ギグワークス Research Memo(9):2023年10月期は配当金年9円、配当性向67.7%を予想
■株主還元策
1. 配当予想
ギグワークス<2375>は、重点分野への積極的な投資等により確固たる競争力を早期に築くことを重要な課題と認識しつつ、同時に株主に対する利益還元についても重要な経営の課題として認識している。2022年10月期は減益となったものの、公約どおり年8円(前期と同額)の配当を実施し、配当性向は67.6%となった。2023年10月期の配当は年9円(前期比1円増配)、配当性向67.7%を予想している。同社は株主還元の1つの指標としてDOEを重視している。2022年10月期のDOEは4.0%となった。DOEは配当性向×ROEに分解することができ、DOEを維持・向上する政策は、2022年10月期のようにROEが下がった局面においても配当性向でカバーすることとなり、株主還元の視点では業績下振れの影響が緩和されたと言えるだろう。
2. 株主優待制度をリニューアル
同社は、株式への投資の魅力を高めるとともに、株式の中長期的な保有を促進することを目的として、2018年10月期から株主優待制度を導入している。日本直販を子会社化したことを機に、2023年10月期より株主優待制度をリニューアルしており、毎年10月31日現在の株主を対象に、日本直販のWebサイトで1年間利用可能な割引クーポン(30%割引、割引金額の上限は累計(合算)で30万円(税抜))を贈呈する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
《SI》
提供:フィスコ