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2017年05月15日20時00分

【特集】日経平均“頑強”推移で照準、「最新割安30銘柄」リスト <株探トップ特集>

シード <日足> 「株探」多機能チャートより

―強い押し目買い意欲、18年3月期経常大幅増益見通しの割安株に注目―

 週明け15日の東京株式市場は、北朝鮮の弾道ミサイル発射による地政学リスクの再燃や、外国為替市場での円高・ドル安進行を嫌気して、寄り付きは大幅続落のスタートとなった。ただ、決算発表に伴う良好な業績見通しを評価しての押し目買い意欲は根強く、日経平均株価は徐々に下落幅を縮小する力強い推移となった。そこで、今3月期予想経常利益が大幅増益見通しながら、株価が依然として比較的割安な30銘柄に照準を当てた。

●ひらまつはホテル3拠点の本格稼働が寄与

 ひらまつ <2764> が12日発表した18年3月期連結業績予想は、売上高124億800万円(前期比7.8%増)、経常利益27億6100万円(同44.5%増)を見込んでいる。レストラン事業では、パーティーや接待などの法人需要の増加により足もとの業績が堅調なことに加え、本格始動している3つのホテル(賢島、熱海、仙石原)が、「滞在するレストラン」という独自のコンセプトを持つホテルとして高い評価を得て認知が広がり、堅調に推移していることから、売り上げに大きく貢献するものと見込まれる。「レストランひらまつレゼルヴ」、「六本木テラス フィリップ・ミル」、「カフェ・デ・プレ」の通期寄与や、今年9月開業予定の京都新店2店舗の寄与などが見込まれる。

●ニッポン高度紙は車載向けを軸にコンデンサ用セパレータを拡販

 ニッポン高度紙工業 <3891> [JQ]が12日発表した18年3月期の連結業績は、売上高157億円(前期比4.0%増)、経常利益9億2000万円(同2.7倍)と大幅増益を見込む。主力製品のコンデンサ用セパレータの需要は、堅調な推移が予想される。今後も、自動車の電子化、電動化、ADAS(先進運転システム)や自動運転化などにともなう拡大が見込まれる車載向けを中心として、高品質・高信頼性を発揮できる市場での新製品の開発・拡販に努める。電池用セパレータは、電気二重層キャパシタ用およびリチウムイオン電池用セパレータの受注が低調に推移しているものの、既存ユーザーとの強固な関係を構築・維持できるよう、新製品の開発・投入および継続的な提案活動に努めるとともに、新規顧客の開拓実現にも重点的に取り組む。

●富士機は電子部品実装ロボットの需要堅調

 富士機械製造 <6134> は11日、18年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は960億円(前期比11.1%増)、経常利益は140億円(同37.3%増)を見込む。なお、同社は同時に18年4月1日から社名を「FUJI」に変更すると発表した。ロボットソリューション事業では、車載機器やサーバーをはじめとするコンピューター機器などで、引き続き好調が見込まれるのに加え、同社の主力市場である通信機器業界ではスマートフォン大手のモデルチェンジが設備投資を牽引し、電子部品実装ロボット需要は堅調に推移することが見込まれる。工作機械事業では、同社の主力市場である自動車関連の需要は、引き続き緩やかに持ち直しの傾向が続くと見込まれる。

●高見サイは出改札機器とホームドア事業に積極注力

 高見沢サイバネティックス <6424> [JQ]は12日、18年3月期の連結業績見通しを発表した。売上高123億円(前期比10.5%増)、経常利益3億6000万円(同3.2倍)を見込む。交通システム機器部門では、主力製品の出改札機器(自動券売機、ICカードチャージ機など)の拡販と、ホームドア事業の確立に努める。ホームドア事業では、扉が横方向にスライドして開閉するタイプのホームドアが、相模鉄道向けに17年2月から全てのホームで本格的な稼働がスタートした。メカトロ機器部門では、世界51ヵ国、310金種に対応した新型硬貨処理装置「グローバルコインユニット」を主力とし、アジアを始めヨーロッパや中南米など、海外市場のさらなる展開を目指す。

●シンフォニアは製品開発と提案型の販売活動で受注拡大狙う

 シンフォニア テクノロジー <6507> は12日、18年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は950億円(前期比12.8%増)、経常利益は70億円(同28.6%増)を見込んでいる。国内外を問わず顧客ニーズを先取りした製品開発と提案型の販売活動を行うことで受注の拡大を目指す。また、引き続き外部コンサルタントを活用したコストダウン、生産・試験工程の自動化による生産効率の改善をさらに進める。

●シードは生産能力拡大と多品種少量生産体制の確立により事業基盤強化

 シード <7743> は10日、18年3月期の連結業績を発表した。売上高265億円(前期比8.3%増)、経常利益17億5000万円(同28.3%増)と大幅増益を見込んでいる。コンタクトレンズ業界は、装用人口の増加はほぼ横ばいと推測されるものの、1日使い捨てタイプへのシフトは引き続き進み、また、遠近両用などの高付加価値アイテムも伸長することから、金額ベースの市場規模は緩やかながら成長するものと見込まれる。今期は新商品投入の予定がないなか、既存アイテムのスペック拡充や海外事業の拡大、3号棟の本稼働によるさらなる生産能力の拡大と多品種少量生産体制の確立、研究開発案件の的確な管理・進行など、これらの施策を着実に遂行し事業基盤の強化を図る。

◆主な18年3月期経常大幅増益予想の割安銘柄◆

銘柄 <コード>         増益率   株価  PER
若築建 <1888>         14.2    155   8.0
ツクイ <2398>         23.9    645  16.6
ひらまつ <2764>        44.5    709  13.3
芦森工 <3526>         68.9    182   6.5
高度紙 <3891> [JQ]      2.7倍  1070  17.4

日シス技術 <4323> [東証2]  27.6   1090  12.2
エンバイオH <6092> [東証M]  5.7倍   791  11.4
富機製 <6134>         37.3   1632  14.6
パートナーA <6181> [東証M]  2.4倍   572  15.2
オカアイヨン <6294>      14.5   1235  10.5

酒井重 <6358>         35.6    339  10.3
高見サイ <6424> [JQ]     3.2倍   480  15.6
シンフォニア <6507>      28.6    371  11.3
コンテック <6639> [東証2]  20.8   1184   9.1
ナカヨ <6715>          2.6倍   385   9.6

古河池 <6937>         24.5    766   9.3
テイン <7217> [JQ]     34.6    522   9.1
カーメイト <7297> [JQ]   68.8    602  12.9
田中商事 <7619>        44.9    733   6.5
白銅 <7637>          13.1   1674  12.1

東京計器 <7721>        38.2    244  15.1
シード <7743>         28.3   2106  15.3
バルカー <7995>        12.0   2017  13.2
東京産 <8070>         32.0    468   9.0
ムーンバット <8115> [東証2] 14.2    883   9.1

エスリード <8877>       28.6   1607   5.9
トナミHD <9070>       15.2    395   8.1
兵機海 <9362> [東証2]    27.6    165  10.8
セゾン情報 <9640> [JQ]   24.3   1619  10.1
KYCOM <9685> [JQ]   59.5    281   8.4

※株価は15日終値、単位:%、円、倍

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