【材料】コンフィデンス---1Qは2ケタ増収増益、人材事業が売上高・利益ともに堅調に増加
Conf <日足> 「株探」多機能チャートより
コンフィデンス<7374>は10日、2023年3月期第1四半期(22年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比20.0%増の12.50億円、営業利益が同30.1%増の2.36億円、経常利益が同34.8%増の2.36億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同34.0%増の1.56億円となった。
人材事業の売上高は前年同期比21.1%増の12.40億円、セグメント利益は同32.2%増の3.72億円となった。人材派遣事業においては、新型コロナウイルス感染症拡大が継続している中でもゲーム会社のクリエイター需要は継続しており、新規取引先の開拓に加え、既存取引先の部署別・タイトル別開拓を行い、受注案件数を拡大している。クリエイターの採用市場は、採用媒体の選定や採用広告の出稿配分を最適化することにより、ゲーム会社からの需要に応えられるクリエイターを採用することが出来ている。その結果、配属者数は前年度末から堅調に増加し、クリエイターの稼働率は高い水準で推移している。人材紹介事業は、新型コロナウイルス感染症拡大による巣籠もり需要によって、ゲーム業界の人材需要は高まっており求人数は増加傾向にある。しかし、日本経済の先行きが不透明であることを懸念し、求職者の転職動向は消極的なものとなっており、また、リモートワーク中心の就業状況が続いているため、オンラインでのコミュニケーションによる就業が可能な人材を求める傾向にあり、求人企業が求める求職者に対するハードルが高まっている。これらを背景に、前年同期に比べて紹介人数の実績は増加しているが、伸び悩んでいる状況にある。これらの対策として、人材派遣事業との連携による求人企業のチャネルや案件増加、求職者の募集強化及び求職者と求人のマッチング精度向上を図り、紹介人数の増加に取り組んでいる。受託事業においては、主にゲームタイトルのデバッグ業務を受託している。ゲームタイトルのデバッグ業務は守秘性が高いことから、2020年4月に新宿区に専用オフィスを立ち上げ業容拡大の準備を整え、営業・管理体制の強化を図った。現在稼働中の案件は安定的に推移し、人材派遣事業との連携を図ることで、新規案件のリード獲得数も増加しているため、業績は堅調に推移している。
メディア事業の売上高は同7.1%減の0.16億円、セグメント損失は0.02億円(前年同期は0.03億円の利益)となった。女性向けメディア「Lovely」のページビュー数当たりの単価は前第4四半期から同程度の水準で推移しているが、ページビュー数は下落傾向にあり、アドネットワーク事業による売上高が低迷している。また、2021年3月に立ち上げを行った占いメディア「Plush」は、規模が小さく売上への寄与度は限定的なものとなっている。現在は、人材派遣事業で構築したゲーム業界のチャネルを活かし、ゲームタイトルのプロモーション受託案件の注力・拡大により、売上高の拡大を図っている。
2023年3月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比17.5%増の52.00億円、営業利益は同14.0%増の8.50億円、経常利益は同14.9%増の8.48億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同10.3%増の5.85億円とする期初計画を据え置いている。
《SI》
提供:フィスコ