【市況】【投資部門別売買動向】 海外勢が一転して巨額の買い越し、売り一巡の可能性高まる (4月第2週)
日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより
●年初から5兆円を売り越した海外投資家が一転して巨額の買い越し、売り一巡の可能性が高まった
東証が21日に発表した4月第2週(11日~15日)の投資部門別売買動向によると、原油高と円安で買い戻しが膨らみ日経平均株価が3週ぶりに1000円を超えて大幅反発したこの週は、海外投資家が2週連続で買い越した。買越額は前週比11.8倍の3848億円に急増し、昨年5月4週以来10ヵ月半ぶりの高水準に達した。年初から5兆円を超えて売り越していた海外勢の売りが一巡した可能性が高く、相場の下押し圧力が軽減されそうだ。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行部門も2週連続で買い越したものの、買越額は891億円にとどまった。
一方、個人投資家は3週ぶりに売り越しに転じた。売越額は3465億円に上り、昨年11月3週以来の大きさだった。証券会社の自己売買部門は3週連続で売り越した。
海外投資家の買い戻しで相場が大幅反発する中、個人投資家が売りに回った。
■投資部門別売買代金差額 (4月11日~15日)
東証・名証2市場の1・2部と新興企業向け市場の合計[総合証券ベース(全52社)]
※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し
海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 )
4月 ―――
第2週 3,848 891 ▲3,465 [ ▲2,595 ▲870 ] 16,848円 ( +1026 円)
第1週 326 1,541 110 [ 281 ▲171 ] 15,821円 ( -342 円)
3月 ―――
第5週 ▲79 ▲581 1,106 [ 504 602 ] 16,164円 ( -838 円)
第4週 ▲2,042 1,831 ▲205 [ 5 ▲210 ] 17,002円 ( +277 円)
第3週 ▲4,579 181 1,875 [ 672 1,203 ] 16,724円 ( -214 円)
第2週 ▲11,932 736 2,038 [ 825 1,212 ] 16,938円 ( -75 円)
第1週 ▲954 2,813 ▲1,989 [ ▲1,600 ▲388 ] 17,014円 ( +826 円)
2月 ―――
第4週 ▲4,081 3,848 ▲417 [ ▲125 ▲291 ] 16,188円 ( +221 円)
第3週 ▲4,053 4,999 25 [ 430 ▲405 ] 15,967円 ( +1014 円)
第2週 ▲5,734 401 1,886 [ 2,283 ▲397 ] 14,952円 ( -1866 円)
第1週 ▲6,112 252 1,941 [ 1,056 884 ] 16,819円 ( -698 円)
1月 ―――
第4週 ▲2,073 2,707 ▲685 [ ▲401 ▲284 ] 17,518円 ( +559 円)
第3週 ▲1,902 1,821 277 [ 1,111 ▲833 ] 16,958円 ( -188 円)
第2週 ▲2,109 1,200 2,566 [ 2,498 67 ] 17,147円 ( -550 円)
第1週 ▲4,471 345 5,814 [ 3,938 1,876 ] 17,697円 ( -1335 円)
12月 ―――
第5週 13 1,903 ▲2,065 [ ▲1,393 ▲671 ] 19,033円 ( +264 円)
第4週 ▲215 1,687 ▲1,022 [ ▲1,143 121 ] 18,769円 ( -217 円)
第3週 ▲330 1,070 ▲572 [ ▲822 250 ] 18,986円 ( -243 円)
第2週 82 1,751 1,687 [ 532 1,154 ] 19,230円 ( -274 円)
第1週 779 1,013 560 [ ▲678 1,238 ] 19,504円 ( -379 円)
※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。
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