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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):日本CMK、東芝、電通

東芝 <日足> 「株探」多機能チャートより
■正栄食品工業 <8079>  1,904円  +151 円 (+8.6%)  本日終値
 正栄食品工業 <8079> [東証2]が6日続伸、連日で上場来高値を更新した。13日、同社は決算を発表。16年10月期の連結経常利益は前の期比28.7%増の46.2億円と、従来計画の42億円を上回って着地。続く17年10月期も前期比3.7%増の48億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は仕入・購買機能の強化や生産性向上による採算改善が大幅増益につながった。今期は国内や米国向け販売が伸びるほか、円高解消なども寄与し増収増益を見込む。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比6円増の30円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■日本CMK <6958>  722円  +45 円 (+6.7%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 日本CMK<6958>が続急伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が13日付で投資判断「オーバーウエート」を再強調し、目標株価を550円から810円へ引き上げたことが好材料視されている。車載向けPCB(プリント配線板)事業の拡大が業績を押し上げる局面が到来したと判断。また、第3四半期以降の為替前提を1ドル=100円から110円に変更し、18年3月期の営業利益予想を47億円から50億円へ、19年3月期を同65億円から70億円へ上方修正している。

■東芝 <6502>  467.8円  +13.4 円 (+3.0%)  本日終値
 東芝<6502>が反発し新高値。前日に「東京証券取引所は、東芝の特設注意市場銘柄を解除するかどうかの判断を2017年春まで延ばす検討に入った」と日本経済新聞が報じたことが警戒され、株価は下落したが、この日はすかさず下値拾いの買いが流入している。ハードディスクドライブを置き換えるストレージデバイスとしての3D NANDの高成長性が評価されている。一部外国証券では17年3月期の連結営業利益を2132億円(会社予想1800億円)、18年3月期は同2919億円と連続大幅増益を予想している。

■電通 <4324>  5,510円  +150 円 (+2.8%)  本日終値
 電通<4324>が4連騰。午前11時ごろ、同社が運用するベンチャーキャピタル・ファンド「電通ベンチャーズ1号グローバルファンド」を通じて、VR(仮想現実)エンターテインメントコンテンツを開発する米サビオス社(カリフォルニア州)に出資したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。サビオス社は、VRアクションゲーム「Raw Data」を今年7月に発売し、VRゲームとしては世界で初めて1カ月で100万ドルの売り上げを達成した企業。電通では今回の出資を機に、サビオス社が開発するインタラクティブコンテンツのアジア展開と同社の新しいビジネス開発を支援するとしている。

■オプテックス <6914>  2,494円  +59 円 (+2.4%)  本日終値
 オプテックス<6914>が続伸。同社は13日の取引終了後、株主優待制度の導入を発表した。毎年12月末現在の株主に対して100株以上、1000株未満の保有でおこめ券2キログラム、1000株以上の保有でおこめ券5キログラムを贈呈する。

■ブリヂストン <5108>  4,407円  +101 円 (+2.4%)  本日終値
 ブリヂストン<5108>が2月1日につけた年初来高値4416円に迫っている。NYダウの連日の最高値更新が追い風となっているほか、足もとでの資源価格上昇を背景に鉱山用タイヤの回復が期待されているもよう。また、13日に天然ゴムを凌駕する性能を持つ次世代ゴムの実現につながる可能性のあるポリイソプレンゴム(IR)の合成に成功したと発表したことも材料視されているようだ。同社が独自に開発した新しい重合触媒を用いることで、分子ミクロ構造の規則性が天然ゴムと同様に極めて高く、かつ天然ゴムや従来IRよりも分子量のばらつきが小さいIRを合成することに成功。今回合成したIRを使ってタイヤ材料を作成し性能評価を行ったところ、耐破壊物性と低燃費性能において天然ゴムを用いたタイヤ材料よりも優れた性能を示したという。同社は今後、実用プロセスの条件検討および安定的なイソプレンの確保の検討を進め、2020年代の実用化を目指すとしている。

■ツバキ・ナカシマ <6464>  1,740円  +40 円 (+2.4%)  本日終値
 ツバキ・ナカシマ<6464>が3日ぶり反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が13日付のリポートで、レーティング「ニュートラル」を継続し、目標株価を1470円から1700円へ引き上げたことが好感されている。株価バリュエーションに特段の割安感がないことや、大株主の追加売り出しリスクが残っているものの、中期経営戦略で示した成長戦略や株主還元施策を評価。当該施策の効果による同社の成長に注目し、16年12月期営業利益予想を70億円から71億円(会社計画71億5000万円)、17年12月期を同72億円から76億円、18年12月期を同78億円から82億円へ引き上げている。

■日本電産 <6594>  10,100円  +220 円 (+2.2%)  本日終値
 日本電産<6594>が反発。13日付で岡三証券がレーティング「強気」継続、目標株価を1万100円から1万1400円へ引き上げた。持続的な経営改善の効果が表面化していることや車載および家電・商業・産業用の販売拡大などを指摘。これにより17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の1350億円(前期1176億6200万円)に対して従来予想の1325億円から1433億円へ、18年3月期は1480億円から1665億円へ予想を引き上げている。

■カゴメ <2811>  2,817円  +58 円 (+2.1%)  本日終値
 SMBC日興証券が13日付でカゴメ <2811> の投資判断「2(中立)」を継続し、目標株価を2420円→2790円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、国内の飲料、その他の収益構造改革成果を踏まえ、業績予想を増額すると報告。飲料事業では「トマトジュース」の機能性表示食品化、「野菜生活100」のスムージータイプ導入による飲料シーンの拡大を増収要因に挙げた。その他では利益重視への転換効果が想定以上としている。同証券では、16年12月期の連結営業利益を88億円→106億円(会社計画は92億円)、17年12月期を90億円→111億円にそれぞれ上方修正した。

■ディップ <2379>  2,393円  +49 円 (+2.1%)  本日終値
 13日、インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」が11月の転職求人倍率を発表。転職求人倍率は前月比0.08ポイント増の2.59倍となり、求人数は2008年1月の調査開始以来、24ヵ月連続で過去最高を更新した。これを受けて、求人情報サイトを運営するディップ <2379> 、じげん <3679> [東証M]、エンジャパン <4849> [JQ]のほか、人材紹介を展開するクイック <4318> などに業績拡大を期待する買いが向かっている。

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