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3393 スタティアH

東証P
1,421円
前日比
+2
+0.14%
PTS
1,421.4円
13:37 04/26
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
10.2 2.15 4.22 44.59
時価総額 146億円
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決算発表予定日

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スターティア Research Memo(13):ITインフラ関連事業の収益回復で補い黒字確保へ


■今後の見通し

1. 2018年3月期の業績見通し

2018年3月期通期についてスターティア<3393>は、売上高10,500百万円(前期比2.1%増)、営業利益100百万円(同62.3%減)、経常利益100百万円(同65.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益60百万円(同914.7%増)を予想している。

2018年3月期に利益水準がさらに大きく低下することに不安や懸念を覚える向きもあるだろうが、弊社では過度な懸念は不要だと考えている。同社は2018年3月期を次の飛躍のための期間と位置づけ、ビジネスモデルや組織体制を変更している。一方で、株主や株価のことはしっかりと意識して経営しているとのメッセージが1億円の営業利益及び経常利益予想や9円配の配当予想に込められていると弊社では理解している。

同社は業績予想について事業セグメント別の内訳を公表していない。しかし前述したような経緯から、2018年3月期の大幅減益の要因は、デジタルマーケティング関連事業の一時的な収益の落ち込みが主たる原因だとみている。デジタルマーケティング関連事業では各商材の販売手法としてフリーミアム・モデルの導入を決定した。MAツールのBowNow(バウナウ)から順次拡大していくとみられる。

デジタルマーケティング関連事業のソフトウェアの総導入実績は約4,700社に上っており、その中にはクラウド契約の企業も入っているため、フリーミアム・モデルを導入しても収益がゼロになるわけではない。しかし新規契約からの収益が一時的に途絶える可能性はあり、その分セグメントの営業損失が前期比拡大する可能性があると弊社ではみている。

ITインフラ関連事業については、「カスタマー1st体制」が2年目に入るため、前期からは大きく収益が回復してくると思われる。各営業担当者の商材に関する知識も充実し、ワンストップソリューションを提供できるベースは整ったとみられる。顧客へのコンタクトの頻度やコンタクト方法などについても1年間が経過したことで知見とノウハウが蓄積されてきているもようだ。2017年3月期第4四半期にはセグメント営業利益が259百万円に達し、2015年3月期の水準に肩を並べたことから、2018年3月期は過去最高益を狙える水準にまで回復してくる可能性があると言えるだろう。

2018年3月期に注目すべき指標としては、フリーミアム・モデル導入社数がまず挙げられる。フリーミアムによる成長モデルの根幹に当たると考えるためだ。それと関連してフリーミアム・モデルを採用したソフトウェア数の進捗も重要なポイントだ。また、COCOAR(ココアル)の拡販も注目だ。ARの認知度が高まるなか、ARを使った販促成功事例が着実に増えている。同社側もスタンプラリー機能の追加などでCOCOAR(ココアル)を一気に拡大させることを狙っている。COCOAR(ココアル)はBtoBtoC型であるため、Cすなわち個人の利用者が拡大するとB側もおのずと拡大してくると期待されることから、個人によるCOCOAR(ココアル)アプリのダウンロード数もやアクティブユーザー数も注目指標だと考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《MW》

 提供:フィスコ

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