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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):帝人、アドテスト、ソフトバンクG

帝人 <日足> 「株探」多機能チャートより
■帝人 <3401>  1,550円  +145 円 (+10.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 帝人<3401>が急騰。23日に開示した今年の定時株主総会資料で、大株主の状況のなかでオアシス・ジャパン・ストラテジック・ファンドの名が記載されており、これを思惑視した買いが集まったようだ。上位10位の株主のうちの7位で、持ち株比率は2.49%となっている。前年5月に開示した定時株主総会の資料には、オアシス・ジャパン・ストラテジック・ファンドの名の記載はなかった。

■アドバンテスト <6857>  5,853円  +298 円 (+5.4%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>が急伸。レーザーテック<6920>やディスコ<6146>が買われ、東京エレクトロン<8035>やソシオネクスト<6526>が堅調に推移。TOWA<6315>は上場来高値を更新した。米国時間22日の引け後に発表されたエヌビディア<NVDA>の2~4月期の決算は、売上高が前年同期比3.6倍の260億4400万ドル、純利益は同7.3倍の148億8100万ドルとなった。ともに市場予想を上回る水準で着地したほか、5~7月期の売上高見通しは280億ドル前後とし、こちらも市場のコンセンサスを上回った。AIの需要拡大に伴う同社製半導体の力強い需要が裏付けられた格好となり、東京市場において半導体関連株への買いを誘っている。

■アニコムHD <8715>  597円  +26 円 (+4.6%)  本日終値
 アニコム ホールディングス<8715>が続伸。22日の取引終了後、4月度の月次経営実績に関して発表した。正味収入保険料は46億7000万円(前年同月比7.5%増)と増収となり、買い安心感が広がったようだ。保有契約件数は119万9358件(同7.1%増)となった。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,730円  +358 円 (+4.3%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が続伸。米エヌビディア<NVDA>の好決算を受けて半導体セクターに対する前向きな見方が広がるなか、ソフトバンクG傘下で半導体設計を手掛けるアーム・ホールディングス<ARM>の株価も時間外取引で上昇している。加えて、米格付け会社のS&Pグローバル・レーティングは22日、ソフトバンクGの長期発行体格付けを「BB」から1段階引き上げて「BB+」とした。格付けのアウトルックは「安定的」としている。これらがソフトバンクGの株価の支援材料となったようだ。S&Pグローバル・レーティングは、ソフトバンクGでは今後1~2年間、投資損益の安定化が進み、投資ポートフォリオの質も従来の想定に比べて改善した状況が続く見通しが高い、などと指摘している。

■エニマインド <5027>  1,049円  +43 円 (+4.3%)  本日終値
 AnyMind Group<5027>は大幅高。同社はきょう、共同購入に特化したインフルエンサーマーケティングサービスの提供を開始したと発表。ブランド企業とインフルエンサーとのマッチングやコンテンツ制作などを行い、インフルエンサーのSNS(ソーシャルメディア)コミュニティを活用して共同購入を促し、ブランド企業の売り上げ向上を支援するという。

■西部技研 <6223>  1,582円  +63 円 (+4.2%)  本日終値
 西部技研<6223>が4日続伸。同社は22日取引終了後、米子会社が電気自動車(EV)用リチウムイオン電池製造工場向けの大型案件を受注したと発表しており、これが材料視されたようだ。受注先はヒュンダイ・エンジ・アメリカで、受注金額は約29億円。受注内容は資本提携先である韓国グンミョン・エンジが設計・施工するドライルーム用デシカント除湿機で、納入時期は25年第1四半期を予定している。

■文化シヤッター <5930>  1,743円  +45 円 (+2.7%)  本日終値
 文化シヤッター<5930>が続伸。22日の取引終了後、英投資ファンドのニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドと共同保有者が、文化シヤタの株式を買い増したことが明らかとなり、これを思惑視した買いが入ったようだ。同日に関東財務局に提出された変更報告書によると、共同保有者とあわせて保有割合は7.13%から8.21%に上昇した。報告義務発生日は15日。保有目的の項目には「投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為等を行うこと」などと記載している。

■出前館 <2484>  251円  +5 円 (+2.0%)  本日終値
 出前館<2484>は反発。22日の取引終了後、弁当デリバリーサービス「くるめし弁当」を運営する持ち分法適用関連会社くるめしを譲渡すると発表した。これに伴い、連結決算に約20億円の特別利益を計上するとしており、これが買い手掛かりとなった。譲渡実行日は6月上旬の予定。あわせて、24年8月期連結業績予想について売上高を560億円から510億円(前期比0.8%減)へ、最終損益を79億8100万円の赤字から33億円の赤字(前期121億5400万円の赤字)へ修正した。GMV(流通取引総額)が想定を下回る見込みのため売上高は下方修正した一方、売上原価・販管費の適正化や前述の特別利益が寄与する形で赤字幅は改善する見通し。

■日本精機 <7287>  1,417円  +16 円 (+1.1%)  本日終値
 日本精機<7287>が堅調推移。22日の取引終了後、投資有価証券の売却益発生について発表した。資産効率の向上につながると受け止めた買いが入ったようだ。上場株式4銘柄を15日から17日にかけて売却した。投資有価証券売却益は8億6100万円で、単体決算で特別利益として計上する。国際会計基準(IFRS)を導入しており、連結業績に及ぼす影響はないとしている。

■東レ <3402>  777円  +7.7 円 (+1.0%)  本日終値
 東レ<3402>が3日ぶりに反発した。SMBC日興証券は22日、東レの目標株価を830円から910円に引き上げた。投資評価は最上位の「1」を継続する。戦略的なプライシングの効果とともに、新たな経営体制による変化が顕在化しつつあり、継続的に資本効率性が改善する確度が高まったと指摘。炭素繊維複合材料に関して同証券は、ボーイング<BA>の旅客機「787」向けの出荷前提を引き下げたものの、中期的な見通しの変更は大きくはなく、出荷が増加基調となる可能性は引き続き高いとした。26年3月期の営業利益予想については、これまでの1410億円から1480億円に引き上げている。

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