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7447 ナガイレーベン

東証P
2,369円
前日比
+25
+1.07%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
24.4 1.80 2.53 1.16
時価総額 847億円
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ナガイレーベ Research Memo(4):2017年8月期第3四半期の売上高、営業利益は過去最高を更新


■業績動向

● 2017年8月期第3四半期の連結業績概要
(1) 損益状況
ナガイレーベン<7447>の2017年8月期第3四半期の連結業績は、売上高が前年同期比4.4%増の13,449百万円、営業利益が同10.4%増の4,300百万円、経常利益が同12.4%増の4,380百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同17.6%増の3,014百万円となり、売上高は過去最高となった。主力製品を中心に需要を確実に取り込んだことで増収を確保、一方で円安や加工賃アップなどの原価上昇要因があったものの、高付加価値製品の拡販や海外生産の更なる推進、為替先物予約等でこれらのコストアップを吸収し、営業増益を維持した。

市場環境、業界環境は期初に予想されたとおりおおむね安定して推移した。そのような環境下で、前年同期よりも多かった更新需要を確実に取り込んだこと、注力していた周辺市場の患者ウェア、手術ウェアも順調に推移したことから売上高は前年同期比4.4%増となった。

売上総利益率は47.7%(前年同期46.6%)となり、前年同期比では1.1ポイント改善した。円安や加工賃アップなどの原価上昇要因があったが、高付加価値製品の拡販や海外生産の更なる推進等により利益率は改善した。一方で販管費は同0.5%増の2,119百万円と微増に止まり、ほぼ期初計画どおりとなった。この結果、営業利益は前年同期比では10.4%増となった。

経常利益は同12.4%増となり、営業利益を上回る増益率となったが、主に営業外収益・費用での為替差損益の影響(当第3四半期は45百万円の差益、前年同期は40百万円の差損)による。特別損益では特に大きな変動や想定外のものは発生しなかったが、税率低下の影響により法人税等が減少し親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比17.6%増となった。全体としては、期初予想を上回る好結果であったと言えるだろう。

アイテム別の売上高は、ヘルスケアウェアが前年同期比4.5%増の7,874百万円、ドクターウェアが同1.1%増の2,176百万円、ユーティリティウェアが同9.5%減の434百万円、患者ウェアが同17.6%増の1,410百万円、手術ウェアが同4.5%増の1,190百万円、シューズが同3.0%減の156百万円、その他が同3.1%減の205百万円となった。

主力のヘルスケアウェアは、ここ数年の新製品群による市場活性化により、更新物件のモデルチェンジ及び新規物件の獲得が順調に進んだ。この結果、前年同期比では増収を確保した。ドクターウェアは、従来型量販品の販売は厳しかったが、高付加価値ハイエンド商品群が堅調であったことから前年同期比で増収となった。ユーティリティウェアは個人支給から共用品への移行傾向が継続し減収となったが、想定内であり特に懸念される内容ではなかった。また金額も少ないため全体への影響は軽微であった。

またここ数年注力している周辺市場では、患者ウェアは従来品が堅調に推移したことに加え、新製品が大きく販売増に寄与し、前年同期比では高い伸び率を達成した。手術ウェアは、需要は底堅いもののコンペルパックのメインユーザーである洗濯滅菌工場のフルキャパ状態が継続したことから、販売金額は4.5%増に止まった。しかしユーザーの設備投資が第4四半期中には完了する見込みであり、来期からは十分な供給体制が整う。シューズやその他商品は金額が少ないため全体への影響は小さい。

なお、第3四半期は「地域別売上高」及び「商品別売上高」は開示されていない。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《HN》

 提供:フィスコ

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