【材料】三洋化成工業---炭素繊維用集束剤「ケミチレン」の生産能力を増強

三洋化成工業<4471>は17日、炭素繊維の需要増加に対応するため、炭素繊維用集束剤「ケミチレン」の生産能力を増強することを発表。

現在の生産場所である名古屋工場、京都工場に加え、新たに鹿島工場に生産設備を設置し、5割程度の能力増強を行う。投資金額は約7億円で、2024年5月の稼働を予定している。

炭素繊維はエネルギーの活用や産業の発展、気候変動への対策としても大きな役割を果たしている。
集束剤は炭素繊維の改質および炭素繊維複合材料(CFRP)の性能発現に欠かせない素材であり、同社の炭素繊維用集束剤「ケミチレン」で処理した炭素繊維を用いることによって高強度で表面平滑性に優れるCFRPが得られる。

同社は、「ケミチレン」のさらなる品質向上に努め、多様化するマトリックス樹脂への対応、CFRPの生産性の向上やリサイクル性の向上など技術開発を行い、集束剤を通して持続可能な社会の実現に貢献していく。

《ST》

　提供：フィスコ