【市況】【↑】日経平均 大引け| 小幅に7日続伸、円安一服やFOMC控え売り買い交錯 (12月14日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 19270.01
高値 19284.28(09:07)
安値 19184.75((10:09)
大引け 19253.61(前日比 +3.09 、 +0.02% )
売買高 20億4511万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆5448億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は小幅に7日続伸、終始売り買い交錯
2.値下がり銘柄数は1100を超え、TOPIXは小幅安
3.欧米株高も円安一服でFOMC前に利益確定の動き
4.下値では押し目買いが厚く、主力株の売り物を吸収
5.個別にソフトバンクが活況高となり全体相場を下支え
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは114ドル高で7日連続で最高値更新。欧州株高やアップル、マイクロソフトなどのハイテク株が上昇を牽引した。
東京市場では利益確定売りと押し目買いが交錯、前日終値を挟んでの攻防となり結局、日経平均株価はわずかながらプラス圏で着地した。
14日の東京市場は、朝方はやや買い先行で始まったものの続かず、小幅プラス圏とマイナス圏を往来する展開で売り優勢の時間帯が長かった。前日の欧米株市場は総じて上昇、米国株市場ではNYダウが7日連続で最高値更新を続けるなど好調な値動きをみせたが、足もと過熱感が意識される東京市場は、為替の円安一服などを受けて利益確定売りに押された。日本時間15日早朝に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が判明することもあって、積極的な買いは見送られた。下値では海外投資家の買いなどが引き続き流入しているもようで、底堅さも発揮したが、値下がり銘柄数は1100を超えており、TOPIXは小幅マイナス圏で着地した。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が断トツの売買代金をこなし約2年ぶりの高値圏に買われた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>もしぶとく売り物を吸収し前日比プラスで引けた。日本電産<6594>、ブリヂストン<5108>も買いが優勢に。安永<7271>は調整一巡から買い直されストップ高。日本CMK<6958>、コロプラ<3668>などが商いを伴い値を飛ばした。パイオニア<6773>も活況高。
半面、SMC<6273>が大幅安で下値模索を続け、三菱商事<8058>も安い。任天堂<7974>も軟調でトヨタ自動車<7203>も冴えない。アサツーディ・ケイ<9747>、ジャパンベストレスキューシステム<2453>が急落、第一三共<4568>、日本通信<9424>などにも売りが目立った。
日経平均への寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、KDDI <9433> 、電通 <4324> 、東エレク <8035> 、ブリヂストン <5108> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約46円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、キッコマン <2801> 、エーザイ <4523> 、第一三共 <4568> 、住友不 <8830> 。押し下げ効果は約20円。
東証33業種のうち上昇は12業種。上昇率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)情報・通信業、(3)精密機器、(4)電気・ガス業、(5)証券商品先物。一方、下落率の上位5業種は(1)不動産業、(2)石油石炭製品、(3)卸売業、(4)非鉄金属、(5)水産・農林業。
■個別材料株
△東建コーポ <1766>
上期経常が17%増益で着地。
△摂津油 <2611> [東証2]
ノロウイルス大流行で同対策関連として浮上。
△カゴメ <2811>
SMBC日興証が目標株価「2420円→2790円」に引き上げ。
△G-FAC <3474> [東証M]
1→5の株式分割を実施。
△gumi <3903>
「ファントム オブ キル」を中国本土で配信開始。
△電通 <4324>
VRコンテンツ開発の米サビオス社に出資。
△エスクロAJ <6093> [JQ]
今期経常を22%上方修正、実質50%増配。
△日本CMK <6958>
三菱UFJ証が目標株価を「550円→810円」へ引き上げ。
△正栄食 <8079> [東証2]
今期経常は4%増で3期連続最高益・6円増配。
△トレイダーズ <8704> [JQ]
ビットコイン取引を行う新会社設立。
▲ミライトHD <1417>
165億円の海外CBを発行。
▲メタップス <6172> [東証M]
東証が信用規制。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)安永 <7271> 、(2)オルトP <3672> 、(3)キムラタン <8107> 、(4)エスクロAJ <6093> 、(5)日本CMK <6958> 、(6)日本ハウス <1873> 、(7)コロプラ <3668> 、(8)新日本科学 <2395> 、(9)M&Aキャピ <6080> 、(10)ヤーマン <6630> 。
値下がり率上位10傑は(1)JBR <2453> 、(2)アサツーDK <9747> 、(3)バロック <3548> 、(4)ティアック <6803> 、(5)エコナック <3521> 、(6)SMC <6273> 、(7)日本通信 <9424> 、(8)アーク <7873> 、(9)第一三共 <4568> 、(10)住石HD <1514> 。
【大引け】
日経平均は前日比3.09円(0.02%)高の1万9253.61円。TOPIXは前日比1.56(0.10%)安の1538.69。出来高は概算で20億4511万株。値上がり銘柄数は695、値下がり銘柄数は1165となった。日経ジャスダック平均は2683.11円(2.72円安)。
[2016年12月14日]
株探ニュース