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2017年01月28日20時00分

【特集】5万円以下で買える「騰勢加速のワケあり銘柄」15連発 <株探トップ特集>

新日本電工 <日足> 「株探」多機能チャートより

―小さく仕込んでデッカク育てる少額投資、個性満点の“材料株”一挙紹介―

 NYダウ2万ドル超えを号砲に、東京株式市場でもトランプ相場の上昇気流が再び意識されている。「対岸が2万ドルならこちらは2万円」とばかりに、全体相場は日経平均1万9000円ラインを躊躇することなく通過点にして、上値指向を継続。前日までの大幅連騰を受け、27日は週末ということもあって目先利益を確定する動きも観測されたが、それをこなし切ってしまうあたりに今の地合いの強さをみることができる。

●でもやっぱり主力よりも材料株

 しかし、トランプ米大統領の保護主義的な政策に対する警戒感も日増しに高まっている。それは、為替が1ドル=115円に入るなど円安を鮮明としているにもかかわらず、トヨタ自動車 <7203> など自動車株が軟調な動きをみせていることにも端的に表されている。そもそもドル・円相場の先行きも怪しい。元“不動産王”は「米国第一」と連呼しながら、為替のドル高牽制も忘れない。となると「持たざるリスク台頭!」などとハヤされても、ここは主力株に全力投球して足もとを掬(すく)われやしないかと考えてしまうのが投資家の偽らざる気持ちかもしれない。

 勢い物色の矛先は値運びの軽い材料株ということになる。ただ、ボラティリティの高い銘柄への参戦はリスクも伴う。比較的軽いタッチで相場に触れて、株の醍醐味を味わいたいのであれば少額投資が打ってつけだ。今回は5万円以下で買える個性豊かな材料株を15銘柄選出した。既に株価は上昇シグナルが点灯した状態にあり、現在進行形で物色人気となっているワケあり銘柄に、“軽め”に乗ってみるもの面白い。

●にわかに動意づく需給思惑株の一群

 ソフトフロントホールディングス <2321> [JQG]はIP電話関連の技術開発を手掛けるが、M&Aによりエステなど業態にこだわらない多角経営を実施。業績は厳しく疑義注記銘柄だが、大株主の保有株比率の変化など需給思惑を底流に足もとの株価は動意含みだ。

 マーチャント・バンカーズ <3121> [東証2]はマンションやホテルへの投資を手掛ける。医療事業への展開もはかるが、直近では介護ロボット事業に布石を打っており、同分野への取り組みに期待をかけている。17年3月期は販売子会社売却で最終利益は急拡大する見込み。

 サンワカンパニー <3187> [東証M]はキッチンや洗面、タイルなどの建材のネット通販を展開する。東京のショールームなど販売促進に注力の構えにあり、17年9月期は営業利益段階で18%増益見通しと好調だ。

カジノ関連イントランス浮上、サイバー攻撃対応のテリロジー

 イントランス <3237> [東証M]は中古ビルを対象とする不動産再生事業を手掛け、東京都心部での中小型物件中心に展開しその企画力に定評がある。昨年に和歌山県北西部沖にある人工島「和歌山マリーナシティ」内の「和歌山マリーナシティホテル」「紀州黒潮温泉」「ソルカサ・デル・マール」の3施設を取得しており、カジノを含む統合型リゾート開発に参入、IR整備推進法(カジノ法)成立にともない「国内カジノ1号案件のダークホースになるかもしれない」と一部メディアで報じられ急動意モードにある。

 テリロジー <3356> [JQ]はサイバー攻撃に対応した情報セキュリティー商品を手掛けており、時流に乗る銘柄。あらゆるものをオンライン化するIoTの普及に伴い、我々の日常でもサイバー犯罪に晒される可能性が高まっている。また、海外からの政府機関へのサイバー攻撃が急増するなかでサイバーセキュリティーに対するニーズは日増しに高まっている。同社株は足も速く、2015年6月には株価をわずか5日間で200円台から一気に720円まで急騰させた実績がある。

ドローンで化けるかモバクリ、ソフトブレーンはAIで飛躍

 モバイルクリエイト <3669> はタクシーやバスなど運送事業者向けに無線通信システムなどを提供するが、タクシー配車事業が好調で業績拡大途上にある。子会社化した石井工作研究所 <6314> [JQ]と合わせドローンの製造開発分野での展開に期待がかかっている。

 ディー・ディー・エス <3782> [東証M]は指紋認証機器の大手で、16年12月期は営業損益段階からの黒字化が見込まれている。パナソニック製スマートフォン向けに同社の指紋認証アルゴリズムが搭載されたことが明らかとなり、これが株高の原動力となっている。

 ソフトブレーン <4779> は業務支援システム販売と店頭販促支援を手掛ける。ソフトバンクグループ <9984> と提携関係を持ち人工知能(AI)関連の一角として注目されている。筆頭株主のスカラ <4845> が配当実施の提案を行ったと発表したことで株価はにわかに動意づいた経緯がある。昨年7月には858円まで買われるなど瞬発力の高さも光る。

●非鉄市況高で新日電工、日軽金、「じぶんの地盤」で地盤ネット

 新日本電工 <5563> は新日鉄住金系の合金鉄トップメーカーだが、ここ非鉄市況の上昇で上値追いムードを強めている。16年12月期は最終10億円の赤字見通しながら株価は既にこれを織り込んでおり、17年12月期の回復を買う流れにある。自己資本比率75%と財務体質は強固で、5円配当継続を前提にPBR0.7倍台は割安感がある。

 日本軽金属ホールディングス <5703> は非鉄市況のなかでも年初からの上昇が特に顕著なアルミ市況関連株として注目。アルミは半導体装置向けの需要を確保して収益に反映。電気自動車(EV)普及を背景に市場拡大が続くリチウムイオン電池やスマートフォン向け電子材料などの開発を進め、業容を広げている。

 地盤ネットホールディングス <6072> [東証M]は、改良工事は担わない第三者的な地盤解析業務と品質証明に特化したビジネスを展開する。現在地と周辺地域の安全性を360度の範囲で可視化した「じぶんの地盤」AR版を提供しており注目される。

●ユビテックはIoTの穴株、ホクシンの業績変化にも着目

 日鍛バルブ <6493> [東証2]は自動車向けに小型エンジンバルブを手掛けている。バルブは国内需要が底堅く、中国での需要を開拓している。同社株のポイントはPBRが0.5倍台と超割安圏にある一方で、配当利回りが2.9%前後と高いことで、値動きは地味ながら昨年4月以降、下値切り上げ波動を形成している。

 ユビテック <6662> [JQ]は情報端末向け技術開発を受託、映像解析や画像検知技術に優位性を持つ。紙幣鑑別センサーモジュールで高実績を誇る。AIやIoT分野に経営資源を投入、自社開発のIoTシステムを活用して工場の稼働率改善サービスへの展開をはかる。

 廣済堂 <7868> は公共関連印刷を主力とするが出版や人材ビジネスも手掛ける。業態は地味だが、株価は折に触れて急動意するケースが多く材料株素地に富む。無配銘柄ながらPBR0.4倍台は指標面からの上値余地を暗示している。

 ホクシン <7897> は兼松系で建材用を主力に中質繊維版(MDF)を製造する。住宅市場の拡大を追い風に販売数量を伸ばし、営業利益は16年3月期に前の期比倍増の3億3000万円と高変化を示したが、17年3月期はさらに好調を極める。27日には従来予想の6億5000万円から8億円に増額修正し、前期比2.4倍と急拡大する見通しとなった。株価は昨年10月に130円近辺の株価を264円まで倍化させたが、その時の高値を払拭し実質的な青空圏に突入する可能性も出てきた。

◆5万円以下で買える面白い株◆

銘柄 <コード>         株価   妙味度
ソフトフロン <2321> [JQG] 271   ☆☆
マーチャント <3121> [東証2] 376   ☆☆
サンワカンパ <3187> [東証M] 438   ☆☆
イントランス <3237> [東証M] 275   ☆☆
テリロジー <3356> [JQ]   390   ☆☆☆

モバクリ <3669>        428   ☆☆☆
ディディエス <3782> [東証M] 472   ☆☆
ソフトブレン <4779>      429   ☆☆☆
新日本電工 <5563>       313   ☆☆
日軽金HD <5703>       280   ☆

地盤HD <6072> [東証M]   374   ☆☆
日鍛バ <6493> [東証2]    418   ☆
ユビテック <6662> [JQ]   459   ☆☆☆
広済堂 <7868>         419   ☆☆
ホクシン <7897>        238   ☆☆☆

※株価は27日現在。妙味度は☆が多いほど高い

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