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【特集】旺盛“物色意欲”の風に乗る、最新&注目「好業績予想」銘柄は <株探トップ特集>

日本ハウス <日足> 「株探」多機能チャートより

―根強い個別銘柄物色意欲、18年10月期「経常増益」株に照準―

 13日の東京株式市場は、日経平均株価が前日比108円10銭安の2万2758円07銭と続落した。米アラバマ州の上院補欠選挙で民主党候補が当選確実と報じられ、株価指数先物主導で売り優勢となった。今回の補選により民主党の議席数が増加することで、トランプ政権の今後の政策運営が難航するのではとの受け止めが嫌気された。ただ、個別銘柄への物色意欲は根強さを発揮している。そこで、決算発表がほぼ出そろった10月期決算銘柄のなかから、18年10月期通期の経常利益が増益予想の銘柄に照準を絞った。

●学情、19年3月卒業向け学生インターンシップ企画を積極化

 学情 <2301> は8日、18年10月期の単体業績予想を発表した。売上高は62億円(前期比10.3%増)、経常利益は18億円(同18.3%増)、最終利益は12億4000万円(同1.6%増)を見込んでいる。既に大手・準大手企業を中心に、19年3月卒業予定の学生採用に向けたインターンシップが、前年の同時期に比べ頻繁に実施されており、同社も合同企業説明会の「就職博」で培ったノウハウを生かしたインターンシップ向けの企画を多数投入している。加えて、19年3月卒業予定の学生向け就職活動応援サイト「あさがくナビ」からは、新たなイメージキャラクターを起用し、さらに知名度・利用率のアップに向けた仕掛けを図るとしている。

●モルフォ、スマホ市場で画像ソフトのシェアアップ目指す

 モルフォ <3653> [東証M]は8日、18年10月期の連結業績予想を発表した。売上高は26億5000万円(前期比12.4%増)、経常利益は9億円(同7.3%増)を見込んでいる。同社グループは“全ての「カメラ」に知能を持たせる”ことを中期経営ビジョンに掲げ、IoV(Internet of Vision)の世界、すなわち、画像データがつなぐ便利で豊かな世界を、画像処理技術と画像認識技術を融合することで実現するよう目指している。今期具体的には、カメラデバイス事業で、引き続きスマートフォン向けでのさらなるシェアアップを目指していくほか、車載カメラモニターシステム向け技術開発や安全運転支援のための要素技術開発にも注力する。

●イトクロ、教育メディアサービスの継続的な成長目指す

 教育関連で国内トップの口コミポータルサイトを運営するイトクロ <6049> [東証M]は8日、18年10月期の単体業績予想を発表した。売上高は40億円(前期比1.5%増)、経常利益は19億円(同10.1%増)、最終利益は12億2100万円(同9.8%増)を見込んでいる。非注力領域から注力領域へ人員の再配置などを図り、同社の強みである教育メディアサービスの継続的な成長を目指していく。

●ソフトウェアS、電子カルテ市場の導入拡大が追い風

 病院向けに情報伝達システムや電子カルテ を開発し、ハードウエアの販売から保守サービスまで手掛けているソフトウェア・サービス <3733> [JQ]は8日、18年10月期の単体業績予想を発表した。売上高は200億円(前期比36.8%増)、経常利益は40億円(同50.7%増)、最終利益は27億6800万円(同46.8%増)を見込んでいる。電子カルテ市場では、大規模病院での普及率が一定程度進むなか、中小規模病院での普及も徐々に進みはじめていることや、既に電子カルテを導入している医療機関などへのリプレース市場の拡大も見込まれている。こうした需要拡大に対応して、電子カルテシステムをはじめとする医療情報システムの開発・販売・導入・保守を中心に事業を展開していく。

●日本ハウスHD、創業50周年で営業戦略を強化

 日本ハウスホールディングス <1873> は11日、18年10月期通期の連結業績予想を発表した。売上高490億円(前期比5.4%増)、経常利益55億円(同33.6%増)、最終利益36億円(同19.8%増)と大幅増益を見込んでいる。今期は主力とする木造戸建て注文住宅などの豊富な受注残高を背景に増収増益を見込む。具体的には、今年11月から「創業50周年特別記念商品」として「檜の家仕様」を全商品に標準採用して販売するとともに、主力商品である檜の家やまと「館」・檜の家やまと「華」については「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)の家仕様」を標準仕様として採用して販売し、積極的な営業展開を図る。また、ホテル事業では、18年10月に栃木県那須で新たなリゾートホテルの開業を予定している。

●グッドコムA、今期のマンション販売12.7%増を見込む

 グッドコムアセット <3475> [東証2]は11日、18年10月期通期の連結業績予想を発表した。売上高は102億8400万円(前期比4.6%増)、経常利益は10億3000万円(同25.6%増)、最終利益は7億2300万円(同16.6%増)を見込んでいる。今期は主力の東京23区を中心とする投資用マンションの販売で、前期比12.7%増の365戸の販売を見込んでいる。また、業績好調に伴い今期の年間配当は前期比5円増の25円に増配する方針としている。

◆主な18年10月期好業績予想銘柄◆
               経常
銘柄 <コード>         増益率  株価  PER
日本ハウス <1873>       33.6   685   8.7
アイケイケイ <2198>      10.1   877  20.0
学情 <2301>          18.3  1748  21.0
ケア21 <2373> [JQ]     6.1  3300  16.6
グッドコムA <3475> [東証2] 25.6  1343  11.3

JSB <3480> [東証2]     5.3  4500  11.7
モルフォ <3653> [東証M]    7.3  5060  43.8
ソフトウェア <3733> [JQ]  50.7  7210  13.9
ロングライフ <4355> [JQ]   7.8   519  21.2
キタック <4707> [JQ]     7.0   335  12.1

イトクロ <6049> [東証M]   10.1  5150  43.4
トップカルチ <7640>      47.9   494  24.9
正栄食 <8079>          5.3  4815  21.3
HIS <9603>          1.8  4015  23.0
カナモト <9678>         1.3  3415  11.1

泉州電 <9824> [東証2]     7.7  3215  12.8

※株価は13日終値(単位:%、円、倍)

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