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【特集】【今週読まれた記事】動き始めた低位株、日銀ETF買いの裏を突く

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 株探でその週によく読まれた記事を紹介する【今週読まれた記事】のコーナー、今週は8月13日から19日までの株探へのアクセス状況を元に人気の記事をご紹介します。

 先週、1万7000円の大台復帰目前まで上昇した日経平均株価は、為替が再びドル安・円高に振れたことで失速。前週比374円安の1万6545円で今週の取引を終えました。とはいえ、ドル円が一時1ドル=100円を割り込んでいることを考えれば、日経平均の値持ちは意外なほど良いと言えるでしょう。前回の1ドル=100円割れは6月24日の英EU離脱ショックの際につけたもので、この日の日経平均は前日比1286円安の1万4952円でした。同じく1ドル=100円割れでの推移が続いた8月18日の日経平均終値は1万6486円。その差は1500円以上あり、為替感応度の低下は歴然としています。

 今週の人気記事では、日銀のETF買い入れ枠拡大が、日経平均の下支え効果となっていることを指摘するものが目立ちました。ETF買い入れ枠拡大を、「下値にトランポリンを設置」と表現したのは経済ジャーナリストの雨宮京子氏。この“トランポリン”によって「売り方が仕掛けるのは難しい」と指摘しています。しかしながら、株価の上昇には良好なファンダメンタルズも必要で、現状はその要素には欠けていることから「個別銘柄重視の姿勢」を薦めたうえで、幾つかの銘柄を紹介しています。

 北浜流一郎氏も、同じく日銀ETF買いの下支え効果と上値追いにはつながらない理由を指摘し人気を集めました。日銀の買いは「基本は押し目買いになり、高値を追うことは滅多にない」といい、“意外”な銘柄を紹介しています。やはりETF買いが上値の買い主体とはならないことを指摘した前週の人気コラム「ETF買い裏街道・意表の低位株に勝機」は今週に入ってからもページビューを伸ばしました。

 低位株を含む、低PBRバリュー株の人気化素地を嗅ぎとった「“激安放置株”つかみ取り、好業績・超割安『20銘柄』リスト <株探トップ特集>」は今週の一番人気の記事となりました。紹介した銘柄の幾つかは、記事配信後に動き始めており、残りの銘柄も後に続くかどうか必見です。20銘柄の中には、「電線地中化は加速する、関連株“電撃上昇”継続のワケ <うわさの株チャンネル>」で取り上げられた昭和電線ホールディングス <5805> 、「日本人『出入国審査』無人化へ、“顔認証”進む普及 <株探トップ特集>」に登場するサクサホールディングス <6675> が含まれ、テーマ性を持つ低位株、低PBR株に視線が向かっている気配があります。

 こちらはバリューよりもグロース寄りのテーマですが、「VR関連株に“イッパツ高”気配、仮想現実『8兆円市場』が来る <株探トップ特集>」もアクセスを集めました。「ポケモンGO」の配信開始1ヵ月間の収益がギネス世界記録に認定され話題となった任天堂 <7974> など、「AR(拡張現実)」を含めた「VR関連銘柄」の買い処を探っています。

 スクリーニング物の記事で最もアクセスを集めたのは、「利益成長“青天井”銘柄リスト【第3弾】 20社選出 <成長株特集>」でした。四半期決算で経常利益が過去最高を更新し、かつ通期業績予想も過去最高見通しの銘柄を探る定番シリーズが、いつもどおりの人気となりました。

 また、3月期決算企業の第1四半期決算が出そろったことで増収率や増益率で上位の企業を探った「16年4-6月期【経常増益率】ベスト 50 <成長株特集>」、「16年4-6月期【売上成長率】ベスト 50 <成長株特集>」も多くの方に読まれました。配当利回りを軸にした記事では、「8月に配当取りを狙える【高利回り】ベスト30 <割安株特集>」、「【高配当利回り銘柄】ベスト30 <割安株特集> 8月17日版」がアクセスを集めています。

 この時期だけの変わり種の記事としては、「JPX日経インデックス400」指数の構成銘柄入れ替えに伴い作成した、「買い需要が期待される、JPX日経400【新規採用】34社 低PERランキング<割安株特集>」が意外なほどアクセスを集めました。上位2社は特殊要因による1株利益(EPS)拡大、3位のノジマ <7419> はピーシーデポコーポレーション <7618> との関連で下落しているため、単純にPERの低い銘柄が良いというわけではありませんが、中位あたりに位置する銘柄で、業績良好なものは狙い目かもしれません。

 さて、ネガティブな話題はあまり読まれない株探では珍しい現象ですが、今週はPCデポについての記事がページビューを伸ばしました。ネット上での注目の大きさから投資家以外の方のアクセスも集めたもようですが、投資家目線でも今回の出来事は同社の先行きの業績に大きく影響を与える可能性は高く、押さえておきたい情報です。

 CYBERDYNE <7779> も今週、ネガティブな話題でアクセスを集めました。米国の空売りファンド、シトロン・リサーチのレポートがキッカケとなったものですが、こちらについてはサイバダインは指摘された内容を否定しています。

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