Eストアー Research Memo(11):「3者で山分け」という基本理念のもと、2017年3月期は24円配を実施
■株主還元
Eストアー<4304>は株主還元について、配当によることを基本とし、業績、財政状態、成長のための内部留保などを総合的に勘案して配分を行っている。公約配当性向は設定していないが、利益配分の考え方の根底には「株主、顧客、社員の3者で山分け」という基本理念がある。過去においても、この基本理念に基づいて配当額を決定してきた実績がある。
2017年3月期は前期比横ばいの24円配(期末のみ)を実施した。配当性向は43.4%となり、ここ数年続いた30%台前半の配当性向よりは高くなった。当期純利益が前期比32.1%の減益となったものの、成長回帰に向けた先行投資期間の減益ということで配当の安定性を重視したものとみられる。
2018年3月期について同社は、配当予想を未定としている。例年期初時点では未定としており、今期も業績動向を見定めながら配当についても決定・見通し公表をしてくるとみられる。期初における2018年3月期の当期利益予想は274百万円(前期比3.8%減)と横ばい圏であるため、配当もまた前期比横ばい圏というのが考え方のベースとなってくるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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提供:フィスコ