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キトー Research Memo(1):世界トップ3のマテハン機器メーカー、21/3期にEBITDA130億円目指す


■要約

キトー<6409>は、建設現場及び製造業の工場などで簡単に物を持ち上げ、運び、固定するために利用する「巻上機」(チェーンブロック、レバーブロックなどの、マテリアルハンドリング、いわゆるマテハン機器)の国内トップメーカーである。グローバル展開も進んでおり、海外売上高は74.3%(2017年3月期)に達し、世界市場でもトップ3に入る。

1. 2018年3月期第2四半期決算は新基幹システムへの移行等による一時的な影響により
営業利益は11.7%減だが、期初予想を上回った
2018年3月期第2四半期は売上高で24,661百万円(前年同期比8.7%増)、営業利益で1,269百万円(同11.7%減)、経常利益で879百万円(同8.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益で532百万円(同46.1%増)となった。営業利益は前年同期比では新基幹システムの移行や未実現利益の為替影響により減益となったが、これは期初より減益を予想しており、売上高、営業利益ともに期初予想を上回った。内容としては好決算であったと言える。

2. 進行中の2018年3月期は4.5%の営業増益を予想するが、かなり控えめであり上方修正の可能性が残る
進行中の2018年3月期通期の業績は、売上高で53,000百万円(前期比3.6%増)、営業利益で4,400百万円(同4.5%増)、経常利益で3,700百万円(同13.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益で2,500百万円(同31.7%増)と予想している。基本的に全地域で増収を見込んでおり、為替レートはカナダドルを除いてやや円安と見ている。ただしこの予想はかなり厳しく予想したものなので、実際には増額修正の余地はありそうだ。

3. 中期経営計画を発表済み。定量的目標は2021年3月期にEBITDA130億円
同社は、「あらゆる市場で最も信頼される巻上げ(反重力)機器メーカーを目指す」というビジョンを掲げて新しい中期経営計画を発表している。この計画の最大の目標は「高収益体質への回帰」である。今までの売上高拡大重視から利益拡大へ重点を置いている。定量的目標は2021年3月期にEBITDAで130億円であるが、それ以上に定性的に同社がどう変わるか大いに注目される。

■Key Points
・進行中の2018年3月期は4.5%の営業増益予想だが、上方修正の可能性が残る
・新中期経営計画の目標は2021年3月期にEBITDAで130億円
・「あらゆる市場で最も信頼される巻上げ(反重力)機器メーカーを目指す」

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《TN》

 提供:フィスコ

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