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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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4820 イーエムシステムズ

東証P
641円
前日比
-13
-1.99%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
20.9 2.21 2.18 38.03
時価総額 478億円
比較される銘柄
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決算発表予定日

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EMシステムズ Research Memo(2):2022年12月期第2四半期は大幅な増収増益(2)


■要約

4. 中長期の成長戦略・トピックス
2022年8月、EMシステムズ<4820>は「MAPs for NURSING CARE」をリリースした。MAPsシリーズの発表(2018年11月)から3年半余りをかけて丁寧に開発し、多様なサービスが存在する介護/福祉業界におけるクラウドシステムを完成させた。特長は、1)クラウドシステムの提供、導入作業軽減・入力業務の効率化、2)介護/福祉事業所の業務負担を軽減できるツール類の提供、3)医療と介護/福祉の情報連携を実現、4)共通エンジン・マスタ等の他社に向けた低価格でのOEM提供の4点である。特に、場所や端末を選ばないため利便性が高い。また、医療と介護/福祉の情報連携は他社にはない優位性であり、対象者の情報を一元管理できる点でニーズを先取りしている。介護システム業界は、100社以上の企業が参入する分散市場であり、NDソフトウェア(株)、(株)ワイズマン、エス・エム・エス<2175>のトップ3社の合計シェアでも40%前後である。同社は2016年に本格参入して以来、複数のM&Aにより4ブランドの製品を製造・販売してきた。今後は他社システム利用者の獲得とともに、自社顧客においてもMAPsへの変更を促していく計画である。

5. 株主還元策
同社は株主に対する利益還元を経営上の重要課題の1つとして考えている。将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、時局に即応した配当を還元していくこと、そして株主への機動的な利益還元を可能とするため、毎事業年度において中間配当と期末配当の年2回、剰余金の配当を行うことを基本方針としている。具体的には、ROE(自己資本当期純利益率)を重視しつつ配当性向30%を目安とする。また、同社は「完全ストック型・完全クラウド化」に向けた構造改革の最中であり、利益水準が一時的に落ちるが配当金額を維持し、安定した株主還元を行う方針である。過去10年間で、減益はあっても減配は行っていない実績は高く評価できる。2022年12月期は、配当金11円(中間4円、期末7円)、配当性向37.8%を予想する。

■Key Points
・2022年12月期第2四半期は大幅な増収増益。オンライン資格確認の本格運用及び2022年4月の調剤報酬改定を背景にシステム設置が加速
・現金及び預金残高84億円。将来的なM&Aに向けて財務基盤が充実
・2022年12月期は営業利益20億円超を予想。3分野のMAPsシリーズが完成し、提案営業を積極化。オンライン資格確認の特需も継続の見込み
・クラウド型介護/福祉事業所向けシステム「MAPs for NURSING CARE」をリリース、医療介護情報連携に優位性。よりシームレスな薬局DXを実現する調剤システム「MAPs for PHARMACY DX」の開発に着手
・2022年12月期は、配当金年11円(中間4円、期末7円)、配当性向37.8%を予想。安定配当方針、過去10年間にわたり減益時も減配なし

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

《TY》

 提供:フィスコ

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