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【市況】想定内の上値の重さ、基本的には先高期待は強い【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

5日の日経平均は大幅反発。111.95円高の17037.63円(出来高概算17億5000万株)で取引を終えている。先週末の米雇用統計を受けた米株高、円安が材料視されるなか、シカゴ先物清算値(17130円)にさや寄せする格好から、大幅に反発して始まった。ただし、その後はこう着感の強い相場展開が続いている。為替相場は1ドル103円台半ばと、朝方からは円高に振れて推移していたほか、5日の米国市場がレイバーデーの祝日で休場となることから、海外勢の資金流入が限られている影響もあるようだ。

ただし、下値の堅さも意識されており、大引け間際には17009.21円まで上げ幅を縮める局面がみられたが17000円をキープ。終値ベースでは3ヶ月ぶりに17000円を回復して取引を終えている。セクターでは海運が5%を超える上昇だったほか、電力ガス、鉱業、卸売、石油石炭、水産農林、パルプ紙、非鉄金属、倉庫運輸が1%超の上昇。一方で、証券、その他製品、銀行、繊維、精密機器、化学、食料品、建設が小幅に下落。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。

日経平均は3ヶ月ぶりに節目の17000円を回復してきた。買い一巡後はこう着感が強まっていたが、想定内の上値の重さといったところであろう。主力処は手掛けづらさがあったとみられるが、個人主体の資金はVR関連などへの値幅取りに向かっており、需給状況は良好である。5日は米国が休場となるため海外勢のフローが限られるなか、先物主導で振らされやすい面はある。ただ、基本的には先高期待は強く、押し目拾いのスタンス。物色は相対的に出遅れているセクターやテーマ性の高い材料株などに向かわせよう。

《AK》

 提供:フィスコ

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