ショーケース・ティービー---3Qは営業利益が2.55億円、M&Aや資本業務提携などを積極的に実施
ショーケース・ティービー<3909>は14日、2017年12月期第3四半期(2017年1~9月)連結決算を発表した。売上高が13.45億円、営業利益が2.55億円、経常利益が2.45億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が1.31億円となった。なお、2017年12月期第2四半期より四半期連結財務諸表を作成しているため、前年同期との増減率の記載はないが、前年同期単体との比較で売上高・利益ともに増収増益を達成している。
eマーケティング事業は、ナビキャストシリーズでは、主力サービスである入力フォーム最適化の「フォームアシスト」やWeb接客サービス「サイト・パーソナライザ」は大口の顧客での導入が進み売上獲得に貢献した。また、2017年7月に入力フォームにおいてA/Bテスト※を繰り返し行うことで最適な構成とレイアウトを導き出すコンサルティングサービス「Form Growth(フォームグロース)」をリリースし、売上を伸ばしている。
※インターネットマーケティングにおける施策の良否を判断するために、2つの施策を比較検討すること。
入力されたメールアドレスの存在をリアルタイムでチェックするクラウドサービス「ProTech Mail Checker(プロテックメールチェッカー)」は、金融機関やECサイト等で導入が進み、売上を拡大している。
パーソナルブランディングは、2017年7月にgalaxy(本社:大阪市西区)を完全子会社化し、東京・大阪・名古屋を中心に積極的な営業展開を実施することで順調に顧客数を増やし、売上増加に寄与した。
Webソリューション事業では、スマートフォンアプリ関連については、安定的に売上へ貢献をしている。クラウド型多言語オーディオガイドアプリシステム「Audio guide Q」は、来年度に美術館や博物館への実装可能な案件が決定し、また、エンターテインメントイベントでの利用が決定するなど「Audio guide Q」活用の多様化が進んでいる。
コンテンツサービスは、自社配信のLINEスタンプ「めんトリ」に関しては、国内における他キャラクターとのコラボによるLINEスタンプの配信や、台湾での大人気キャラクターとのコラボカフェの展開、台湾FamilyMart全3,122店でのキャンペーンキャラクターに大抜擢され、宣伝活動と店頭での物販に加え、コラボLINE広告スタンプの台湾限定配信などを行い、安定的なダウンロード数の獲得と台湾での認知度が格段に向上した。また、2017年8月より韓国のメッセージアプリ最大手であるカカオトークの公式スタンプに選ばれ、「めんトリ」のアニメーションスタンプの配信を開始している。大手企業からのLINEスタンプ制作やゲームグラフィック制作などの受託制作に関しても堅調に推移しており、売上に寄与している。
2017年12月通期の連結業績予想については、売上高が18.02億円、営業利益が4.00億円、経常利益が4.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が2.48億円とする計画を据え置いている。
《TN》
提供:フィスコ