モバファク Research Memo(7):利益の積み上げによる純資産拡大により自己資本比率は80%超の高水準を維持
■業績動向
(2)財務状態
モバイルファクトリー<3912>の2016年9月末の総資産は1,988百万円と前期末比192百万円増加した。内訳を見ると、流動資産は1,810百万円と前期末比197百万円増加した。これは、売掛金の回収額が増加したことによる現金及び預金の増加(前期末比207百万円増)が主要因。対照的に、固定資産は前期末に比べ5百万円減少し177百万円となった。アプリ開発によるコンテンツ仮勘定の増加やソフトウェアの増加などによる無形固定資産の増加10百万円があったものの、減価償却による有形固定資産の減少5百万円と繰延税金資産の減少等による投資その他の資産の減少10百万円があったことによる。
負債合計は259百万円と前期末比69百万円減少した。スマートノベルの売上高減少にかかるプラットフォーム手数料の減少、未払金の減少33百万円や税金の納付による未払法人税等の減少28百万円などにより、流動負債が69百万円減少したことが主要因。一方、純資産は、配当実施による利益剰余金の減少がマイナス要因となったものの、四半期純利益の計上、ストックオプションの行使等が増加要因として働いたことにより、前期末に比べ261百万円増加し1,728百万円となった。
経営指標を見ると、業績拡大に伴い健全性を表す自己資本比率は87.0%、流動比率も730.7%と高水準を維持。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )
《HN》
提供:フィスコ