【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ファストリ、トヨタ、パーク24、ソフトブレン
ファストリ <日足> 「株探」多機能チャートより
大気社<1979>が急反落。大和証券は15日、同社株のレーティングを「2(アウトパフォーム)」から「3(中立)」へ引き下げた。目標株価は2900円から2600円に見直した。10日発表の第1四半期(4~6月)決算は、前年同期比36%営業減益、連結受注高は同28%減となり、「利益・受注面ともに想定をやや下回る進捗」と指摘。特に、同社が強みを持つ海外の産業空調の受注が不調だった。同証券では、17年3月期の連結営業利益は会社予想111億円に対し104億円(前期比18%減)と下方修正を予想。18年3月期の同利益も従来予想の130億円から115億円へと減額している。
■ファンコミ <2461> 842円 -35 円 (-4.0%) 本日終値
ファンコミュニケーションズ<2461>が大幅反落。15日の取引終了後に発表した7月度の月次業績で、連結ベースの売上高が前年同月比7.0%減となり、2カ月連続で前年割れとなったことが嫌気されている。アフィリエイト広告サービスのCPA型アドネットワーク事業や自社媒体事業・その他は堅調に推移したものの、アドネットワークのCPC/ターゲティング型アドネットワーク事業の落ち込みが大きかった。
■ヨロズ <7294> 1,317円 -51 円 (-3.7%) 本日終値
ヨロズ<7294>が続落。いちよし経済研究所が15日付のリポートで、レーティング「B」を継続し、フェアバリューを1800円から1200円へ引き下げたことが嫌気されている。同研究所では、為替前提を1ドル=100円に見直したことや、米州セグメントの一段の収益悪化を指摘。17年3月期営業利益予想を従来の80億円から60億円(会社計画水準)へ、18年3月期を同90億円から70億円へ、19年3月期を同100億円から80億円へそれぞれ引き下げた。
■川崎汽船 <9107> 259円 -8 円 (-3.0%) 本日終値
川崎汽船<9107>が軟調。ばら積み船の市況動向を表すバルチック海運指数は足もと底入れ反転基調にあり株価も戻り足にあったが、目先は売りに押されている。SMBC日興証券が同社株の投資評価を15日付で「2」から「3」に引き下げており、これが株価の重荷になっている。コンテナ船事業や自動車船事業の収益見通しの引き下げなどを背景に同社の業績予想を見直し、17年3月期営業利益は従来予想の20億円の赤字から275億円の赤字予想に下方修正している。
■ファーストリテイリング <9983> 36,500円 -1,130 円 (-3.0%) 本日終値
ファーストリテイリング<9983>が続落。日銀のETF(上場投信)買い入れ額拡大で、最も影響度の大きな銘柄の1社として人気を集めているが、先月から株価は上昇してきただけに上値では売りも膨らんでいる様子だ。ただ、アナリストからは強気見通しが出ており、ドイツ証券は16日、同社株の目標株価を3万5000円から4万2000円に引き上げた。レーティングは「ホールド」を継続した。同証券では、16年8月期のコア営業利益(その他収益・費用前営業利益)を従来予想の1469億円から1632億円(前期比8%減)に見直した。17年8月期は2002億円を見込む。昨年大きく低下した消費者からの価値と価格のバランスに対する信頼感は取り戻しつつあるとみている。
■博報堂DY <2433> 1,089円 -31 円 (-2.8%) 本日終値
博報堂DYホールディングス<2433>が続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が15日付のリポートで、レーティング「ニュートラル」を継続し、目標株価を1590円から1350円に引き下げたことが嫌気されている。同証券では、従来の想定以上に国内広告需要の先行き不透明感が増していることや、人材確保やシステム投資といった先行投資負担が増加していることを指摘。17年3月期営業利益予想を従来の485億円から465億円(会社計画並み)へ、18年3月期を同517億円から476億円へ引き下げた。
■トヨタ自動車 <7203> 5,875円 -75 円 (-1.3%) 本日終値
前引け時点でプラス圏にあったトヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>、富士重工業<7270>、ホンダ<7267>など自動車株が後場に入りマイナス転換。足もと外国為替相場で急速に円が買われ、1ドル100円30銭台まで円高が進行、100円攻防を意識させる動きにある。これを受けて為替感応度の高い自動車セクターには強い向かい風となっている。
■パーク24 <4666> 3,130円 -25 円 (-0.8%) 本日終値
パーク24<4666>は前日終値近辺で弱含みもみ合い。時間貸し駐車場タイムズを展開し、そのスペースを活用したカーシェアリングへの展開も業容拡大効果をもたらせている。同社が15日発表した7月のタイムズ駐車場売上高は前年同月比3.8%増の116億円と、今期に入り9カ月連続で前年実績を上回っており、これはポジティブ材料。直近は信用買い残が売り残を上回るなど需給関係がやや悪化しており株価の上値は重いものの、値ごろ感が意識されている。
■シーエスロジネット <2710> 328円 +80 円 (+32.3%) ストップ高 本日終値
シーエスロジネット <2710> [JQ]が連日ストップ高。12日、同社に対して親会社のテクタイト(非上場)がTOBを実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが引き続き買い材料視された。TOB価格は1株350円で本日もこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は15日から9月27日まで。予定通りTOBが実施された場合、同社株は上場廃止となる見込み。
■ソフトブレーン <4779> 429円 +80 円 (+22.9%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
15日、筆頭株主のフュージョンパートナー <4845> と業務提携に向けた協議開始すると発表したことが買い材料視された。
株探ニュース