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【市況】来週の株式相場見通し=円相場にらみ神経質な展開、日銀のETF買いが下支えに

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 来週(22~26日)の東京株式市場は、引き続き外国為替市場での円相場動向をにらみながらの神経質な推移が見込まれる。足もとの円相場は1ドル=100円を挟んでの攻防となっているが、これ以上に円高・ドル安が進行した場合、自動車、電機、機械などの輸出関連の主力企業に改めて業績悪化懸念が広がる。

 ただ、日銀による上場投資信託(ETF)買い入れ増額に伴う需給面での下支え思惑が市場参加者の安心感につながっている面もあり、円高によるマイナスのベクトルを緩和する要素となりそうだ。来週の日経平均株価の想定レンジは、1万6200~1万6900円とする。

 市場関係者の関心は、米国現地時間25~27日かけて米カンザスシティー連銀が開催する経済シンポジウム(ジャクソンホール会合)に集まっている。過去にこの会合での発言で米金融政策の方向性が示された経緯があるだけに、26日のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演での今後の利上げ姿勢に関心が集まっており、それまでは模様ながめムードとなりそうだ。

 日程面では、7月のコンビニエンスストア売上高(22日)、気象庁3カ月予報(24日)、7月の企業向けサービス価格指数(25日)、7月の消費者物価指数(26日)に注目。海外では、米7月の新築住宅販売件数(23日)、米7月の中古住宅販売件数(24日)、米7月の耐久財受注(25日)、米4~6月期のGDP改定値、英4~6月期のGDP改定値(26日)、米カンザスシティー連銀主催のジャクソンホール会合(25~27日)でのイエレンFRB議長の講演(26日)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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