【特集】今期経常最高益見込む、低PER「お宝候補」30社選出 ＜割安株特集＞

　東証1部に上場企業のうち業績好調で今期経常最高益を見込む企業は400社を超えている。業種別ではサービス、小売り、情報通信など内需系の健闘が目立っている。一方、割安感を示す予想PER(株価収益率)は業績好調にもかかわらず東証1部の平均を下回る17倍以下の出遅れ株も目立っている。

　PERは現在の株価が1株利益の何倍に当たるかを表す指標で、割安株を選択する際の基準として用いられる。PERの適正値は15～20倍程度(東証1部は9日現在、17.01倍)といわれ、これより低ければ低いほど株価は割安、逆に高ければ高いほど割高とされる。ここでは好業績の条件も兼ね備える「割安株」をリストアップしてみたい。

　今回は東証1部上場銘柄を対象に、(1)PERが10倍以下、(2)今期の予想経常利益が2ケタ増益でかつ過去最高を見込む――を条件に投資妙味が高まる割安「お宝候補」30社を選び出し、PERの低い順に記した。(※PERは9日現在)

　　　　　　　　　　　　予想　　　　　　　 ┌── 経常利益 ──┐
コード 銘柄　　　　　　　PER　　 決算期　　増益率　　今期　　前期
<3299> ムゲンＥ　　　　　4.4　　2016.12　　　19.0　　6632　　5573
<4845> スカラ　　　　　　5.5　　2017. 6　　 234.0　　4000　　1196
<8999> グランディ　　　　5.8　　2017. 3　　　13.5　　3250　　2863
<1719> 安藤ハザマ　　　　6.2　　2017. 3　　　45.9　 34000　 23301
<7419> ノジマ　　　　　　6.2　　2017. 3　　　10.8　 16500　 14892
<3228> 三栄建築　　　　　6.4　　2017. 8　　　30.2　　9200　　7065
<7619> 田中商事　　　　　6.4　　2017. 3　　　25.3　　1624　　1296
<1808> 長谷工　　　　　　6.7　　2017. 3　　　24.8　 84000　 67327
<7820> ニホンフラ　　　　6.9　　2017. 3　　　10.9　　3080　　2777
<9991> ジェコス　　　　　6.9　　2017. 3　　　13.7　　8000　　7037

<3288> オープンＨ　　　　7.2　　2017. 9　　　16.6　 34000　 29154
<9130> 共栄タ　　　　　　7.3　　2017. 3　　 104.0　　1700　　 835
<8001> 伊藤忠　　　　　　7.5　　2017. 3　　　47.2　475000　322749
<4611> 大日塗　　　　　　7.8　　2017. 3　　　16.9　　6500　　5559
<7508> ＧセブンＨＤ　　　8.0　　2017. 3　　　24.2　　4000　　3220
<9514> エフオン　　　　　8.3　　2017. 6　　　62.1　　1900　　1172
<3291> 飯田ＧＨＤ　　　　8.6　　2017. 3　　　20.9　110700　 91567
<4979> ＯＡＴアグリ　　　8.6　　2016.12　　　12.7　　1245　　1105
<8897> タカラレーベ　　　8.6　　2017. 3　　 107.0　 13900　　6708
<9428> クロップス　　　　8.6　　2017. 3　　　14.1　　1067　　 935

<3104> 富士紡ＨＤ　　　　9.2　　2017. 3　　　77.2　　6600　　3724
<4189> ＫＨネオケム　　　9.2　　2016.12　　　18.5　　7500　　6327
<2429> ワールドＨＤ　　　9.4　　2016.12　　　19.9　　6153　　5133
<6323> ローツェ　　　　　9.6　　2017. 2　　　33.7　　3979　　2977
<7844> マーベラス　　　　9.6　　2017. 3　　　11.9　　5850　　5228
<1959> 九電工　　　　　　9.8　　2017. 3　　　13.2　 31200　 27551
<7463> アドヴァン　　　　9.8　　2017. 3　　　38.4　　6700　　4842
<8014> 蝶理　　　　　　　9.9　　2017. 3　　　16.0　　6400　　5518
<8032> 紙パル商　　　　 10.0　　2017. 3　　　14.2　　8000　　7008
<8133> エネクス　　　　 10.0　　2017. 3　　　13.3　 17000　 15004

※単位はPERが倍、経常利益が百万円、増益率が％

株探ニュース