米株
【特集】【今週読まれた記事】育ちつつある「強気相場」、進む割安修正に注目
日経平均 ＜日足＞ 「株探」多機能チャートより日経平均株価は週初からの4日続伸で、一時は1万7000円の大台回復目前まで上昇。週末こそ小幅反落となったものの、25日移動平均線も回復し、マーケットでは徐々に先行きへの期待が醸成されつつあります。チャート上では7月後半からの1万7000円前後を上値のフシとしたボックス圏の推移が継続していますが、煮詰まったもちあいはいずれどちらかに放れるもの。為替市場ではドル円のトレンドが転換しつつあり、日経平均も上放れが期待されるところです。
今週の株式市場が明るいムードになったのは、月曜日から始まったノーベル賞の発表で、幸先よく3年連続となる日本人の受賞が明らかになったことも関係しているでしょう。週初に大隅良典・東工大栄誉教授のノーベル医学生理学賞の受賞が発表され、翌日にはコスモ・バイオ <3386> やタカラバイオ <4974> などの関連株が急騰。株探ではノーベル賞の発表に先立ち、「発表直前“ノーベル賞”、『受賞＆爆上げ候補株』完全リスト ＜株探トップ特集＞」と「再来“バイオ株”相場、『ノーベル賞』受賞期待で株価に火 ＜株探トップ特集＞」を配信。両記事とも多くのアクセスを集めました。
もっとも、ノーベル賞受賞を受けたバイオ株への買いは長続きせず、「中村潤一の相場スクランブル『相場大転換で復活の鐘を鳴らす銘柄』」ではこれを、「投資家の相場に対する疑心暗鬼が投影されている」ためではないかと指摘しています。とはいえ、懐疑の中で育つのが強気相場。ジョン・テンプルトン卿の言葉に従うなら、疑心暗鬼が上値を抑えつつも、徐々に全体相場が快方に向かいつつあるのならば、それは育ちつつある強気相場の気配かもしれません。相場スクランブルでも先行きを悲観する必要はなく、「個別株勝負でチャンスはいくらでも転がっている」としています。
一点の曇りもない「強気相場」入りを力強く宣言したのは杉村富生氏。「明るい展開が期待できる年末年始相場！」は年初につけた1万8951円高値を年末年始の相場で奪回すると予想。その過程で居所を変えると予想される銘柄を複数推奨しています。
「新高値続出の中小型株、まだ割安の“連続増益”銘柄リスト 36社選出 ＜成長株特集＞」はスクリーニング物の企画の中で今週最もページビューを集めた記事ですが、リストアップした銘柄の中には、この3ヵ月ほど、力強い上昇トレンドを描き、割安修正中の銘柄が混じっていることに気づきます。割安修正が起き始めているのであれば、業績好調な銘柄がいつまでも放置されていることは考えにくく、年末相場に向けた吟味の好機かもしれません。
割安銘柄を対象とした記事では、「配当利回り“3％超”の『好業績』銘柄リスト」の第2弾も人気でした。こちらは9月の配当権利取りは終わりましたが、割安修正候補という点には変わりがありません。第1弾と合わせて要チェックです。
割安修正候補銘柄の記事はこれだけにとどまりません。「財務健全なPBR1倍割れ『低位株』」は先月配信の東証1部編に続いて新興＆東証2部編が人気化したほか、「上昇トレンドに乗る【低PER】 49社選出 ＜テクニカル特集＞ 10月4日版」もアクセスを伸ばしました。
割安株以外では、「発表迫る、16年9月中間期【上方修正】期待リスト［中大型株編］ ＜業績修正特集＞」がよく読まれました。
全体相場の見通しでは、週後半に配信した「“トランプ大統領”誕生リスク最新情勢、見えた！ 選挙後『大幅高』観測 ＜株探トップ特集＞」がランクイン。先行きのリスクについて取材した記事なのですが、前向きな見方が多く聞かれるようになっており、ここでも市場の雰囲気が変わりつつあることがうかがえます。週初に配信した相場観特集でも、「1万9000円台をうかがう強調相場への大転換も十分にあり得る」（東洋証券・大塚竜太氏）、「年末には1万8000円に接近する推移を予想」（内藤証券・田部井美彦氏）、「株価は強含み、200日移動平均線を上回る展開となる」（光世証券・小川英幸氏）など、強気意見が並びました。
その他の人気記事では「カジノ関連が軒並み逆行高、万博大阪誘致で夢洲の“夢”乗せ動き出す」、「【北浜流一郎のズバリ株先見！】 ─ 内需系有望株に投資チャンス！」がアクセスを伸ばしています。北浜氏が注目した銘柄の中には、先に紹介した「杉村富生の短期相場観測」などの記事と重なっているものもあり、複数の視点から注目される銘柄は検討対象として魅力があるかもしれません。
株探ニュース
