信用
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)のみができる銘柄
株価20分ディレイ → リアルタイムに変更

9644 タナベCG

東証P
980円
前日比
+4
+0.41%
PTS
977.6円
09:28 04/26
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
21.5 1.52 4.49 40.82
時価総額 172億円
比較される銘柄
RPA, 
LTS, 
オーケストラ
決算発表予定日

銘柄ニュース

戻る
 

タナベ経営 Research Memo(1):コンサルティング&コングロマリット戦略を加速しコンサルティングバリュー創造


タナベ経営<9644>は、1957年創業の日本における中堅・中小企業向け経営コンサルティングのパイオニアであり、大手。「C&C(コンサルティング&コングロマリット)戦略」(コンサルティング領域の多角化・拡大化)の推進により、顧客へ新たなコンサルティング価値を提供し、顧客と共に持続的成長を目指している。経営ミッションは、「ファーストコールカンパニー 100年先も一番に選ばれる会社の創造」。「戦略パートナー」として、事業戦略の立案から組織デザイン、経営システムの構築、次世代経営体制づくりまで経営全般にわたるコンサルティングに加えて、経営者や戦略リーダー、地域の後継経営者を育成する人材育成コンサルティング、SP(セールスプロモーション)コンサルティングも全国で展開している。堅実経営と無借金経営、自己資本比率で80%超となる強固な財務体質を強みとする。2016年9月に東証第2部から第1部に指定替えとなった。

2017年3月期第2四半期累計(2016年4月?9月)の業績は、売上高が前年同期比1.5%増の3,692百万円、経常利益が同2.8%増の431百万円となり、期初計画を上回る増収増益となった。経営コンサルティング事業において、主力のチームコンサルティング型経営協力の期中平均契約数が前年同期の413契約から434契約と順調に拡大したほか、SPコンサルティング事業における採算改善が増収増益要因となった。

2017年3月期は売上高が前期比2.4%増の8,500百万円、経常利益が同1.6%増の900百万円と期初計画を据え置いている。中堅企業を中心に、持続的成長を実現できるビジネスモデルのデザインや戦略リーダーの育成が課題となっており、経営コンサルティング事業では事業戦略や組織戦略、次世代経営支援(事業承継)、人材採用・育成等のコンサルティングニーズが旺盛で、これらニーズを各種研究会やセミナーの開催で取り込み、チームコンサルティング契約に結び付けていく。また、SPコンサルティング事業では「こども・子育てファミリーマーケット」をターゲットに高付加価値案件の受注強化を進めていくほか、経営効率化による費用削減により収益力の強化を図っていく。

中期事業戦略として「C&C戦略」の推進を掲げており、M&Aや事業提携なども経営の選択肢に入れながら、ドメイン(事業戦略)&ファンクション(組織戦略)&リージョン(地域戦略)による多角化を推進していく。成長の源泉となるコンサルタントについては、中途採用の強化に加えて2016年4月より社内ビジネススクール「コンサルタントアカデミー」を創設し、コンサルタントの早期育成・戦力化に取り組んでいる。人材投資を積極的に行いながら業績は安定成長を図り、2019年3月期には売上高で9,000百万円、経常利益で960百万円を目指していく。なお、株主還元策として、配当性向60%を目安に配当を実施していく方針で、2017年3月期の1株当たり配当金は前期比1.0円増配の39.0円(配当性向57.3%)と5期連続の増配を予定している。

■Check Point
・2017年3月期は増収増益を見込む
・C&C(コンサルティング&コングロマリット)戦略を推進
・今後は事業戦略における専門性の高い人材を増員、全社350名体制を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均