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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:帝人、ソフトバンクG、アドテスト

帝人 <日足> 「株探」多機能チャートより
■帝人 <3401>  1,573円  +168 円 (+12.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 帝人<3401>が急騰している。23日に開示した今年の定時株主総会資料で、大株主の状況のなかでオアシス・ジャパン・ストラテジック・ファンドの名が記載されており、これを思惑視した買いが集まったようだ。上位10位の株主のうちの7位で、持ち株比率は2.49%となっている。前年5月に開示した定時株主総会の資料には、オアシス・ジャパン・ストラテジック・ファンドの名の記載はなかった。

■西部技研 <6223>  1,575円  +56 円 (+3.7%)  11:30現在
 西部技研<6223>が4日続伸となっている。同社は22日取引終了後、米子会社が電気自動車(EV)用リチウムイオン電池製造工場向けの大型案件を受注したと発表しており、これが材料視されているようだ。受注先はヒュンダイ・エンジ・アメリカで、受注金額は約29億円。受注内容は資本提携先である韓国グンミョン・エンジが設計・施工するドライルーム用デシカント除湿機で、納入時期は25年第1四半期を予定している。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,670円  +298 円 (+3.6%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が続伸している。米エヌビディア<NVDA>の好決算を受けて半導体セクターに対する前向きな見方が広がるなか、ソフトバンクG傘下で半導体設計を手掛けるアーム・ホールディングス<ARM>の株価も時間外取引で上昇している。加えて、米格付け会社のS&Pグローバル・レーティングは22日、ソフトバンクGの長期発行体格付けを「BB」から1段階引き上げて「BB+」とした。格付けのアウトルックは「安定的」としている。これらがソフトバンクGの株価の支援材料となったようだ。S&Pグローバル・レーティングは、ソフトバンクGでは今後1~2年間、投資損益の安定化が進み、投資ポートフォリオの質も従来の想定に比べて改善した状況が続く見通しが高い、などと指摘している。

■アドバンテスト <6857>  5,750円  +195 円 (+3.5%)  11:30現在
 アドバンテスト<6857>が急伸。レーザーテック<6920>やディスコ<6146>が買われ、東京エレクトロン<8035>やソシオネクスト<6526>が堅調に推移。TOWA<6315>は上場来高値を更新した。米国時間22日の引け後に発表されたエヌビディア<NVDA>の2~4月期の決算は、売上高が前年同期比3.6倍の260億4400万ドル、純利益は同7.3倍の148億8100万ドルとなった。ともに市場予想を上回る水準で着地したほか、5~7月期の売上高見通しは280億ドル前後とし、こちらも市場のコンセンサスを上回った。AIの需要拡大に伴う同社製半導体の力強い需要が裏付けられた格好となり、東京市場において半導体関連株への買いを誘っている。

■アニコムHD <8715>  591円  +20 円 (+3.5%)  11:30現在
 アニコム ホールディングス<8715>が続伸している。22日の取引終了後、4月度の月次経営実績に関して発表した。正味収入保険料は46億7000万円(前年同月比7.5%増)と増収となり、買い安心感が広がったようだ。保有契約件数は119万9358件(同7.1%増)となった。

■日本精機 <7287>  1,430円  +29 円 (+2.1%)  11:30現在
 日本精機<7287>が堅調推移。22日の取引終了後、投資有価証券の売却益発生について発表した。資産効率の向上につながると受け止めた買いが入ったようだ。上場株式4銘柄を15日から17日にかけて売却した。投資有価証券売却益は8億6100万円で、単体決算で特別利益として計上する。国際会計基準(IFRS)を導入しており、連結業績に及ぼす影響はないとしている。

■文化シヤッター <5930>  1,726円  +28 円 (+1.7%)  11:30現在
 文化シヤッター<5930>が続伸している。22日の取引終了後、英投資ファンドのニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドと共同保有者が、文化シヤタの株式を買い増したことが明らかとなり、これを思惑視した買いが入ったようだ。同日に関東財務局に提出された変更報告書によると、共同保有者とあわせて保有割合は7.13%から8.21%に上昇した。報告義務発生日は15日。保有目的の項目には「投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為等を行うこと」などと記載している。

■出前館 <2484>  250円  +4 円 (+1.6%)  11:30現在
 出前館<2484>は反発。22日の取引終了後、弁当デリバリーサービス「くるめし弁当」を運営する持ち分法適用関連会社くるめしを譲渡すると発表した。これに伴い、連結決算に約20億円の特別利益を計上するとしており、これが買い手掛かりとなっている。譲渡実行日は6月上旬の予定。あわせて、24年8月期連結業績予想について売上高を560億円から510億円(前期比0.8%減)へ、最終損益を79億8100万円の赤字から33億円の赤字(前期121億5400万円の赤字)へ修正した。GMV(流通取引総額)が想定を下回る見込みのため売上高は下方修正した一方、売上原価・販管費の適正化や前述の特別利益が寄与する形で赤字幅は改善する見通し。

■良品計画 <7453>  2,422円  +14.5 円 (+0.6%)  11:30現在
 良品計画<7453>は堅調。22日取引終了後に株主優待制度を拡充すると発表しており、これが株価を下支えしている。店舗で利用できる優待カードの割引率を5%から7%へ引き上げる。今年8月から実施する。

■神戸物産 <3038>  3,435円  +14 円 (+0.4%)  11:30現在
 神戸物産<3038>が底堅い。22日の取引終了後に発表した4月度の単体業績は、売上高が前年同月比9.3%増の451億7200万円、営業利益は同7.2%増の28億8400万円となった。一方で、経常利益は為替予約に関するデリバティブ評価損の計上により、同22.5%減の21億6400万円となった。大幅な経常減益となったことを嫌気した売りが先行したものの、このところの安値圏で推移する同社株には値ごろ感が意識されたようだ。デリバティブ評価損の計上後の利益回復への期待もあって、押し目買いが入りプラス圏に浮上した。

■三井E&S <7003>  1,438円  -63 円 (-4.2%)  11:30現在  東証プライム 下落率10位
 三井E&S<7003>は朝高後に下げに沈む展開となった。22日の取引終了後、未定としていた今期の最終利益予想について、前期比39.7%増の350億円となる見通しだと発表した。年間配当予想は同7円増配の12円とした。これを手掛かりとして朝方は買いが先行したものの、今期は減収・営業減益の予想とあって、上値を追う姿勢は限られ、利益確定目的の売りが優勢となった。三井海洋開発<6269>株の売り出し価格の決定に伴い、特別利益を約200億円計上する見込みとなった。

■住友金属鉱山 <5713>  5,172円  -190 円 (-3.5%)  11:30現在
 住友金属鉱山<5713>や三菱マテリアル<5711>が軟調に推移している。22日のニューヨーク市場で、金先物相場は中心限月で1%を超す下げとなった。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録がこの日に公開され、参加者によるインフレへの警戒感が示されたことを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期の利下げ観測が後退。米長期金利は上昇しドル買いが進んだ。金相場は一般にドルと逆相関の関係にあることから、金先物への売り圧力が高まり、株式市場において金関連株への売りを促す要因となったようだ。東証の業種別指数で非鉄金属は下落率で上位に入っている。

■大塚ホールディングス <4578>  6,255円  -96 円 (-1.5%)  11:30現在
 大塚ホールディングス<4578>が7日続落。22日取引終了後、1~6月期連結業績予想について売上高を1兆370億円から1兆1000億円(前年同期比16.1%増)へ、純利益を1260億円から740億円(同27.9%減)へ修正すると発表。純利益予想を下方修正したことが嫌気されている。想定為替レートを円安方向に見直したことや、従来予想に織り込んでいなかったマイルストン収入により売上高は上方修正した。一方、利益面ではアルツハイマー型認知症に伴うアジテーションで開発しているAVP-786の開発中止による減損損失が響く見通し。なお、通期予想は事業動向などを考慮して7月31日の決算発表時に知らせるという。

■前澤工業 <6489>  1,348円  +126 円 (+10.3%)  11:30現在
 前澤工業<6489>がマドを開けて急伸し、1999年以来の高値圏に浮上した。22日の取引終了後、24年5月期の連結決算に関し、最終利益が計画を7億円上回る32億円(前期比21.7%増)で着地したようだと発表した。減益予想から一転、最高益を更新する見込みとなり、評価されたようだ。売上高は363億円(同12.1%増)と、計画に対し8億円上振れする。原価低減効果に加え、退職給付会計における費用減が寄与する。

■オカムラ食品工業 <2938>  3,015円  +268 円 (+9.8%)  11:30現在
 オカムラ食品工業<2938>が急伸。22日の取引終了後、株主優待制度を導入すると発表したことが好感されている。今年6月末時点で1単元(100株)以上保有する株主を対象に、同社で養殖あるいは加工した食品5000円相当を贈呈する。内容などについては検討するものの、来期以降も優待制度は継続する予定としている。

●ストップ高銘柄
 AHCグループ <7083>  1,060円  +150 円 (+16.5%) ストップ高   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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