【特集】新年10大テーマ (4) 伊勢志摩サミット <株探トップ特集>
近鉄GHDの日足チャート 「株探」多機能チャートより
―経済効果は前回「洞爺湖」の10倍以上―
●伊勢志摩サミットが5月開催
42回先進国首脳会議「伊勢志摩サミット」が今年5月26日から27日まで三重県志摩市阿児町神明賢島で開催される。日本では2000年の沖縄県名護市での「九州・沖縄サミット」、08年の北海道洞爺湖町「北海道・洞爺湖サミット」に次ぐ東京以外の地方開催になる。過去2回の地方開催では、地元企業を中心に関連銘柄が物色されたことから開催接近へ向け「伊勢志摩サミット」関連銘柄をチェックしておきたい。
●三重県内で130億円の経済効果
伊勢志摩地域は、名古屋と大阪のほぼ中間地点で、サミット開催となれば地元の三重県のみならず周辺地域への経済波及効果も大きい。ちなみに百五銀 <8368> 傘下の百五経済研究所では、全国で510億円超、うち三重県内では130億円の経済効果があると試算している。ほかのシンクタンクによる試算でも、観光消費額が5年間で累積1750億円としており、これは洞爺湖サミットの10倍以上にのぼる。
●直通運転やホテルで近鉄GHD、三重交HD
◆近鉄GHD <9041>
営業キロ数で国内最大の私鉄で、大阪や名古屋から伊勢志摩へは近鉄特急による直通運転を行っている。阪急阪神 <9042> 運営の阪神なんば線の09年開業以降は阪神神戸三宮から伊勢志摩までの直通運転を臨時で行うなど、伊勢志摩への観光客誘致を積極的に進めており、同社運営の志摩観光ホテルクラシックはサミット会場としても注目を集めている。
◆三重交HD <3232>
近鉄GHD傘下でバスやタクシー運営の三重交通、不動産のデベロッパーの三交不動産、東急ハンズフランチャイジーの三交クリエイティブ・ライフなどを傘下に持つ。伊勢志摩への観光客増で観光バスやタクシーなどの需要増に期待。
◆KNTCT <9726>
近鉄GHD傘下の旅行会社大手で、近畿日本ツーリストとクラブツーリズムを傘下に持つ。近鉄GHDとの連携で伊勢志摩へのツアー増が期待される。
◆寿スピリッツ <2222>
菓子大手で地域限定の菓子製販会社を全国に持つ。子会社の三重寿庵を通じて「伊勢えびせんべい」など伊勢にちなんだ菓子を販売している。
●三重地銀3行も関連事業
◆百五銀 <8368>
三重県トップの地銀。伊勢志摩サミット開催に向けて地域の機運醸成を目的に、全行を挙げた取り組みを実施している。
◆三重銀 <8374>
三重県地盤の地銀。「伊勢志摩サミット」開催への対応ならびにサミット後を視野に入れたインフラ整備などを支援するため、地元の事業者を応援する「伊勢志摩サミット応援融資」を16年5月31日まで実施している。
◆第三銀 <8529>
三重県松阪市本拠の第2地銀。「伊勢志摩サミット」を記念して、期間限定で伊勢志摩サミット開催記念定期「さんSUNサミット」を取り扱う。
※新年10大テーマ<株探トップ特集> 配信予定時間
●1月4日(月)
「マイナンバー制度」
「参院選関連」
●1月5日(火)
20:00 「北海道新幹線」
20:30 「伊勢志摩サミット」
●1月6日(水)
20:00 「IoT(オムニ家電)」
20:30 「民泊関連」
●1月7日(木)
20:00 「米大統領選」
20:30 「スマホ新機種」
●1月8日(金)
20:00 「自動運転」
20:30 「電力自由化」
なお、都合により、配信内容や配信時間を変更することがございます。
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