7856 萩原工業 東証1 15:00
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2017年01月20日16時14分

萩原工業 Research Memo(1):「果敢に挑戦、新たな躍動」をスローガンとする


萩原工業<7856>は、創業者の「おもしれえ 直ぐやってみゅう」という先取精神を、現在の中期経営計画(2016年10月期?2018年10月期)のスローガン「Dynamic HAGIHARA 56(DH56) 果敢に挑戦、新たな躍動」として引き継いでいる。

コモディティ化した製品の価格競争を避け、同社が強みを発揮できるニッチ市場をターゲットとするブルーオーシャン戦略を取っている。高収益を上げているものの、トップラインの伸びに欠けるきらいがある。また、特定の市場や顧客に依存しない安定経営の基盤を築いたことで、事業間に好不調が混在することになった。コインの裏表であり、安定性と成長性のトレードオフの関係になっている。同社は国産ブルーシートのトップメーカーであることから、災害関連銘柄とみなされているが、2016年に発生した熊本地震と鳥取中部地震からの特需は売上高で1億円程度と推定されており、業績に大きなインパクトをもたらしていない。

2008年のリーマンショックや2011年の東日本大震災と急激な円高を含む六重苦と称された困難な事業環境を乗り越え、高収益と財務の安全性を確立している。2016年10月期の有利子負債は、2008年10月期と比べて5分の1に減少し、流動比率は300%近くまで改善、自己資本比率は72.2%へ上昇した。収益性を表す指標であるROE(自己資本当期純利益率)は10.6%、ROA(総資産経常利益率)でも10.2%の好成績を挙げた。

現在の中期経営計画は、これまで培い蓄えてきた資産と能力を活用し、戦略的リスクへ果敢に挑戦する時と位置付けている。3ヶ年の投資額(設備投資やM&A)として、定常的投資の約25億円に加え50億円の枠を設定している。競争力が強く収益性の高い戦略製品群には、世界でトップシェアを持つコンクリート補強繊維「バルチップ」や今後大型化が見込まれる野菜や果実の包装材に使用される「メルタッククロス」の拡販に注力する。海外子会社に新たな営業部署を設置し、新規市場の開拓にも努める。

2016年10月期の業績は、売上高が前期比ほぼ横ばい、経常利益が同5.5%増とほぼ予想並みであった。2017年10月期は、売上高が前期比2.3%増の23,000百万円、経常利益は同3.0%増の2,600百万円が予想されている。OPECの減産合意により原油価格が上昇しているが、予算上ではナフサの価格で現値よりも約2割上までのアローワンスを取っている。一方、想定為替レートは1ドル当たり100円と堅め。現中期経営計画の最終年度に当たる2018年10月期の売上高は27,000百万円、経常利益が2,800百万円、売上高経常利益率10.4%を目標値としている。

現在は先行投資時期に当たるため業績の変化率は小さいが、今後の収穫期入りが期待される。現値のPERは10倍未満、PBRは1倍割れ、配当利回りは2%超、配当性向は20%と余裕含みだ。

■Check Point
・現中期経営計画は、「果敢に挑戦、新たな躍動」をスローガンとする
・足元は、安定した業績の推移
・高収益、強い財務体質のバリューストック

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)

《HN》

 提供:フィスコ
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