【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:クオリプス、大有機、三菱UFJ
クオリプス <日足> 「株探」多機能チャートより
クオリプス<4894>がストップ高。26日の取引終了後、7月をメドに米国に子会社を設立すると発表した。米国で自社製品の研究開発や事業化、将来のパートナー探索の現地活動を強化することが目的。出資比率はクオリプスが94%、同社取締役が6%。今後の展開を期待した買いが集まっている。
■大阪有機化学工業 <4187> 3,925円 +340 円 (+9.5%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
大阪有機化学工業<4187>は3日続伸し、年初来高値を更新している。同社は26日取引終了後、24年11月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の37億円から42億円(前期比17.4%増)に引き上げた。売上高予想も310億円から320億円(同10.7%増)に上方修正。足もとでディスプレー用粘着剤向けやUVインクジェット用インク向けの販売が好調なことが主な要因だとしている。また、中間配当を従来計画比3円増額の32円、期末配当も同3円増額の32円とすることもあわせて発表。これにより、年間配当は同6円増額の64円(前期は56円)となる。
■JBCCHD <9889> 3,705円 +140 円 (+3.9%) 11:30現在
JBCCホールディングス<9889>が反発している。27日午前11時、ネットワーク環境における機器や端末といった企業のIT資産の脆弱性などを診断するサービスの提供開始を発表。サイバー攻撃への対策につながるサービスの拡大を期待した買いが入ったようだ。企業のIT部門が把握していない機器や端末、無許可のソフトウェアやサービスの利用の有無を検知できる。脆弱性の診断とリスク評価をもとに、改善に向けた対応が可能になるという。
■シグマクシス <6088> 1,571円 +46 円 (+3.0%) 11:30現在
シグマクシス・ホールディングス<6088>が高い。26日の取引終了後、取得上限40万株(自己株式を除く発行済み株数の0.91%)、または6億1000万円とする自社株買いを実施すると発表。これが好感されている。東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得する。同社の富村隆一会長が23万8000株分を応募する意向だ。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、シグマクシスは27日に買い付けを実施し、28万8000株を取得した。
■ネクセラファーマ <4565> 1,653円 +48 円 (+3.0%) 11:30現在
ネクセラファーマ<4565>が4連騰。27日午前8時、アッヴィ<ABBV>との神経疾患を対象とした創薬提携に関し、研究段階におけるマイルストーンを達成したと発表した。ネクセラは1000万ドル(約16億円)を受領するとしており、ポジティブ視されたようだ。マイルストーンは24年12月期第2四半期(4~6月)に一括で受領。大半を24年に、残りを25年以降に収益計上する。
■三櫻工業 <6584> 1,047円 +29 円 (+2.9%) 11:30現在
三櫻工業<6584>は4日続伸。26日の取引終了後、電動車向けバッテリー(円筒型電池)向けの側面冷却用クーリングプレートを開発したと発表した。既に多数の問い合わせを受けているという。これが好感されている。
■マニー <7730> 1,966.5円 +46.5 円 (+2.4%) 11:30現在
マニー<7730>は3連騰。26日の取引終了後、米国で新たな販売子会社を設立すると発表したことが手掛かり視されたようだ。北米地域での製品の販売とマーケティングなどを手掛ける販売子会社を、カリフォルニア州において今年8月頃に設立する予定。営業開始は来年1月頃を計画する。医療先進国である北米地域での事業拡大につなげる。
■カカクコム <2371> 2,100円 +25.5 円 (+1.2%) 11:30現在
カカクコム<2371>は堅調。26日、飲食店予約サイト「食べログ」でインバウンド向けネット予約サービスを本格展開すると発表した。同サービスが利用可能な店舗数は、訪日客向けのレストラン予約サービスとして最大規模の約3万5000店舗という。対応言語は英語、中国語(繁体・簡体)、韓国語。デジタルガレージ<4819>傘下で決済事業を手掛けるDGフィナンシャルテクノロジーと協業してサービスを提供する。
■三菱UFJ <8306> 1,670円 +18 円 (+1.1%) 11:30現在
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクの株価が逆行高となっている。米連邦準備制度理事会(FRB)の早期の利下げシナリオに対する不透明感がくすぶるなかで、世界的にインフレ環境が長期化するとの見方が広がりつつあり、前日の米国市場で長期債価格は下落(長期金利は上昇)した。急ピッチな円安を受けて、日本政府・日銀が為替介入を行う際に、米国債を市場に放出するとの思惑も広がったようだ。円債市場でも長期金利に上昇圧力が掛かっており、全体相場が軟調ななかで銀行株に対して利ザヤ改善を期待した買いを誘う形となったようだ。
■JT <2914> 4,345円 -157 円 (-3.5%) 11:30現在
JT<2914>やブリヂストン<5108>など12月期決算銘柄が総じて軟調。この日は中間期の配当落ちの影響が出ている。ピジョン<7956>や日清紡ホールディングス<3105>、ポーラ・オルビスホールディングス<4927>なども冴えない展開となっている。
■ディスコ <6146> 61,820円 -680 円 (-1.1%) 11:30現在
ディスコ<6146>をはじめ半導体関連株が軟調に推移している。26日の米株式市場では、エヌビディア<NVDA>が底堅く推移しプラス圏で取引を終えたものの、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は小幅安。引け後に決算を発表したマイクロン・テクノロジー<MU>は24年6~8月期の売上高見通しにサプライズ感が乏しく、株価は時間外取引で下押し圧力が掛かった。これらの流れを受けて、東京市場で半導体関連の一角には買い持ち高を圧縮する目的の売りが出たようだ。SCREENホールディングス<7735>が水準を切り下げたほか、東京エレクトロン<8035>も冴えない。
■トヨタ自動車 <7203> 3,262円 -14 円 (-0.4%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>、SUBARU<7270>など自動車株が軟調推移。外国為替市場でドル円相場が一時1ドル=160円80銭台まで上昇し、37年半ぶりの円安水準をつけた。対ユーロにおいては、円は単一通貨ユーロの導入後で過去最安値に沈んだ。だが自動車株に対して輸出採算性の向上を見込んで買い向かう姿勢は限られている。円売りに歯止めが掛からない状況を受けて、金融市場では政府・日銀による為替介入の警戒感が強まっており、東京時間に入りドル買い・円売りの流れは一服した状況にある。
■リンカーズ <5131> 235円 +50 円 (+27.0%) ストップ高買い気配 11:30現在
リンカーズ<5131>が物色人気を集めている。26日の取引終了後、提供するビジネスマッチングシステム「LFB(Linkers for Business/Linkers for BANK)」を日本郵便に導入することが決定したと発表。これが買い材料視されている。
■Abalance <3856> 1,602円 +295 円 (+22.6%) ストップ高買い気配 11:30現在
Abalance<3856>はカイ気配。26日の取引終了後、子会社TOYOが7月2日に米ナスダック市場に上場する予定と発表した。特別買収目的会社(SPAC)であるブルー・ワールド・アクイジション<BWAQ>との合併を通じて上場する。これを材料視した買いが膨らんでいる。
■アイズ <5242> 1,782円 +300 円 (+20.2%) ストップ高 11:30現在
アイズ<5242>が反発している。同社は26日取引終了後、かっこ<4166>とマーケティング分野で業務提携したと発表しており、これによるシナジーなどが期待されているようだ。具体的には、かっこが運営する「不正検知Lab」「かっこデータサイエンスぶろぐ」「D2Cラボ」の読者に向けて、媒体資料・マーケティング資料のダウンロードをはじめ、アイズの広告業界向けプラットフォーム「メディアレーダー」に誘導を図ることで連携。メディアレーダーの掲載社は、資料ダウンロードやセミナー申込・セミナー動画視聴を接点としたデータ分析やアクセス解析などのマーケティング支援ツールを検討しているマーケターのリードを獲得することができるようになるとしている。
●ストップ高銘柄
サンバイオ <4592> 1,398円 +300 円 (+27.3%) ストップ高 11:30現在
GMOアドパートナーズ <4784> 507円 +80 円 (+18.7%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
エスライングループ本社 <9078> 1,500円 -400 円 (-21.1%) ストップ安 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース