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【市況】【↓】日経平均 大引け| 大幅続落・安値引け、円高進行で後場下げ加速 (8月16日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  16878.66
高値  16887.57(09:05)
安値  16596.51(15:00)
大引け 16596.51(前日比 -273.05 、 -1.62% )

売買高  16億1458万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆9787億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は大幅続落で安値引け
 2.米株高、原油市況高も買い意欲盛り上がらず
 3.円高を嫌気して後場終盤に下げ加速
 4.企業業績への円高デメリットを意識
 5.全体の85%下落、売買代金は連日2兆円割れ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは59ドル高と反発し過去最高値を更新。原油高を好感し、エネルギー、素材株が上昇した。

 東京市場では、円高に振れる為替相場を横目に米株高の流れを引き継ぐことができず、後場に入ると日経平均株価は下げ幅を拡大する展開となった。

 16日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウをはじめ主要指数が揃って最高値を更新、WTI原油先物価格も上昇基調を強めていることでリスクオンの流れが期待されたが、為替の円高進行が重荷となった。ドル円相場は1ドル=100円台前半まで円が買われ、100円割れが意識されるなかで買い手控え感が強まった。17年3月期の企業業績が円高デメリットにより経常減益になると伝わっていた矢先だけに、為替の動向には神経質とならざるをえない。後場終盤に一気に下げ足を強め、結局日経平均はこの日の安値で着地した。東証1部では、全体の85%の銘柄が下落、押し目に買い向かう動きもまばらで、売買代金は活況の目安とされる2兆円を連日で下回った。

 個別では、ファーストリテイリング<9983>が大幅安、任天堂<7974>も下落した。ブイ・テクノロジー<7717>、村田製作所<6981>などの値がさ株の下げが目立つ。このほか、ピーシーデポコーポレーション<7618>、飯田グループホールディングス<3291>が急落、ワコム<6727>、アルバック<6728>も安い。ここ物色人気となっていたアーレスティ<5852>やイーレックス<9517>なども利益確定の売りにさらされた。
 半面、LINE<3938>が商いを伴い上昇、日本ゼオン<4205>、日本写真印刷<7915>も大きく買われた。富士通<6702>が堅調だったほか、森永製菓<2201>が異彩の上値追い継続。マネーパートナーズグループ<8732>が物色人気となり、日本CMK<6958>、ラウンドワン<4680>なども高い。

 日経平均への寄与度上位5銘柄はエーザイ <4523> 、DOWA <5714> 、富士通 <6702> 、シチズンHD <7762> 、昭和シェル <5002> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約3円と限定的。

 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、KDDI <9433> 、テルモ <4543> 、ファナック <6954> 、電通 <4324> 。押し下げ効果は約85円。うち44円はファストリ1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は、石油石炭製品の1業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)空運業、(2)情報・通信業、(3)繊維製品、(4)サービス業、(5)ゴム製品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)不動産業、(2)保険業、(3)証券商品先物、(4)建設業、(5)金属製品。

■個別材料株

△セレス <3696> [東証M]
 岩井コスモ証が目標株価を1850円→2200円に引き上げ。
△ドリコム <3793> [東証M]
 「ダービースタリオン」で初のスマホゲームを開発。
△フィスコ <3807> [JQG]
 フィスコ仮想通貨取引所とSJIがきちりが業務提携。
△DIT <3916> [東証2]
 1→2の株式分割を実施。
△LINE <3938>
 NY市場での上場時高値更新を受け人気化。
△ケネディクス <4321>
 三菱UFJ証が目標株価を740円→820円に引き上げ。
△ラウンドワン <4680>
 三菱UFJ証が目標株価を1160円→1260円に引き上げ。
△フュージョン <4845>
 今期税引き前は3.1倍増で7期連続最高益、4円増配へ。
△一蔵 <6186> [東証2]
 上期経常を一転54%増益に上方修正。
△ヤーマン <6630>
 今期経常を5期ぶり最高益に60%上方修正。


▲博報堂DY <2433>
 三菱UFJ証が目標株価を1590円→1350円に引き下げ。
▲メディビック <2369> [東証M]
 売上高基準に係る監理銘柄に指定。上場廃止懸念。
▲クロスマーケ <3675> [東証M]
 上期経常が30%減益で着地・4-6月期も17%減益。


 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ソフトブレン <4779> 、(2)ヤーマン <6630> 、(3)フュージョン <4845> 、(4)キムラタン <8107> 、(5)Sサイエンス <5721> 、(6)イーブック <3658> 、(7)リブセンス <6054> 、(8)LINE <3938> 、(9)ゼオン <4205> 、(10)TOWA <6315> 。

 値下がり率上位10傑は(1)日本管理C <3276> 、(2)サノヤスHD <7022> 、(3)PCデポ <7618> 、(4)ワイエイシイ <6298> 、(5)飯田GHD <3291> 、(6)Hamee <3134> 、(7)コーセル <6905> 、(8)オープンH <3288> 、(9)ブイキューブ <3681> 、(10)みなと銀 <8543> 。


【大引け】

 日経平均は前日比273.05円(1.62%)安の1万6596.51円。TOPIXは前日比18.16(1.38%)安の1298.47。出来高は概算で16億1458万株。値上がり銘柄数は217、値下がり銘柄数は1672となった。日経ジャスダック平均は2458.28円(9.56円安)。

[2016年8月16日]

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