【特集】【今週読まれた記事】バイオ、AI、フィンテック人気とITバブルの相似
マザーズ指数 <週足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価が3日間で1159円上昇した前週から一転、震災を受けた週明け18日は572円安の急落。しかし翌日には598円高と、日経平均株価はジェットコースターの如く激しい動きとなりましたが、終わってみれば4日続伸で前週比724円高。相場には明らかな変化の兆しが見えてきました。年初から5兆円を売り越していた外国人投資家が買いに転換。チャートでも日経平均は3月14日の戻り高値1万7291円をクリアしたことで2月12日安値1万4865円と4月8日安値1万5471円でダブルボトムを完成、25日移動平均線に続いて75日移動平均線も奪回し、トレンド転換の気配が濃厚となっています。
こうしたなか、今週一番の人気となったのは【杉村富生の短期相場観測】の「1998~2000年ITバブルの再現か?」でした。タイトルから圧倒的インパクトを持つこの記事について、多くを説明する必要はありませんね。失速した新興国経済、高齢化進む先進国と、閉塞感に包まれる世界経済を打開するのはイノベーションであると喝破。バイオ創薬、自動運転、VR・AR、人工知能、フィンテック&ブロックチェーンなどの育成に官民を挙げ取り組む状況は、やがてITバブルへつながっていった「1996~1998年と似ている」と指摘しています。
同じく有力テーマが買われる状況を解説した中村潤一の相場スクランブルの「夢相場始まる、バイオ・AI・フィンテック」も、政府のGDP600兆円を目指す「官民戦略プロジェクト10」がテーマ物色の後押しにつながることを示唆し、多くの方に読まれました。
いずれも共通して指摘しているのは、物色の中心が中小型株であること。実際、中小型株中心の東証マザーズ市場は、マザーズ指数が上値の節を突破し大変な盛り上がりを見せています。この状況についてリポートした「大関門“突破”マザーズ、『先物』効果で上昇続く」は7月導入予定の「東証マザーズ先物」の影響などを解説、ページビュー(PV)を伸ばしました。
また、いまやマザーズの中核銘柄となったそーせいグループ <4565> [東証M]の業績予想と目標株価についての記事も、個別株のニュースとしては異例のアクセスを集め、中小型テーマ株の人気を浮き彫りにしました。
投資テーマの記事としては、そのほか「株高エンジン再始動! 自動運転車関連」、「『有機EL関連株』浮上の兆し、テーマ物色“新主役”へ」が人気でした。
テーマから離れ、業績を元に期待の銘柄を紹介した記事では「低PERの【連続最高益】更新リスト 32社選出 (新興&2部編) <成長株特集>」、「発表直前、16年3月期【業績上振れ】期待リスト (新興&2部編) <決算特集>」がPVを伸ばし、中小型株中心の新興市場・2部市場編が東証1部以上の人気となりました。
一方、成長株の人気も続いています。今週は「高成長『始動』候補リスト 32社選出 <成長株特集>」、「日本株“上昇トレンド”復帰、ターゲット『最高益5銘柄』」が人気でした。
なお、週初の572円安については「【ネガティブ材料噴出、どうなる日本株!】相場観特集」、21日の戻り高値突破については「【3月の関門クリアし新局面入りの期待高まる!】相場観特集」で識者インタビューを行っています。最もPVが多かったのは「植木靖男の相場展望」の連載も人気の植木氏へのインタビュー。3月14日の戻り高値突破で因縁玉の回転が効き始めると指摘、日経平均にはまだまだ上値余地があると予想しています。具体的な想定価格については記事でご確認ください。
株探ニュース