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2016年01月05日18時00分

【特集】清水三津雄氏【「波乱の幕開け!」 2016年の株式相場はどう動く】(1) <相場観特集>

清水三津雄氏(日本アジア証券・エクイティ・ストラテジスト)

 2016年の株式相場は、世界同時株安の様相を呈する波乱の幕開けとなった。サウジアラビアによるイランとの国交断絶に伴う中東での地政学リスクの高まり。さらに、中国経済指標の悪化を受けて上海など中国株式の急落も重なり、売りが売りを呼ぶ展開となっている。こうしたなか、中長期視点で見て今年の東京株式市場はどう動くのか、日本アジア証券・エクイティ・ストラテジストの清水三津雄氏に見通しを聞いた。


●「アベノミクス正念場、前半高・後半安も」

清水三津雄氏(日本アジア証券・エクイティ・ストラテジスト)

 4日の東京株式市場は大幅安でのスタートとなった。中国景気不安や中東の地政学リスクなどが懸念要因とされた。ただ、一昨年や昨年も年初は値を下げて始まっている。日本企業の業績も堅調に推移しており、年前半の日経平均株価は上昇するとみている。日本企業の業績は、今年度の2ケタ増益に続き、来年度も5%程度の増益は見込めるだろう。

 こうした中、日経平均株価は15年度決算が好調だったことを確かめたうえで、6月頃に2万2000円前後まで上昇すると予想する。一方、年後半は下げ基調となるかもしれない。来年春の消費増税を視野に入れたうえでの景気腰折れ懸念などが、株価の頭を押さえることも予想される。前半の上昇相場からは一転、年後半は日経平均株価が11月頃に底をつけ、1万7500円前後まで値を下げる可能性もみている。年間ベースの日経平均株価は“往って来い”となることもあり得る。

 15年の日経平均株価は年間ベースで4年連続陽線となったが、16年はデフレ脱却の行方を含め“アベノミクスの正念場”ともなりそうだ。相場をみるうえでは、新たな規制緩和を含む成長戦略や日銀の追加緩和などの政策が出てくるかがポイントだろう。株式市場の注目テーマには、「イノベーション」が挙げられる。具体的には、自動運転やロボット、フィンテック関連などが関心を集めそうだ。

 個別銘柄では、日立 <6501> やソニー <6758> 、サイバダイン <7779> [東証M]、それにイノベーションを支える電子部品の村田製 <6981> などに注目している。

(聞き手・岡里英幸)

<プロフィール> (しみず・みつお)
1987年コスモ証券(現、岩井コスモ証券)入社。リテール・ホールセール営業、国内外の株式ディーラー・トレーダーを歴任し、投資調査部副部長。2014年11月日本アジア証券入社、現職。歯切れの良さと分かりやすい説明に加え、ピンポイントの銘柄分析に定評がある。「ラジオNIKKEI」「日経CNBC」「ストックボイス」にレギュラー出演。

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