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【市況】26日の米国市場ダイジェスト:NYダウは153ドル高、主要ハイテク企業決算を好感

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウは153ドル高、主要ハイテク企業決算を好感

米国株式市場は反発。ダウ平均は153.86ドル高の38,239.66ドル、ナスダックは316.14ポイント高の15,927.90で取引を終了した。

昨日引け後に発表された主要ハイテク企業決算を好感した買いに寄り付き後、上昇。連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として重要視している3月コアPCE価格指数が予想を上回ったものの、警戒されたほどの結果とならず長期金利の低下を好感した買いも強まり、ハイテク主導で相場は終日堅調に推移。終盤にかけて上げ幅を拡大し、終了した。セクター別では、メディア・娯楽、半導体・同製造装置が上昇した一方、保険が小幅安。

検索会社のグーグルを運営するアルファベット(GOOG)は四半期決算でAI(人工知能)が寄与したクラウドの成長で1株利益が予想を上回ったほか、追加自社株買いや現金配当開始計画を発表し、続伸。ソフトウエアメーカーのマイクロソフト(MSFT)も強いAI需要が押し上げ四半期決算で売上高と利益が予想を上回り、上昇。

製薬会社のファイザ―(PFE)は食品医薬品局(FDA)が同社の出血性疾患治療薬を承認し、上昇。写真・動画共有アプリのスナップ(SNAP)は決算で、広告事業が好調で第2四半期の売上高見通しが予想を上回り、上昇した。靴メーカーのスケッチャーズ(SKT)は第1四半期の利益が予想を上回ったほか通期の業績見通しを引き上げ、買われた。石油・天然ガス生産会社のエクソン(XOM)は第1四半期決算で調整後の1株利益が予想を下回り下落。半導体のインテル(INTC)は第2四半期の見通しが冴えず、売られた。

投資家の恐怖心理を示すVIX指数は今月半ばの水準14.92まで低下した。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:ドル・円は一時158円44銭、米インフレ長期化を警戒してドル買い強まる

26日のニューヨーク外為市場でドル・円は156円65銭から158円44銭まで上昇し、158円29銭で引けた。米3月コアPCE価格指数が前年比で予想を上回るなどインフレの改善があまり見られず、利下げが遅れるとの見方にドル買いが優勢となった。また、日銀が金融政策決定会合で政策金利を据え置き、植田総裁も円安を受け速やかに政策を修正する意向も見せなかったことから、円売りにも拍車がかかった。

ユーロ・ドルは1.0740ドルへ上昇後、1.0674ドルまで反落し、1.0694ドルで引けた。ユーロ・円は、167円74銭から169円39銭まで上昇。ポンド・ドルは1.2538ドルまで上昇後、1.2449ドルまで反落。ドル・スイスは0.9108フランから0.9150フランまで上昇した。


■NY原油:小幅高、一時84.46ドルまで強含み

NYMEX原油6月限終値:83.85 ↑0.28

26日のNY原油先物6月限は小幅高。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比+0.28ドル(+0.34%)の83.85ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは83.35ドル-84.46ドル。株高や米長期金利の伸び悩みを意識した買いが入ったようだ。米国市場の序盤にかけて84.46ドルまで上昇。その後は利食い売りが入ったことで上げ渋り、通常取引終了後の時間外取引では主に83ドル台後半で推移。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 37.83ドル -0.08ドル(-0.21%)
モルガン・スタンレー(MS) 92.83ドル +0.27ドル(+0.29%)
ゴールドマン・サックス(GS)427.57ドル +7.52ドル(+1.79%)
インテル(INTC) 31.88ドル -3.23ドル(-9.19%)
アップル(AAPL) 169.30ドル -0.59ドル(-0.34%)
アルファベット(GOOG) 173.69ドル +15.74ドル(+9.96%)
メタ(META) 443.29ドル +1.91ドル(+0.43%)
キャタピラー(CAT) 343.38ドル +5.38ドル(+1.59%)
アルコア(AA) 36.88ドル +0.94ドル(+2.61%)
ウォルマート(WMT) 60.16ドル -0.05ドル(-0.08%)
《ST》

 提供:フィスコ

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