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6039 動物高度医療

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動物高度医療 Research Memo(5):2018年3月期は一時的コストの影響で減益だが増収基調に変化なし


■業績動向

1. 2018年3月期連結業績概要
日本動物高度医療センター<6039>の2018年3月期の連結業績は、売上高が前期比3.1%増の2,258百万円、営業利益が同4.9%減の279百万円、経常利益が同5.9%減の263百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同9.3%減の208百万円だった。計画値(売上高2,360百万円、営業利益325百万円、経常利益310百万円、親会社株主に帰属する当期純利益260百万円)を下回り、減益での着地だった。

売上高は、2017年11月に予定していた東京病院の開業が2018年1月下旬に遅れたことを主因に、計画を101百万円下回った。ただし連携病院数の増加(2018年3月期末時点で前期末比4.8%増の3,362病院)に伴い、同社における初診件数が前期比4.8%増の4,890件、総診療件数が同7.6%増の20,703件、手術件数が同1.9%増の1,593件と順調に伸長し、全体として同3.1%の増収だった。

部門別売上高は、二次診療サービスの同社が前期比3.7%増の1,792百万円、画像診断サービスのキャミックが同0.6%増の466百万円だった。キャミックの検査件数は同0.5%減の5,157件だった。

利益面では、売上高が計画を下回ったことに加えて、東京病院開業時の備品等のスポット的な経費が想定以上に膨らんだことや、2017年6月のシンジケートローン実行時の諸費用が発生したことなど、一時的コストの発生が影響して、計画に対して営業利益が45百万円、経常利益が46百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が52百万円、それぞれ下回り減益だった。

2018年3月期は増益予想から一転して減益での着地となったが、東京病院の開業遅れや一時的コストの発生が主因である。連携病院数、初診件数、総診療件数、手術件数は順調に増加しており、増収基調に変化はない。また売上高営業利益率も10%台の水準を維持している。減益を過度にネガティブ視する必要はないだろう。


設備投資で有利子負債増加だが純資産も着実に積み上げ
2. 財務概要
財務面で見ると、2018年3月期末の資産合計は前期末比806百万円増加して5,932百万円となった。東京病院開業で有形固定資産が621百万円増加した。負債合計は507百万円増加して4,404百万円となった。シンジケートローンの借換えで短期借入金及び1年内返済予定の長期借入金が減少したが、東京病院開業のための設備投資に伴い長期借入金が増加した。なお有利子負債(長短借入金合計)は502百万円増加して4,110百万円となった。有利子負債依存度は69.3%とやや高い状況だが、業容拡大に向けた前向きな設備投資に伴うものと考えたい。

一方では、親会社株主に帰属する当期純利益の着実な積み上げによって純資産も順調に増加している。純資産は299百万円増加して1,527百万円、自己資本比率は1.8ポイント上昇して25.8%となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)

《SF》

 提供:フィスコ

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