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【市況】【↓】日経平均 大引け| 4日ぶり反落、半導体株中心に利益確定売りが優勢 (6月27日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  39434.47
高値  39439.24(09:04)
安値  39193.51(10:15)
大引け 39341.54(前日比 -325.53 、 -0.82% )

売買高  16億2759万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆9859億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は325円安と4日ぶり反落、一時3万9100円台に
 2.米マイクロンの下落で半導体関連株などが軟調で値を下げる
 3.為替は一時1ドル=160円80銭台と37年半ぶり円安水準
 4.ディスコやレーザーテク、東エレク、スクリンなどが売られる
 5.三菱UFJや三井住友FG、みずほFGといった銀行株は高い

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比15ドル高と小幅に反発した。手掛かり材料に欠けるなか、アマゾン<AMZN>やアップル<AAPL>が上昇し指数を押し上げた。

 東京市場では、日経平均株価は4日ぶりに反落。半導体関連株が売られたほか、前日までの上昇の反動で利益確定売りが膨らんだ。

 前日の米株式市場で、NYダウは小反発したが、引け後に決算を発表したマイクロン・テクノロジー<MU>の株価は時間外取引で急落。為替相場も一時、1ドル=160円80銭台と37年半ぶりの円安水準をつけた。これを受け、東京市場では日経平均は売りが先行する展開。半導体関連株が下落したほか、前日までの3日間で1000円を超す上昇を演じていたことから、利益確定売りが優勢だった。日経平均の下落幅は一時470円を超え、3万9100円台まで値を下げる場面があった。ただ、下値には押し目買いが入り、後場に入り下げ渋る動きも見せ、結局3万9300円台で取引を終えた。

 個別銘柄では、ディスコ<6146>やレーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>が安く、SCREENホールディングス<7735>やソシオネクスト<6526>が値を下げた。トヨタ自動車<7203>やファーストリテイリング<9983>、ダイキン工業<6367>、三菱商事<8058>が軟調で、第一三共<4568>や伊藤忠商事<8001>、任天堂<7974>が安い。JT<2914>も売られた。
 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>といった銀行株が高く、東京海上ホールディングス<8766>も堅調。日立製作所<6501>や三菱重工業<7011>、IHI<7013>が値を上げた。ソニーグループ<6758>やNEC<6701>が上昇した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、ソニーG <6758>、TDK <6762>、日立 <6501>、アドテスト <6857>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約30円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、ダイキン <6367>、第一三共 <4568>、スクリン <7735>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約209円。

 東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)保険業、(2)鉄鋼、(3)パルプ・紙、(4)銀行業、(5)建設業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)ゴム製品、(3)証券商品先物、(4)食料品、(5)卸売業。

■個別材料株

△ジェイフロ <2934> [東証G]
 「セブンが首都圏で処方薬受取店拡大」との報道。
△Aバランス <3856> [東証S]
 子会社が米ナスダックに上場へ。
△シャノン <3976> [東証G]
 セゾンテク <9640> とAPI連携開始。
△ペイクラウド <4015> [東証G]
 5月度月次業績報告を好感。
△大有機 <4187> [東証P]
 24年11月期業績予想と年間配当計画を上方修正。
△アイピーエス <4390> [東証P]
 ケソン市のオンライン文書管理システムを受注。
△クオリプス <4894> [東証G]
 7月に米国子会社を設立へ。
△リンカーズ <5131> [東証G]
 日本郵便にシステム導入決定。
△テクノロジー <5248> [東証G]
 1株→6株の株式分割を発表。
△ナイス <8089> [東証S]
 株主優待制度の導入を発表。

▼JT <2914> [東証P]
 12月期決算銘柄に下押し圧力、中間期の配当落ちの影響。
▼エスラインG <9078> [東証S]
 TOB成立見通し受けて価格引き上げ思惑など後退。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)Jディスプレ <6740>、(2)宮越HD <6620>、(3)カーリットH <4275>、(4)大有機 <4187>、(5)理計器 <7734>、(6)Ubicom <3937>、(7)テスHD <5074>、(8)京三 <6742>、(9)一工薬 <4461>、(10)アステナHD <8095>。
 値下がり率上位10傑は(1)東洋証券 <8614>、(2)チェンジHD <3962>、(3)チャームケア <6062>、(4)あすか薬HD <4886>、(5)メディアス <3154>、(6)スクリン <7735>、(7)AndDo <3457>、(8)ホットランド <3196>、(9)ダイセル <4202>、(10)バイタルKS <3151>。

【大引け】

 日経平均は前日比325.53円(0.82%)安の3万9341.54円。TOPIXは前日比9.25(0.33%)安の2793.70。出来高は概算で16億2759万株。東証プライムの値上がり銘柄数は896、値下がり銘柄数は677となった。東証グロース250指数は668.30ポイント(13.22ポイント高)。

[2024年6月27日]


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