【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):東建コーポ、テンプHD、WSCOPE
東建コーポ <日足> 「株探」多機能チャートより
13日、東建コーポレーション <1766> が決算を発表。17年4月期上期(5-10月)の連結経常利益が前年同期比17.2%増の72.1億円と、従来計画の64.8億円を上回って着地したことが買い材料視された。主力の建設事業で利益率が高い木造2×4工法の賃貸建物の販売が増加したことが寄与。家賃や管理料収入が伸びた不動産賃貸事業の収益拡大も増益に貢献した。
■テンプホールディングス <2181> 1,713円 +29 円 (+1.7%) 本日終値
SMBC日興証券が13日付でテンプホールディングス <2181> の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を2600円→2700円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、派遣および人材紹介が想定以上に好調であると報告。また、グループ内の営業網を活かした人材紹介が軌道に乗り始めてきた点を評価。人材紹介でのグループ内シナジー拡大によって成長ペースが加速するとみているが、それは株価に織り込まれておらず、評価再考の余地は大きいと指摘している。
■ダブル・スコープ <6619> 1,684円 +26 円 (+1.6%) 本日終値
ダブル・スコープ<6619>、田中化学研究所<4080>、昭和電工<4004>などリチウム電池部材を手掛ける銘柄が買いを集めた。世界的に環境保全に対する意識が高まるなか、自動車業界では燃費や排ガス規制強化の流れが強まっており、電気自動車(EV)やEVに補助的にエンジンを搭載したプラグインハイブリッド(PHV)の普及が加速する方向にある。EV市場の成長を背景に住友化学<4005>など大手化学メーカーをはじめ素材大手各社がリチウムイオン電池材料の大型投資に踏み切る構えにあり、関連銘柄に注目が集まっている。直近では日立化成<4217>が今後5年間で100億円を投じ、リチウムイオン電池の負極材の生産能力を4倍にするとの日経新聞報道も刺激材料となっている。
■太陽誘電 <6976> 1,262円 +19 円 (+1.5%) 本日終値
太陽誘電<6976>は堅調。13日付で岡三証券がレーティング「強気」継続、目標株価を1180円から1660円へ引き上げた。17年3月期は第2四半期までのコンデンサとフェライトおよび応用製品の軟調などを考慮し、通期連結営業利益で会社側計画の100億円(前期233億7000万円)に対して従来予想の139億円から136億円へ引き下げているが、18年3月期はSAW/FBARデバイスの堅調と円安ドル高を追い風に148億円から209億円へ引き上げている。
■トピー工業 <7231> 2,982円 +7 円 (+0.2%) 本日終値
13日、トピー工業 <7231> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.49%にあたる60万株(金額で15億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は12月14日から17年3月31日まで。このうち、25万株を14日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で買い付ける(買い付け価格は13日終値の2975円)。
■国際石油開発帝石 <1605> 1,254.5円 +2 円 (+0.2%) 本日終値
国際石油開発帝石<1605>が反発。13日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近1月物が前日比0.15ドル高の1バレル52.98ドルと小幅続伸した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は13日、同社株の「ニュートル」を継続するとともに、目標株価は970円から1040円に引き上げた。今下期以降の為替の前提を1ドル=110円(従来100円)に変更。これに伴い、17年3月期の連結営業利益を従来予想の1840億円から2167億円(会社予想は2830億円)、18年3月期は同2927億円から3344億円へ増額修正している。
■アウトソーシング <2427> 3,640円 +5 円 (+0.1%) 本日終値
アウトソーシング<2427>が3日続伸。同社は製造請負や開発の受託を主力とし、旺盛な製造業の求人需要を受けて製造ライン向け人材派遣などが好調に推移している。M&A戦略による事業ポートフォリオの拡大で16年12月期は営業利益段階で73%増益と急拡大、17年12月期も飛躍的な伸びが継続する見通し。市場ではファンド系資金などの買いも観測されているもようで、時価は戻り初動で上値余地が意識されている。
株探ニュース