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【特集】【今週読まれた記事】閑散相場は仕込みの時? 材料・割安・青天井揃い踏み

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 株探でその週によく読まれた記事を紹介する【今週読まれた記事】のコーナー、今週は8月20日から26日までの株探へのアクセス状況を元に人気の記事をご紹介します。

 今週の東京株式市場は、週末に控えるイエレンFRB議長の講演を控え、模様眺めの相場が続きました。日経平均株価の週間の振れ幅は、高値が23日の1万6663円、安値が26日の1万6320円と、343円の狭いレンジでの値動き。東証1部の売買代金は週の大半で2兆円を上回ることなく閑散相場が続きました。もちあい相場はいずれ、どちらかの方向に放れるものですが、夏枯れのマーケットは、次のトレンドが明確になる時を待っているようです。

 とはいえ、全体相場の動きが停滞する時、市場の片隅では次の流れにつながる胎動が始まっているもの。こうしたなか、株探で相次いで人気を集めたのは材料株を扱った記事でした。「電線地中化は加速する、関連株“電撃上昇”継続のワケ」は前週末の配信で、今週多くのアクセスを集めました。昨年も夏場に人気化した電線地中化関連ですが、今年は無電柱化に積極的な小池百合子都知事の誕生をキッカケに人気化。昨夏に高値をつけた後は1年にわたり鳴かず飛ばずでしたが、今回はどうでしょうか。記事では政策の後押しが見込めそうな今回は、長続きの可能性もあるとの市場関係者の声を伝えています。

 同じく昨年夏に大相場となりながら、こちらは現在も低迷したままのインバウンド株から、あえてホテル株の逆張り戦略を検証し、アクセスを集めたのが「インバウンド株総崩れだが…ホテル株『逆張り』戦略は有効か?」。“爆買い”が終了したことで、訪日客の消費額は落ち込んでいるのですが、訪日客数自体は現在も増加が続いています。ならば、インバウンド株のくくりで連れ安したホテル株は、買いの好機ではないのか? というトレードアイデアを検討しています。

 スクリーニング記事で最も人気を集めたのは、今週ももちろん「青天井」シリーズ。「利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】 31社選出 <成長株特集>」は、4-6月期の経常利益が過去最高を10%以上、上回り、かつ通期業績も過去最高見通しの銘柄をピックアップしたもの。総集編からは省かれた銘柄も含む【第1弾】(7月31日)【第2弾】(8月7日)【第3弾】(8月14日)を含め、今もっとも“熱い”成長株をリストアップしています。

 一足早く9月中間期に向けて上方修正が期待できる銘柄を探った「16年9月中間期【上方修正】期待リスト」も、時価総額300億円以上を対象とした第1弾50億円以上300億円未満が対象の第2弾がともにアクセスを伸ばしました。9月中間期決算の発表は10月後半からピークを迎えます。中間業績が期初予想を一定の基準以上に上振れている場合、決算発表の1週間前までに上方修正を行わなければなりません。リスト内には株価への織り込みが進んでいないとみられる銘柄も多く、夏枯れの今は先回りの好機かもしれません。

 同じく夏枯れの今を仕込みの好機とみた記事で、増額済みの銘柄をピックアップしたのは「夏枯れ相場は仕込みの“チャンス”、増額済み割安『13銘柄』リスト <株探トップ特集>」。売買代金が低迷し、動きの少ない相場展開は、後から振り返って買い場だったと気づくことがしばしばありますが、さて今回はどうでしょうか。

 「“激安放置株”つかみ取り、好業績・超割安『20銘柄』リスト <株探トップ特集>」は、前週水曜の配信で、今週に入ってからも読まれ続けました。こちらも視点は「そっと拾っておく」こと。この観点から網を仕掛けておくと有効性が高いとみられる出遅れ銘柄群を紹介しています。割安銘柄ではほかに、「【第1四半期】最高益の低PER「お宝候補」リスト 19社選出 <割安株特集>」が人気でした。そのほかの特集記事では業績好調な食品株の背景を追った「明治、森永、キユーピー、グリコ…成長“食品株”その戦略 <株探トップ特集>」、「検証・NYダウ“2万ドル”乗せシナリオ、その時日本株は? <株探トップ特集>」も好評でした。

 株探では個別株の記事がアクセス上位に来ることはよほどの場合だけなのですが、ピーシーデポコーポレーション <7618> への注目は、その“よほど”の場合に当たるようです。前週にも大きなアクセスを集めたのですが、今週は「PCデポは朝高後に値を消す、日証金が22日から貸借取引の申込停止措置を実施」「PCデポが一時10%安と下げ止まらず、契約解除巡る騒動の落ち着き探る」の2記事が注目を集め、同社のビジネス姿勢に対する批判が、並々ならぬものであることを浮き彫りとしています。

 連載記事では「杉村富生の短期相場観測」の「最大のポイントはやはり、為替の動向!」、「中村潤一の相場スクランブル」の「嵐の前の静けさか、それとも急騰前夜か」がともに人気でした。それぞれ異なった視点で相場見通しを示した上で、自動運転セクターへの注目では両者とも共通しており注目しておきたいところです。

 北浜流一郎氏はリオ五輪の日本選手の活躍から、投資家にとっての勝利とは何かを考察。あるべき投資姿勢を説き、オーソドックスな銘柄にも魅力はあるのだとした「投資家の『勝利』に至る条件」がいつもと変わらぬ人気を集めました。

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