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【市況】今週の【早わかり株式市況】2週ぶり上昇、高安繰り返すもワクチン報道で週末高

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

■今週の相場ポイント
 1.日経平均は2週ぶり上昇、高安繰り返すも結局週末の上昇分だけ高い週に
 2.前週の大乱調相場の余韻引きずり不安定な地合い、先物主導で荒い値動き
 3.国内での新型コロナ感染拡大に対する警戒感が買いを手控えさせる展開に
 4.ビットコイン価格の下落が市場心理悪化させ、一時大幅に下値探る場面も
 5.週末は前日の欧米株高やワクチン報道で終始プラス圏、2万8000円台前半で着地

■週間 市場概況
 今週の東京株式市場は日経平均株価が前週末比233円(0.83%)高の2万8317円と、2週ぶりに上昇した。

 今週は前週の大乱調相場の余韻を引きずるなか神経質な展開が予想されたが、相変わらず先物を絡めボラティリティの高い不安定な動きを強いられた。しかし前週末の急反騰に続いて、18日(火)に大幅高に買われたことで投資家心理の悪化に歯止めがかかった。

 週明け17日(月)は前週末の米株高を受け朝方は高く始まったが、戻り売り圧力も強く、押し戻される展開となり安く引けた。国内での新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感が買いを手控えさせた。しかし、18日(火)は一転して大きく買い優勢に傾く。鉄鋼など景気敏感株が買われたほか、先物絡みのインデックス買いが全体相場を押し上げた。もっとも、2万8000円台前半は強弱感が対立しなかなか方向感が出にくい。19日(水)はビットコイン価格の急落などが嫌気され、再び大きく売りに押される展開に。日経平均は一時500円超の下げで2万8000円台を割り込む場面もあったが、引けはやや下げ渋り、安いながらも大台に戻して着地した。20日(木)は軟調な地合いでスタートしたが、その後は押し目買いに戻り歩調となり、上値も重かったもののプラス圏で引けた。この日までの時点で日経平均は前週末比わずか10数円のプラスで、週間騰落は週末の動向次第の状況に。21日(金)は前日の欧米株市場が総じて高く、ビットコイン価格の下落も一服したことで市場心理が改善。後場に「米モデルナ、コロナワクチンの日本生産検討」と報じられたことも追い風となり、日経平均は2万8000円台前半で売り物を吸収し終始プラス圏を維持した。上値も重かったが220円弱の上昇で着地し、これが今週を通じての上げ幅にほぼ相当する形となった。

■来週のポイント
 緊急事態宣言が延長される可能性が高いことから、来週も方向感に乏しい不安定な相場展開が続きそうだ。

 重要イベントとしては、国内では28日朝に発表される4月の有効求人倍率と完全失業率が注目される。海外では25日発表の米国4月新築住宅販売件数や28日発表される米国4月の個人所得と個人消費支出に注視が必要だろう。そのほか、28日にはバイデン米大統領が2022会計年度の予算教書の全容を発表する。

■日々の動き(5月17日~5月21日)

【↓】   5月17日(月)―― 反落、朝高も利益確定売りで2万8000円台割れ
 日経平均 27824.83( -259.64)  売買高11億6498万株 売買代金 2兆4591億円

【↑】   5月18日(火)―― 急反発、見直し買い流入で2万8000円台回復
 日経平均 28406.84( +582.01)  売買高12億3150万株 売買代金 2兆7535億円

【↓】   5月19日(水)―― 大幅反落、米株安やビットコイン下落で売り優勢
 日経平均 28044.45( -362.39)  売買高11億6484万株 売買代金 2兆5099億円

【↑】   5月20日(木)―― 小反発、朝安後に切り返す展開も上値は重い
 日経平均 28098.25(  +53.80)  売買高 9億9465万株 売買代金 2兆1734億円

【↑】   5月21日(金)―― 続伸、ワクチンの供給増などを期待し買い優勢
 日経平均 28317.83( +219.58)  売買高10億3796万株 売買代金 2兆3802億円

■セクター・トレンド
 (1)全33業種中、20業種が上昇
 (2)HOYA <7741> など精密機器が値上がり率トップ
 (3)金融株はオリコ <8585> などその他金融や野村 <8604> など証券、三菱UFJ <8306> など銀行は高いが
   東京海上 <8766> など保険は低調
 (4)トヨタ <7203> など自動車、ソニーG <6758> など電機といった輸出株は総じて堅調
 (5)内需株は三井不 <8801> など不動産、リクルート <6098> などサービス、KDDI <9433> など情報・通信は上昇も
   マルハニチロ <1333> など水産・農林、東武 <9001> など陸運は下落
 (6)日本製鉄 <5401> など鉄鋼、住友鉱 <5713> など非鉄といった景気敏感株の一角は安い
 (7)INPEX <1605> など鉱業が値下がり率トップ

■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数上位5テーマ)
 1(1) デジタルトランスフォーメーションデジタル行政本番で大化けも
 2(2) 半導体 
 3(3) 半導体製造装置
 4(4) 脱炭素
 5(5) 2021年のIPO
  ※カッコは前週の順位

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