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2017年01月01日16時00分

【特集】北浜流一郎が斬る!酉年「有望株!」 【お年玉企画】 <新春特別企画>

株式アドバイザー 北浜流一郎

「美人銘柄多し! 広がるトランプ・ラリー」

●浮沈消滅繰り返す株価、「失望」は「買い」

 「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとゞまりたるためしなし。世中にある人と栖(すみか)と、又かくのごとし」

 かつて鴨長明は「方丈記」の冒頭をこう書き記した。河の流れやよどみはまさに株式市場。そこで絶えず浮沈消滅を繰り返すうたかたは株価とみなせるため、私は「方丈記」の書き出しを座右の銘としているほどであり、2017年もこの名文と市場の動きを照らし合わせながら展開を読んでいくことになる。それは一体どのようなものになるのだろうか。

 2017年の株式投資を考える場合、まず気になるのが大発会だ。年初からいきなり下げてしまう。時々こんなことがあり、2016年がそうだった。前年大納会の引け値より実に582円も下げてしまった。

 原因となったのは中国経済と中国市場、そして人民元に対する不意打ち的引き下げへの懸念。それによる下落は2月初めまで続いてしまった。

 その後も方向感のない不安定な展開が続いたものの、英国のEU離脱が決まったところ(6月24日)で底を打ち、回復に転じたのはまだ記憶に新しい。

 そしてもう一つ、本格的復活の切っ掛けになったのが米国大統領選でのトランプ氏の勝利。11月9日に同氏の勝利が明かになると東京市場は919円もの大幅安となったが、米国市場は大幅に上昇。以来、日米ともに市場が生気を取り戻したのはご存じの通りだ。

 ここで16年の相場を簡単に振り返ったのは、上昇の切っ掛けになったのが、ビッグ・イベントで多くの投資家が望まぬ答えが出たと考えたところから市場が復活したこと、これを強調したかったのだ。つまり望まぬ結果が出そうとの見方で市場が大きく下げてしまったら、そこは後日振り返ると買い場だった。こういうことであり、17年も同様の場面に直面することはあると見てよく、その場合は勇気をもって買い向かいたい。

 要するに市場は、一時的に間違った動きをする。こういうことであり、投資候補銘柄も、市場が間違った判断を下して下げている、こんなところで狙うようにしたい。

●失速続きの中小型株に復活の狼煙

 トランプノミクスにより投資の対象領域は16年以上に広がると見てよいだけに、機関投資家好みの大型主力株だけでなく、16年後半は失速続きだった中小型株の多くも見直し買いで復活の狼煙を上げそうだ。

 具体的な銘柄としては、まずは鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下で経営再建中のシャープ <6753> [東証2]がある。鴻海がシャープ再生に本腰を入れているだけに、17年も再建が急ピッチで進み、株価もさらなる意外高が見込める。

 建設機械の油圧回路に使われているフィルターで世界首位のヤマシンフィルタ <6240> も市場での知名度は高くないが、投資対象としては魅力的だ。

 目先少々上がり過ぎの感があるが、システムリサーチ <3771> も押し目を見逃さないようにしたい銘柄になる。企業向け情報システムの構築と保守に強く、特にトヨタとの関係が緊密な点に着目だ。

 業務用厨房機大手で、冷凍冷蔵庫や製氷機にも強い世界的メーカーであるホシザキ <6465> も小反落を待って仕込んでおきたい。

 トランプ大統領がインフラ整備に取り組むとなると、エレベーターやエスカレーター、歩く歩道などの需要も一段と上向くと見てよいため、フジテック <6406> が魅力的だ。

 その他、美人銘柄が多いのが17年相場になるので気合を入れて投資に取り組みたい。

◆北浜氏のお薦め「2017年ポートフォリオ10銘柄」

シャープ <6753> [東証2]
ヤマシンフィルタ <6240>
システムリサーチ <3771>
ホシザキ <6465>
フジテック <6406>
ソフトウェア・サービス <3733> [JQ]
メタップス <6172> [東証M]
エムスリー <2413>
スタートトゥデイ <3092>
パピレス <3641> [JQ]

2016年12月30日 記

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