(FPSO)の建造工事にかかる採算の改善を織り込んだほか、FPSOの早期引き渡しに対する追加収入などが利益の押し上げ要因に働いた。
■東京精密 <7729> 3,815円 +60 円 (+1.6%) 本日終値
東京精密<7729>が4日続伸。7日の取引終了後、パナソニック<6752>子会社のパナソニック ファクトリーソリューションズと協業し、メタル配線のあるセンサーやメモリーなどの半導体チップをウエハーからダメージレスで切り出す技術を開発すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。センサーやメモリーの製造工程では、画素の微細化やウエハーの薄化の進展で、歩留まりの確保、ダメージによるチップ割れが課題となっているが、両社が共同で取り組む「レーザーグルービング(溝加工)+プラズマダイシング工法」は、センサーでは切削粉が出ないことによる高歩留まりを、また、メモリーではウエハー薄化に対してもダメージフリーで高品質を実現することを可能とするという。両社ではまず、プラズマダイシングの前工程でマスク・メタル配線層をレーザーで溝加工する「レーザーグルービング装置」を共同開発し、その後、販売でも連携するとしている。
■青山商事 <8219> 3,925円 +55 円 (+1.4%) 本日終値
7日、青山商事 <8219> が発行済み株式数(自社株を含む)の0.81%にあたる45万株(金額で15億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月14日から3月24日まで。
■三井不動産 <8801> 2,630.5円 +35.5 円 (+1.4%) 本日終値
三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、住友不動産<8830>などをはじめ不動産株の上昇が目立つ。市場では「対日貿易赤字の問題がクローズアップされるなか、今週末に日米首脳会談を控えて主力輸出株は手掛けにくい環境にあり、どうしても視点は内需株に向きがち。不動産株は足もと国内長期金利が上昇含みとはいえ、景気回復がベースにありマイナス材料には捉えられにくい。三菱地所などは国内証券が目標株価を引き上げる動きも出ており、追い風が意識されている」(準大手証券ストラテジスト)と指摘されていた。
■横河電機 <6841> 1,641円 -138 円 (-7.8%) 本日終値 東証1部 下落率トップ
7日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が31%減益で着地・10-12月期も33%減益」が嫌気された。横河電機 <6841> が2月7日大引け後(15:30)に決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比30.6%減の220億円に落ち込み、通期計画の315億円に対する進捗率は69.9%にとどまったものの、5年平均の56.3%を上回った。
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■三井造船 <7003> 168円 -13 円 (-7.2%) 本日終値 東証1部 下落率5位
7日、三井造船 <7003> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の200億円→180億円に10.0%下方修正し、増益率が32.6%増→19.4%増に縮小する見通しとなったことが売り材料視された。子会社の海外プラント工事で追加損失が発生。これに伴い、受注工事損失引当金繰入額を計上することが響く。業績悪化に伴い、期末一括配当も従来計画の5円→3円(前期は4円)に減額修正した。
■リンナイ <5947> 9,070円 -480 円 (-5.0%) 本日終値
7日に決算を発表。「今期経常を一転3%減益に下方修正」が嫌気された。リンナイ <5947> が2月7日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.7%減の273億円となった。併せて、通期の同利益を従来予想の380億円→346億円(前期は358億円)に8.9%下方修正し、一転して3.4%減益見通しとなった。
⇒⇒リンナイの詳しい業績推移表を見る
■ディー・ディー・エス <3782> 659円 +100 円 (+17.9%) ストップ高 本日終値
7日、ディー・ディー・エス <3782> [東証M]が決算を発表。16年12月期の連結最終損益は7400万円の黒字(前の期は5億5000万円の赤字)に浮上して着地。続く17年12月期の同利益は前期比7.3倍の5億3700万円に急拡大し、12期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期もセキュリティ需要の拡大を背景に、主力の指紋認証ソフトの販売が伸びる。提携先の北京視信源科技発展の株式売却に伴い、売却益が発生することも最終利益を押し上げる。併せて、収益性の改善や財務体質の強化に伴い、16年3月期決算短信で「継続企業の前提に関する重要事象等」の記載を解消したと発表したことも買いに拍車を掛けた。
●ストップ高銘柄
アエリア <3758> 2,718円 +500 円 (+22.5%) ストップ高 本日終値
ニックス <4243> 932円 +150 円 (+19.2%) ストップ高 本日終値
川岸工業 <5921> 625円 +100 円 (+19.1%) ストップ高 本日終値
グレイステクノロジー <6541> 9,510円 +1,500 円 (+18.7%) ストップ高 本日終値
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース