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【市況】東京株式(前引け)=続伸、円安など追い風に朝安後切り返す

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより
 8日前引けの日経平均株価は前営業日比65円22銭高の2万8241円09銭と続伸。前場のプライム市場の売買高概算は5億9463万株、売買代金概算は1兆4465億円。値上がり銘柄数は781、対して値下がり銘柄数は964、変わらずは90銘柄だった。

 きょう前場の東京株式市場は方向感の定まりにくい展開ながら、下値では押し目買いが活発で、朝方の売り一巡後はプラス圏で推移した。前週末の米国株市場では主要株価指数が高安まちまちの動きだったが、注目された7月の米雇用統計は非農業部門の労働者数の増加幅が事前予想を大幅に上回り、労働市場の改善を印象づけたことで市場のセンチメントは改善した。日米金利差拡大を背景に、外国為替市場で1ドル=135円台まで急速に円安方向に振れていることも、東京市場ではハイテクセクター中心に追い風として意識されている。もっとも、個別株は決算発表絡みで明暗を分けており、前場取引終了時点では値下がり銘柄数が値上がり数を上回る状況となっている。

 個別では断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が大幅高に買われたほか、東京エレクトロン<8035>も上値を指向。ソフトバンクグループ<9984>もしっかり。キヤノン<7751>が高く、スズキ<7269>が値を飛ばした。フィールズ<2767>が値上がり率トップに買われ、日本冶金工業<5480>、三井松島ホールディングス<1518>はストップ高を演じた。半面、川崎汽船<9107>が安く、任天堂<7974>も売りに押された。東京海上ホールディングス<8766>も安い。島津製作所<7701>、日本製紙<3863>なども大きく株価水準を切り下げた。

出所:MINKABU PRESS

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