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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):平田機工、東芝、コナミHD

平田機工 <日足> 「株探」多機能チャートより
■平田機工 <6258>  6,710円  +250 円 (+3.9%)  本日終値
 17日、平田機工 <6258> [JQ]が自動車関連設備の大型受注を複数獲得したと発表したことが買い材料視された。第2四半期からEVメーカーの受注が続き、電気自動車関連生産設備の累計受注額は110億円を超えた。また、第4四半期に約30億円の北米向けトランスミッション関連生産設備の受注を獲得。同案件の業績への影響は今期および来期以降に寄与するものと見込んでいる。発表を受けて、自動車関連生産設備事業の大型受注獲得による業績拡大に期待する買いが向かった。

■東芝 <6502>  288.4円  +6.7 円 (+2.4%)  本日終値
 東芝<6502>が続伸。昨年末の急落を引き継ぎ、年初から300円割れ水準で売り買いを交錯させていたが、目先は買いに厚みが増してきた。日本経済新聞など複数のメディアが、同社が主力の半導体事業を分社化し、外資系企業の出資を受ける方向で交渉に入ったことを伝えている。東芝は米原発事業で巨額の損失を計上する可能性が高まっており、財務基盤の強化が必須の課題となっていることで、稼ぎ頭の半導体事業を分社化することでこれに対応する。同社は革新的な次世代メモリーである3次元NAND型フラッシュメモリーで米ウエスタンデジタルと連携して業界4極の一角を占めている。今回、このウエスタンデジタルから出資を受ける交渉に入ったことが報じられているほか、一部の投資ファンドの出資も検討されているもようで、再建に対する期待が買いを誘っている。なお、東芝は取引開始時間前に今回の報道について「(メモリー事業の分社化について検討を進めていることは事実だが)当社から公表したものではない」というコメントを発表している。

■栗本鐵工所 <5602>  2,302円  +51 円 (+2.3%)  本日終値
 栗本鉄工所<5602>が5日ぶりに反発。この日、日産自動車<7201>にフロアパネルの研究開発用試作品を納入し、炭素繊維強化樹脂(CFRP)製自動車部品の試作品提供を本格的に開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。同社では、16年3月からCFRPの開発拠点としてクリモトコンポジットセンターを湖東工場(滋賀県東近江市)内に開設し、熱硬化並びに熱可塑系CFRPに関する量産技術開発の拠点として、テストプラントを設置している。今回の日産自への試作品納入をきっかけに、さらに数多くのユーザーや材料メーカー、金型メーカー、各研究機関などと連携を深め、成形品販売および量産設備システムの販売につながる試作提供をさらに加速させるとしている。

■コナミホールディングス <9766>  4,535円  +100 円 (+2.3%)  本日終値
 コナミホールディングス<9766>が反発。この日、傘下のコナミデジタルエンタテインメントが、スマートフォンゲーム「遊戯王 デュエルリンクス」を欧州・南米・アフリカ大陸に向け配信を開始したと発表しており、ユーザー層の拡大を期待した買いが入ったようだ。「遊戯王 デュエルリンクス」は、11日にグローバル配信を開始しており、日本、北米、欧州を中心に75の国と地域、9言語で楽しまれているトレーディングカードゲームの面白さを、スマートフォン向けに最適化したゲーム。対戦(デュエル)の初心者でもチュートリアルによって気軽にゲームを始められ、オンライン対戦でいつでもどこでも友達や世界中のユーザーと自由に対戦を楽しむことができるのが特徴という。AppStore無料ランキング(ゲームカテゴリ)では、米国を始め9つの国と地域で1位を獲得しているほか、累計1300万ダウンロードを突破しており、業績への貢献が期待されている。

■トリドール <3397>  2,492円  +53 円 (+2.2%)  本日終値
 トリドールホールディングス<3397>が3日ぶりに反発。午前中に、ヘアカラー専門店「fufu」を運営するFast Beauty(東京都渋谷区)と資本・業務提携を行うと発表しており、業績への寄与を期待した買いが入った。今回の資本・業務提携は、100%子会社「SONOKO」を通じて行われ、今後増加するアクティブシニア層へのリーチ強化や、「SONOKO」の事業強化を目的としたもの。「fufu」と「SONOKO」とは顧客層が近いこともあり、今回の提携により「SONOKO」事業が大きく伸長することが期待できる一方、トリドールHDグループが持つ店舗開発力や出店のノウハウを生かすことで、これまで以上に高速で「fufu」を多店舗展開することが可能になると見込んでいる。

■GMOインターネット <9449>  1,574円  +33 円 (+2.1%)  本日終値
 GMOインターネット<9449>が高い。同社は17日に、仮想通貨の交換および取引事業に参入することを決めたと発表。今後の事業展開などが期待されているようだ。同社は昨年10月11日に、準備会社として「GMO Wallet」を設立。GMOウォレットは、グループがネット証券事業やセキュリティー事業で培ってきたノウハウを生かし、安心かつ確実な仮想通貨の取引環境を提供するとともに、グループ各社との連携を進め、リーズナブルで利便性の高いサービスの開発、提供に向けて準備を進めるとしている。

■日本特殊陶業 <5334>  2,465円  +47 円 (+1.9%)  本日終値
 日本特殊陶業<5334>が3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が17日付で、投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を1550円から2600円へ引き上げたことが好材料視されている。為替前提を1ドル=115円などに変更し、17年3月期の営業利益予想を360億円から560億円へ、18年3月期を同360億円から680億円へ引き上げたことが要因。ただ、一段の円安シナリオを描かない限り、株価の上値は重いと見ているという。

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