【特集】新年10大テーマ (3) 北海道新幹線 <株探トップ特集>
カナモトの日足チャート 「株探」多機能チャートより
―関連企業にビジネスチャンス到来―
●構想から40年超の悲願
北海道新幹線の開業が3月26日に迫ってきた。開業後は、本州との移動での利便性が大幅に向上し、観光分野を中心に交流人口の増加などで効果が期待される。北海道に関連する企業にもビジネスチャンスが到来しそうだ。
●道内の経済波及効果は年間136億円
北海道新幹線は、1971年11月の青函トンネル起工後、1973年11月に北海道新幹線青森―札幌間の整備計画が決定されており、北海道への新幹線乗り入れは構想から40年以上経っての悲願達成となる。3月26日の開業時には東北新幹線の新青森駅から道南の新函館北斗駅間(148.4キロメートル)が開通。これにより、JR北海道では、東京~新函館北斗間を最も速い列車で4時間2分で結ぶことになる。今回の開通で、早朝に東京を出発すれば正午までに北海道に到着することが可能になる。
加えて、2030年の開業を目指して、新函館北斗駅から札幌駅までの延伸も計画されている。日本政策投資銀行北海道支店が14年10月に発表した試算ではビジネスにおける交流人口が増加すれば、年間136億円の経済波及効果があるとしている。以下、北海道に関連する企業をピックアップした。
●直通列車でJR東、「ホテル万惣」運営でオリックスなど
◆JR東日本 <9020>
東北・北海道新幹線直通列車として「はやぶさ」と「はやて」を運行予定。
◆オリックス <8591>
15年10月30日付でオリックス不動産を通じて北海道函館市湯の川温泉の「ホテル万惣」を取得し、運営を開始したことを発表している。
◆ANAHD <9202>
15年11月25日付でANAクラウンプラザホテル千歳の新館建設を発表。北海道への旅行者増に対応する。
◆寿スピリッツ <2222>
鳥取県地盤の菓子大手で、全国の観光地で菓子店を経営。北海道では千歳市のケイシイシイを通じて小樽洋菓子舗「LeTAO」、アントルメグラッセ(アイスケーキ)と生グラス(生アイス)の専門店「GLACIEL」を運営している。
◆日ハム <2282>
プロ野球「北海道日本ハムファイターズ」を運営。本拠地札幌ドームへの入場者増に期待。
◆ダイイチ <7643> [JQ]
北海道地盤の食品スーパーで帯広を拠点に旭川や札幌にも店舗を展開。
◆総合商研 <7850> [JQ]
札幌を地盤に商業印刷や年賀状印刷、イベントプロモーションなどを展開。イベントプロモーションでは、展示会やコンベンション、記念催事などで豊富な実績を有しており、北海道への観光客増でも間接的メリットを期待。
◆太平発 <8835>
パシフィック・マンション・シリーズを中心とするマンション分譲など不動産事業を北海道で展開。
◆カナモト <9678>
建機レンタルの最大手で札幌が地盤。建機レンタルでは、帯広地盤の共成レンテム <9680> [東証2]とともに北海道でのインフラ整備による需要増に期待。
◆北海電 <9509> 、北ガス <9534>
北海道の経済拡大で電力やガスの需要増に期待。
※新年10大テーマ<株探トップ特集> 配信予定時間
●1月4日(月)
「マイナンバー制度」
「参院選関連」
●1月5日(火)
20:00 「北海道新幹線」
20:30 「伊勢志摩サミット」
●1月6日(水)
20:00 「IoT(オムニ家電)」
20:30 「民泊関連」
●1月7日(木)
20:00 「米大統領選」
20:30 「スマホ新機種」
●1月8日(金)
20:00 「自動運転」
20:30 「電力自由化」
なお、都合により、配信内容や配信時間を変更することがございます。
株探ニュース