イデアインターナショナル---3Qは大幅な利益改善で今期経常を38%上方修正、株主還元策を強化へ
イデアインターナショナル<3140>は15日、2017年6月期第3四半期決算を発表。連結売上高で前年同期比10%増の50.37億円、営業利益で同3.1倍の1.63億円、経常利益で同10.4倍の1.04億円、四半期純利益で同10.7倍の0.64億円と、大幅な増益となった。
インテリア商品ブランド「ブルーノ」において、デザイン性に優位性のあるホットプレートを中核とするキッチン雑貨が絶好調を続けている。加えて、トラベルグッズブランド「ミレスト」は直営店を増加したことにより順調に売上を伸ばした。Eコマースにおいては戦略的に広告宣伝費による販売強化を進めてきた結果、売上が向上している。利益面では前期よりも広告宣伝費を拡大している一方、自社商品売上比率が高くなったことや、デザイン関連手数料収入が増加したことから、利益率が大幅に改善した。
第3四半期までの好調な進捗を踏まえ、2018年6月通期業績予想を上方修正。売上高は76.16億円から前期比25.0%増の77.00億円、営業利益では2.64億円から前期比86.0%増の3.40億円、経常利益では1.98億円から前期比84.8%増の2.74億円、当期純利益では1.88億円から前期比18.1%増の2.64億円へと、それぞれ上方修正している。各利益項目は従来予想から、営業利益で28.7%、経常利益で38.3%、当期純利益を40.4%の大幅な上乗せとなった。
今後は主要3ブランドである「ブルーノ」、「ミレスト」、オーガニックコスメブランド「テラクオーレ」を中心に商品開発を行い、高収益ハイブリット型店舗等の出店加速や新業態店舗ギフトショップを本格的に展開していく。また、Eコマースの販売強化やRIZAPグループとのシナジー最大化による更なる成長を目指す方針。
同社は同日、5月31日を基準日に1株を2株とする株式分割の実施、および株主優待の拡充を発表。100株以上200株未満の優待金額をRIZAPグループ<2928>商品6,000円から9,000円へ増額する。株式分割後も基準となる所有株式数は変更なしとしていることから、200株以上の保有者は従来の2倍、100株保有者にとっては実質3倍となる大幅な優待拡充となる。さらには、配当政策の基本方針変更のお知らせを発表しており、2017年6月期末に初配当実施(金額未定)に踏み切るようだ。
《TN》
提供:フィスコ