NSW---23年3月期は増収増益、エンベデッド及びデバイスソリューション部門が増収増益に

NSW<9739>は15日、2023年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比6.3%増の461.88億円、営業利益が同9.5%増の53.87億円、経常利益が同8.3%増の54.42億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同17.9%増の40.90億円となった。

エンタープライズソリューションの受注高は前期比18.2%増の161.88億円、売上高は同0.8%減の147.77億円、営業利益は同6.7%増の20.99億円となった。小売業向けや官公庁・団体向けのシステム開発が堅調に推移したものの、システム機器販売の減少により若干の減収となったが、収益性の高い案件の貢献により増益となった。

サービスソリューションの受注高は前期比11.5%増の138.06億円、売上高は同9.6%増の129.95億円、営業利益は同3.1%減の5.09億円となった。デジタルソリューション、クラウド・インフラサービスともに堅調に推移し増収となったが、一部の低採算案件の影響や事業拡大に向けた体制強化及び戦略的投資により減益となった。

エンベデッドソリューションの受注高は前期比6.5%増の97.59億円、売上高は同11.2%増の97.94億円、営業利益は同16.4%増の14.04億円となった。オートモーティブ・モビリティ分野、通信・設備機器分野を中心に好調に推移し増収増益となった。

デバイスソリューションの受注高は前期比13.8%増の90.26億円、売上高は同9.2%増の86.21億円、営業利益は同12.8%増の13.73億円となった。半導体設計・開発分野が堅調に推移し増収増益となった。

2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比5.0%増の485.00億円、営業利益は同3.9%増の56.00億円、経常利益は同3.8%増の56.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同3.4%減の39.50億円を見込んでいる。

また、同日、2023年3月期の期末配当金を前回予想から5.00円増配の30.00円とすることを発表した。これにより1株当たり年間配当金は55.00円（前期比5.00円増配）となる。

《SI》

　提供：フィスコ