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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:三井松島HD、ラウンドワン、フジクラ

三井松島HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■フィールズ <2767>  1,299円  +294 円 (+29.3%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 フィールズ<2767>が急動意。5月16日につけた年初来高値1184円を上抜き2018年7月以来約4年ぶりの高値圏に浮上している。同社が前週末5日に発表した22年4~6月期決算は営業利益が前年同期比51%減の1億8600万円と低調だったが、「これは事前に織り込み済みで一部機関投資家の空売りのショートカバーとみられる買いも上げ足を助長しているようだ」(中堅証券ストラテジスト)としている。同社はパチンコ・パチスロなどの遊技機の企画開発を主力展開し、下期に書き入れ時となることが予想され、第1四半期時点の進捗率は通期業績に対してあまり影響がない。また、最近は子会社の円谷プロが“ウルトラマン人気”で時流を捉えており、フィールズの成長性に対する期待感も高まっている。

■日本冶金工業 <5480>  2,800円  +500 円 (+21.7%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 日本冶金工業<5480>がストップ高。同社は5日取引終了後、23年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益が前年同期比15.5%増の43億5200万円となったことが好感されているようだ。売上高は同49.0%増の469億500万円で着地。グループの戦略分野である高機能材が、中国の太陽光発電向けのほか、半導体製造装置向けの需要が堅調だったことなどが寄与した。また、第1四半期実績を踏まえ、これまで非開示としていた23年3月期通期の連結業績予想もあわせて公表。売上高は前期比27.6%増の1900億円、営業利益は同43.2%増の200億円を見込む。未定としていた年間配当は上期配当70円、期末配当70円を計画し、年間配当は140円(前期は120円)にするとしている。

■三井松島HD <1518>  3,970円  +700 円 (+21.4%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 三井松島ホールディングス<1518>は急騰、25日移動平均線を足場にマドを開け大幅続伸と気を吐いている。同社が前週末5日取引終了後に発表した22年4~6月期決算は営業利益が前年同期比3.3倍の34億9500万円と急拡大した。石炭市況の高騰を背景にエネルギー事業が絶好調に推移し収益を押し上げている。第1四半期決算発表と併せて23年3月期通期計画の上方修正も発表、営業利益は従来計画の143億円から232億円(前期比2.8倍)へ大幅に増額修正した。前期に続き今期も過去最高利益を大幅更新する。なお、今期年間配当は従来計画の160円から230円に70円も上乗せし、前期実績からは150円の増配となる。これを受けて、上値を見込んだ投資資金が集中する形となっている。

■オプトラン <6235>  2,310円  +400 円 (+20.9%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 5日に決算を発表。「上期経常が14%増益で着地・4-6月期も93%増益」が好感された。
 オプトラン <6235> [東証P] が8月5日大引け後(15:00)に決算を発表。22年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比14.1%増の44.6億円に伸び、通期計画の63億円に対する進捗率は70.9%に達し、5年平均の53.3%も上回った。
  ⇒⇒オプトランの詳しい業績推移表を見る

■ロードスターキャピタル <3482>  2,304円  +393 円 (+20.6%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率5位
  ロードスターキャピタル<3482>は一時ストップ高。同社は都内の中規模ビルディングを対象に不動産流動化ビジネスを展開し旺盛な需要を捉えているほか、クラウドファンディングも手掛けており、不動産投資分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の担い手として存在感を高めている。前週末5日取引終了後に発表した22年12月期上期(22年1~6月)決算は営業利益が前年同期比54%増の53億500万円と急拡大、通期見通しの71億5400万円(前期比27%増)に対する進捗率は74%に達しており、これを材料視する買いが勢いを増している。株価指標面でもPER8倍に過ぎず、高成長路線を走る同社株への見直し人気を増幅させている。

■日本板硝子 <5202>  471円  +76 円 (+19.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 日本板硝子<5202>は急騰。前週末5日の取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を3200億円から3600億円(前年同期比23.8%増)へ、営業利益を70億円から110億円(同13.4%減)へ、純利益を20億円から30億円(同65.1%減)へ上方修正したことが好感されている。建築用ガラス事業を中心に第1四半期の業績が想定を上回ったことを踏まえたという。また、円安に伴う為替影響と建築用ガラス事業において販売価格上昇の恩恵を受けると予想されることから、通期業績予想について、売上高を6500億円から6900億円(前期比14.9%増)へ上方修正した。ただ、原燃材料費の高まりやインフレ拡大などを織り込み、営業利益180億円(同9.9%減)、純利益40億円(同3.2%減)は従来予想を据え置いた。なお、同時に発表した第1四半期決算は、売上高1779億900万円(前年同期比20.5%増)、営業利益82億6500万円(同15.4%増)、純利益23億8200万円(同6.3%減)だった。

■名村造船所 <7014>  522円  +80 円 (+18.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 名村造船所<7014>がストップ高カイ気配となっている。同社は5日取引終了後、23年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。経常損益が96億5100万円の黒字(前年同期は55億1900万円の赤字)となったことが好感されているようだ。売上高は前年同期比71.9%増の361億3300万円で着地した。新造船事業の改善に加え、損益面では原価削減活動による効果や不況時に受注した低船価船の予想収益が円安の進行で大幅に改善される見込みとなり多額の工事損失引当金を取り崩すことができたことなどが寄与した。なお、通期業績予想については売上高1150億円(前期比37.9%増)、経常損益は10億円の黒字(前期は82億4400万円の赤字)とする従来計画を据え置いている。

■ラウンドワン <4680>  1,792円  +243 円 (+15.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 ラウンドワン<4680>が急反騰し、18年7月以来約4年1カ月ぶりの高値となっている。前週末5日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を1296億7000万円から1326億2400万円(前期比37.5%増)へ、営業利益を140億7000万円から160億5700万円(前期17億2600万円の赤字)へ、純利益を90億円から112億900万円(前期比2.8倍)へ上方修正したことが好感されている。第1四半期(4~6月)において、行動規制の緩和に伴い既存店売上が好調に推移したことが要因という。なお、第1半期決算は、売上高309億1200万円(前年同期比69.4%増)、営業利益23億5900万円(前年同期35億7200万円の赤字)、純利益20億2500万円(同39億2500万円の赤字)だった。同時に、9月30日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表しており、これも好材料視されている。投資単位当たりの金額を引き下げるとともに、流通株式数の増加により株式の流動性を高めることで、投資家がより投資しやすい環境を整えることが目的としている。

■フジクラ <5803>  899円  +115 円 (+14.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 フジクラ<5803>は急反発し、18年2月以来約4年半ぶりの高値となっている。前週末5日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を7000億円から7400億円(前期比10.4%増)へ、営業利益を420億円から500億円(同30.6%増)へ、純利益を225億円から340億円(同13.0%減)へ上方修正したことが好感されている。各国のデータセンター、FTTxに対応した需要が引き続き高く、第1四半期(4~6月)連結決算が2ケタ営業増益となったことに加えて、為替の好影響や上海ロックダウンの影響が見込みほど発現しないことが要因。また、情報通信事業部門におけるヘリウム調達難の影響が想定より低く抑えられる見込みであることも寄与する。なお、第1四半期決算は、売上高1809億600万円(前年同期比11.2%増)、営業利益112億8500万円(同16.6%増)、純利益82億6000万円(同25.7%増)だった。

■アートSHD <3663>  894円  +97 円 (+12.2%)  11:30現在
 アートスパークホールディングス<3663>が急反発している。前週末5日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1~6月)連結決算が、売上高37億5300万円(前年同期比7.1%増)、営業利益9億6400万円(同23.3%増)、純利益6億8800万円(同20.2%減)となり、従来予想の営業利益7億3900万円を大きく上回って着地したことが好感されている。イラスト・マンガ・Webtoon・アニメーション制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」のサブスクリプション契約や海外利用ユーザーが増加した。なお、22年12月期通期業績予想は、売上高77億2700万円(前期比12.1%増)、営業利益19億4200万円(同40.9%増)、純利益13億5200万円(同10.6%増)の従来見通しを据え置いている。同時に上限を160万株(発行済み株数の4.44%)、または10億円とする自社株買いを実施すると発表したことも好材料視されている。取得期間は8月8日から10月31日まで。資本効率の一層の向上と経営環境に応じた機動的な資本政策を遂行することが目的という。

■日本セラミック <6929>  2,368円  +227 円 (+10.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位
 5日に決算を発表。「今期最終を76%上方修正・最高益予想を上乗せ」が好感された。
 日本セラミック <6929> [東証P] が8月5日大引け後(15:10)に決算を発表。22年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結最終利益は前年同期比2.0倍の31.5億円に急拡大し、従来予想の16億円を上回って着地。併せて、通期の同利益を従来予想の33億円→58億円(前期は28.1億円)に75.8%上方修正し、増益率が17.1%増→2.1倍に拡大し、従来の4期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
  ⇒⇒日本セラミックの詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「3.69%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の3.69%にあたる90万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は8月8日から23年1月31日まで。

■関西ペイント <4613>  2,219円  +207 円 (+10.3%)  11:30現在
 5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は14%増益で着地」が好感された。
 関西ペイント <4613> [東証P] が8月5日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比13.7%増の131億円に伸び、通期計画の360億円に対する進捗率は36.7%に達し、5年平均の26.4%も上回った。
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■大阪ソーダ <4046>  3,700円  +340 円 (+10.1%)  11:30現在
 大阪ソーダ<4046>が続急伸し年初来高値を更新している。前週末5日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を940億円から980億円(前期比11.3%増)へ、営業利益を130億円から157億円(同26.6%増)へ、純利益を95億円から117億円(同23.9%増)へ上方修正し、中間・期末各41円の年82円としていた配当予想を各45円の年90円に引き上げたことが好感されている。上期において、エピクロルヒドリン、アリルエーテル類などの電子材料関係向け製品や、医薬品精製材料、医薬品原薬・中間体などのヘルスケア関連製品の販売が想定を上回っていることが要因としている。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高257億3800万円(前年同期比20.1%増)、営業利益51億4900万円(同68.4%増)、純利益41億4900万円(同57.5%増)だった。

■リンナイ <5947>  10,870円  +960 円 (+9.7%)  11:30現在
 5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は15%増益で着地」が好感された。
 リンナイ <5947> [東証P] が8月5日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比15.2%増の114億円に伸び、4-9月期(上期)計画の150億円に対する進捗率は76.2%に達し、5年平均の41.8%も上回った。
  ⇒⇒リンナイの詳しい業績推移表を見る

■アップル <2788>  303円  +80 円 (+35.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アップルインターナショナル<2788>が80円高はストップ高となる303円でカイ気配となっている。前週末5日の取引終了後に22年12月期業績予想の上方修正を発表。純利益を2億2900万円から7億7000万円(前期比91.1%増)へ増額しており、従来の減益予想から一転増益となる見通しを示したことが好感されているようだ。売上高も160億3400万円から239億3100万円(同28.2%増)へ引き上げた。円安による海外中古車輸出事業の好調や為替差益などが寄与する形で上期業績が上振れる見込みにあり、これを踏まえて通期予想を修正した。

■新家工業 <7305>  1,769円  +300 円 (+20.4%) ストップ高   11:30現在
 新家工業<7305>が大幅に3日続伸となっている。同社は5日取引終了後、23年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益の見通しを従来の25億円から44億円(前期比30.0%増)に引き上げたことが好感されているようだ。売上高の見通しも従来の420億円から460億円(同12.9%増)に上方修正。建築関連の堅調な需要に支えられ販売数量が増加しているほか、原材料などの高騰を背景に販売価格の引き上げを段階的に進めていることが主な要因だとしている。

●ストップ高銘柄
 UEX <9888>  703円  +100 円 (+16.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 シンバイオ製薬 <4582>  776円  +100 円 (+14.8%) ストップ高   11:30現在
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 テラ <2191>  66円  -30 円 (-31.3%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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