市場ニュース

戻る
 

【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発・1万9000円回復、円高一服で主力株に買い (2月8日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  18951.16
高値  19009.24(15:00)
安値  18875.57(11:35)
大引け 19007.60(前日比 +96.82 、 +0.51% )

売買高  16億4171万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆9826億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

 1.日経平均は反発、主力株中心が買い戻された
 2.米株高と円高一服を好感し終値で1万9000円台乗せ
 3.買い一巡後マイナス圏も後場買い直され、ほぼ高値引け
 4.好調な企業決算拠りどころに好業績株を買う動き続く
 5.売買代金は低調で7日ぶりに2兆円台下回る

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは37ドル高と反発。主要企業の好決算やトランプ大統領が掲げる経済政策に対する期待で買いが優勢だった。

 東京市場では、前日の米株高と為替の円高一服を背景に買い戻される展開となった。ただ、全般薄商いのなかで上値の重さも意識された。

 8日の東京市場は、前日の米国株市場でナスダック指数が過去最高値で引けたほか、NYダウも取引時間中に最高値を更新するなどを受けてリスク選好ムードのなかで始まった。しかし、10日の日米首脳会談を控えて積極的に上値を買い進む動きもみられず、買い一巡後は値を消し、日経平均は前引け時点ではマイナス圏に沈んでいた。後場に入ると好調な企業業績を拠りどころに再び買い優勢となり、引け際に一段高、ほぼ高値引けで日経平均は終値で1万9000円台を回復している。もっとも物色意欲は盛り上がりを欠いており、東証1部の売買代金は活況の目安とされる2兆円台を7日ぶりに下回った。

 個別では、三井物産<8031>、三菱商事<8058>など総合商社が堅調、ファナック<6954>もしっかり。信越化学工業<4063>も買いが先行した。エスクリ<2196>がストップ高で買い物を残したほか、日本曹達<4041>も活況高。大陽日酸<4091>も物色人気となった。ヨコオ<6800>が値を飛ばし、新電元工業<6844>、山一電機<6941>なども大きく買われた。マブチモーター<6592>、SCREENホールディングス<7735>なども上昇した。
 半面、ブイ・テクノロジー<7717>が軟調、クラレ<3405>も大きく下落した。横河電機<6841>が急落したほか、NTTデータ<9613>も売られた。丸一鋼管<5463>、ライト工業<1926>なども安い。ハーツユナイテッドグループ<3676>が大幅安となったほか、島津製作所<7701>も値を下げた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、ファストリ <9983> 、京セラ <6971> 、信越化 <4063> 、ユニファミマ <8028> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約44円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はNTTデータ <9613> 、横河電 <6841> 、クラレ <3405> 、KDDI <9433> 、住友鉱 <5713> 。押し下げ効果は約27円。

 東証33業種のうち上昇は25業種。上昇率の上位5業種は(1)ガラス土石製品、(2)卸売業、(3)不動産業、(4)ゴム製品、(5)化学。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)水産・農林業、(4)建設業、(5)情報・通信業。

■個別材料株

△エスクリ <2196>
 4-12月期(3Q累計)経常は3.1倍増益・通期計画を超過。
△摂津油 <2611> [東証2]
 日清オイリオが株式交換で完全子会社化。
△宮地エンジ <3431>
 今期経常を一転49%増益に上方修正、配当も2円増額。
△セーレン <3569>
 今期経常最高益予想を13%上乗せ、配当も6円増額。
△アエリア <3758> [JQ]
 「A3!」が配信開始2週間経たずに150万DL突破。
△日曹達 <4041>
 今期経常を23%上方修正。
△大陽日酸 <4091>
 17年3月期営業利益を上方修正。
△旭硝子 <5201>
 今期税引き前は38%増益、自社株買いも実施。
△川岸工 <5921> [東証2]
 今期経常を一転6%増益に上方修正、配当も6円増額。
△ARM <8769> [JQ]
 17年3月期業績予想と期末一括配当計画を増額修正。

▼博展 <2173> [JQG]
 17年3月期営業損益予想を赤字に修正。
▼三井造 <7003>
 今期経常を10%下方修正・配当も2円減額。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)エスクリ <2196> 、(2)ヨコオ <6800> 、(3)セーレン <3569> 、(4)日本曹達 <4041> 、(5)T&Gニーズ <4331> 、(6)大陽日酸 <4091> 、(7)旭硝子 <5201> 、(8)ジャムコ <7408> 、(9)新電元 <6844> 、(10)C&R <4763> 。

 値下がり率上位10傑は(1)横河電 <6841> 、(2)TDCソフト <4687> 、(3)HUG <3676> 、(4)能美防災 <6744> 、(5)三井造 <7003> 、(6)クラレ <3405> 、(7)丸一管 <5463> 、(8)ダイトロン <7609> 、(9)日山村硝 <5210> 、(10)森永乳 <2264> 。

【大引け】

 日経平均は前日比96.82円(0.51%)高の1万9007.60円。TOPIXは前日比8.00(0.53%)高の1524.15。出来高は概算で16億4171万株。値上がり銘柄数は1287、値下がり銘柄数は585となった。日経ジャスダック平均は2883.11円(7.95円高)。

[2017年2月8日]

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均