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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):Aバランス、芝浦機、円谷フィHD

Aバランス <日足> 「株探」多機能チャートより
■Abalance <3856>  13,240円  +2,620 円 (+24.7%) 一時ストップ高   本日終値
 Abalance<3856>が急騰。15日取引終了後に発表した23年6月期第3四半期(22年7月~23年3月)決算は営業利益が前年同期比13.8倍の99億8200万円と飛躍的な伸びを示した。特に直近1~3月期では25.2倍という変化率で、これを材料視する買いが集中した。同社の株価は4月18日に1万3370円の上場来高値を更新した後、いったん利益確定売りで7000円台割れまで調整する場面があった。しかし、その後は好業績期待を背景に買い直され今月12日には1万2050円の戻り高値をつけていた。きょうはその戻り高値を払拭し最高値を再び視界に捉えている。

■芝浦機械 <6104>  3,870円  +700 円 (+22.1%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位
 芝浦機械<6104>はストップ高。15日の取引終了後に24年3月期業績予想を発表し、売上高を前期比46.1%増の1800億円、純利益を同2.8倍の180億円と、ともに過去最高を見込んだ。純利益については08年3月期以来16期ぶりに最高益を更新する見通しにあり、これを好感した買いが膨らんだ。配当も前期実績(107円50銭)から増額し140円とした。自動車のEV化や再生可能エネルギー関連に対応した商品提供や開発、リチウムイオン電池向けセパレーターフィルム製造装置をはじめとした生産性の向上など各種施策に取り組む。相模工場の一部敷地の売却益も織り込んでいる。同時に発表した23年3月期決算は、売上高が前の期比14.3%増の1231億9700万円、純利益が同72.9%増の64億4100万円だった。

■円谷フィHD <2767>  2,124円  +354 円 (+20.0%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率4位
 円谷フィールズホールディングス<2767>が続急伸した。15日の取引終了後、23年3月期の連結決算発表にあわせ、24年3月期の業績予想を開示した。今期の最終利益は前期比3.4%増の85億円と、前期に続き最高益を更新する見通し。東証プライム市場の上場維持基準適合を確認したと公表したことも相まって、投資家の買いを集めたようだ。売上高は同5.0%増の1230億円を見込む。中国では複数のテーマパークにおいてウルトラマンエリアの開設が予定されているほか、ウルトラマン人気を背景にトレーディングカードの成長継続を想定。インバウンド需要の回復が期待される日本国内においてもウルトラマンの露出を高め、ファン層の更なる拡大に努める。遊技機関連では年間でパチンコ7機種・パチスロ9機種、合計26万台の今期販売計画も示した。

■マイクロアド <9553>  4,575円  +700 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 マイクロアド<9553>がストップ高。15日の取引終了後、23年9月期の連結業績予想について、売上高を129億円から135億円(前期比10.4%増)へ、営業利益を7億7100万円から9億4000万円(同49.9%増)へ、純利益を6億600万円から7億円(同41.1%増)へ上方修正したことが好感された。同社では成長戦略として、利益率が高く高付加価値であるデータプロダクトの販売に注力しているが、上期に同プロダクトの販売が想定を上回ったことが要因としている。第2四半期累計(22年10月~23年3月)決算は、売上高71億9000万円(前年同期比17.5%増)、営業利益7億900万円(同64.2%増)、純利益5億900万円(同2.1倍)だった。

■ispace <9348>  1,005円  +150 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 ispace<9348>が急反発した。15日の取引終了後、23年3月期の連結決算発表にあわせ、24年3月期の業績予想を開示した。売上高は前期比6.3倍の61億9600万円、最終損益は78億8900万円の赤字(前期は113億9800万円の赤字)となる見通しを示した。大幅増収で最終赤字幅が縮小する計画が材料視されたようだ。米国子会社について、米研究所とともにNASA(米航空宇宙局)が推進する月面への輸送サービス委託プログラムへの採択がなされており、「ミッション3」に関連するペイロードサービスの売り上げを計上する見込み。半面、今期は打ち上げ費用の発生予定がなく、販売費及び一般管理費が減少する。なお、三井住友海上火災保険(東京都千代田区)と締結した月保険を巡り、保険金の受領を見込むものの、現時点では確定しておらず、金額については業績予想には反映していないとしている。

■マースGHD <6419>  3,455円  +487 円 (+16.4%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率6位
 マースグループホールディングス<6419>が急伸し年初来高値を更新。15日の取引終了後に発表した24年3月期連結業績予想で、売上高280億円(前期比37.6%増)、営業利益67億円(同62.4%増)、純利益45億円(同43.1%増)と大幅増収増益を見込み、年間配当予想で前期比15円増の85円を予定していることが好感された。スマート遊技機が市場に導入されて以降、周辺設備の更新需要も高まっており、スマート遊技機専用ユニット「スマートユニット」などの販売が伸長する見通し。なお、23年3月期決算は、売上高203億4600万円(前の期比34.7%増)、営業利益41億2600万円(同2.6倍)、純利益31億4400万円(同69.5%増)だった。

■コメ兵ホールディングス <2780>  3,440円  +435 円 (+14.5%)  本日終値
 コメ兵ホールディングス<2780>がマドを大きく開けての大陽線を示現し連日の年初来高値更新。時価は昨年11月以来約半年ぶりの高値圏に浮上している。宝石、貴金属、時計、バッグなど高級商材のリユース事業を展開するがインバウンド特需を背景に業績は絶好調に推移している。15日取引終了後に発表した23年3月期決算は営業利益が前の期比39%増の51億6800万円と大幅な伸びを達成。続く24年3月期も前期比12%増の58億円と2ケタ成長が続く見通しにあり、これで3期連続の過去最高利益更新となる。これを受けて見直し買いが一気に進む格好となった。

■グリムス <3150>  2,476円  +306 円 (+14.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 グリムス<3150>が大幅高で3連騰、16%を超える急騰で一気に2500円台まで駆け上がった。中小製造業などを対象に電力コンサルティングを展開するが、足もとの業績は好調を極め過去最高利益更新基調が続いている。15日取引終了後に発表した23年3月期の営業利益は前の期比47%増の36億円と大幅な伸びを達成し、続く24年3月期も前期比20%増の43億2000万円と高水準の利益成長を見込んでいる。契約口数の増加や調達コストの低減策が奏功したほか、太陽光発電システムの販売が好調で収益拡大に貢献している。好業績を背景に株主還元も強化し、前期配当は前の期実績に3円増額となる22円を実施、今期も22円配を継続する計画にある。

■野村マイクロ <6254>  4,910円  +600 円 (+13.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 15日に決算を発表。「今期経常は9%増で4期連続最高益、10円増配へ」が好感された。
 野村マイクロ・サイエンス <6254> [東証P] が5月15日大引け後(15:30)に決算を発表。23年3月期の連結経常利益は前の期比40.1%増の64.1億円に拡大し、24年3月期も前期比8.8%増の69.8億円に伸びを見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。4期連続増収、8期連続増益になる。
  ⇒⇒野村マイクロの詳しい業績推移表を見る

■ダイコク電機 <6430>  3,145円  +360 円 (+12.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位
 15日に決算を発表。「前期経常が上振れ着地・今期は2%増益へ」が好感された。
 ダイコク電機 <6430> [東証P] が5月15日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期の連結経常利益は前の期比3.1倍の42.6億円に急拡大し、従来予想の32億円を上回って着地。24年3月期も前期比2.1%増の43.5億円に伸びる見通しとなった。3期連続増収、増益になる。
  ⇒⇒ダイコク電機の詳しい業績推移表を見る

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