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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

テクマト <日足> 「株探」多機能チャートより

■テクマト <3762>  1,984円 (+175円、+9.7%)

 テクマトリックス <3762> が急反発。一時11%を超える急騰で未踏の2000円大台に乗せ、6月下旬につけた高値を払拭して上場来高値を更新となった。システムの構築やアプリケーション開発などで強みを発揮、特に負荷分散装置で抜群の実績を持つ。標的型攻撃などのサイバー攻撃に対応したセキュリティーでも競争力が高い。 新型コロナウイルスの影響も限定的で、20年4-6月期は豊富な受注残と新規大型案件の獲得が寄与し営業利益が前年同期比73%増の9億6900万円と急増、これを評価する買いが集中した。

■グリムス <3150>  3,685円 (+315円、+9.4%)

 グリムス <3150> [東証2]が急反発。同社はメーカー向けを中心に電子式開閉器などを販売し、電気料金の削減などを提案する電力コンサルティング業務を主力に展開している。顧客開拓が進む一方、新型コロナウイルスの感染拡大の影響に伴い電力需要が減少したことで電力調達価格が低下し、利益率が向上している。前週末7月31日取引終了後に発表した20年4-6月期決算は営業利益が前年同期比80%増の10億1000万円と急拡大、更に上期配当を2円50銭増額し5円としており、これがポジティブサプライズとなって投資資金の流入につながった。

■牧野フ <6135>  3,240円 (+260円、+8.7%)

 牧野フライス製作所 <6135> が急反発。同社は7月31日大引け後に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は17.8億円の赤字(前年同期は5.4億円の黒字)に転落した。しかしながら、併せて4-9月期(上期)の同損益を従来予想の70億円の赤字→43億円の赤字(前年同期は11億円の黒字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。

■エスビー <2805>  4,755円 (+380円、+8.7%)

 エスビー食品 <2805> [東証2]が急反発。同社は7月31日大引け後に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比55.0%増の35.8億円に拡大した。併せて、4-9月期(上期)の同利益を従来予想の38億円→46億円(前年同期は39.9億円)に21.1%上方修正し、一転して15.2%増益を見込み、5期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなった。

■小松マテーレ <3580>  748円 (+58円、+8.4%)

 小松マテーレ <3580> が急反発。同社は7月31日大引け後に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比10.6%増の7.1億円に伸び、4-9月期(上期)計画の8億円に対する進捗率は89.9%に達し、5年平均の56.2%も上回った。

■ニチイ学館 <9792>  1,669円 (+129円、+8.4%)

 ニチイ学館 <9792> が急反発。同社は7月31日取引終了後、MBO(経営陣が参加する買収)によるTOB(株式公開買い付け)価格を従来の1株1500円から1670円に引き上げると発表した。これを受け、3日の株価は新たなTOB価格にサヤ寄せする動きとなった。同社は5月11日から米ベインキャピタル傘下の投資ファンドの協力でTOBを実施しており、既存株主から全株式取得を目指すことを計画している。同時に、3日までとしていた買い付け期間を17日までに延長している。

■イエロハット <9882>  1,496円 (+114円、+8.3%)

 イエローハット <9882> が急反発。同社は7月31日大引け後に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比14.7%減の20.6億円に減ったが、4-9月期(上期)計画の33億円に対する進捗率は62.6%に達し、5年平均の51.3%も上回った。

■東競馬 <9672>  4,440円 (+315円、+7.6%)

 東京都競馬 <9672> が急反発。同社は7月31日大引け後に決算を発表。20年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比46.9%増の49.9億円に拡大し、従来予想の35.7億円を上回って着地。

■JT <2914>  1,949.5円 (+137.5円、+7.6%)

 JT <2914> が大幅高で10日ぶりに急反発。10月1日のたばこ税増税に伴い、224銘柄の小売定価改定の申請を財務大臣に対して行ったと発表しており、これが好材料視された。1箱当たり主に50円の値上げとなり、主力ブランドの1つ「メビウス」は現在の490円から540円に上がることになる。同時に、20年12月期の連結業績予想について、売上高を2兆1800億円から2兆100億円(前期比7.6%減)へ、営業利益を4710億円から4220億円(同16.0%減)へ、純利益を3050億円から2860億円(同17.9%減)へ下方修正した。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、たばこ事業の数量前提を修正したほか、加工食品事業の外食向け需要減を見込む。また、新興国通貨の下落を受け想定為替レートを見直したことも響く。なお、第2四半期累計(1-6月)連結決算は、売上高1兆302億1800万円(前年同期比2.7%減)、営業利益2519億8900万円(同19.1%減)、純利益1724億9500万円(同23.8%減)だった。

■ドウシシャ <7483>  1,789円 (+122円、+7.3%)

 ドウシシャ <7483> が急反発。7月31日大引け後に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比61.5%増の33.2億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の23.5億円に対する進捗率が141.3%とすでに上回り、さらに5年平均の60.3%も超えた。

■JSP <7942>  1,465円 (+97円、+7.1%)

 JSP <7942> が4日ぶりに急反発。一時31日比11.0%高の1518円に買われた。前週末7月31日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を30億円から32億円(前期比37.1%減)へ上方修正したことが好感された。売上高は1050億円から1000億円(同11.8%減)に下方修正した。第2四半期累計期間では、国内で主に食品容器用発泡ポリスチレンシートや土木資材用発泡ポリスチレンが比較的好調に推移し、海外では発泡ポリプロピレンの販売が想定していた低迷から早期に回復軌道に乗り始めているものの、通期では前年並みの販売数量まで回復しない見通し。ただ利益面では、固定費の削減などにより、想定したほどの業績悪化に至らないと予想している。なお、同時に発表した第1四半期(4-6月)の連結業績は、売上高248億1500万円(前年同期比10.5%減)、営業利益9億1600万円(同7.0%減)だった。

■エディオン <2730>  1,088円 (+71円、+7.0%)

 エディオン <2730> が急反発。同社は7月31日大引け後に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は54.6億円の黒字(前年同期は26.7億円の赤字)に浮上し、4-9月期(上期)計画の67億円に対する進捗率は81.5%に達し、5年平均の8.7%も上回った。

■あさひ <3333>  1,724円 (+108円、+6.7%)

 あさひ <3333> が急反発。3日午後1時ごろに発表した7月度の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比41.3%増と2ヵ月連続で4割強の増収となったことが好感された。コロナ対策として通勤や通学に電車やバスを避け、自転車を利用する動きが広がっており、客数が同19.5%増、客単価が同18.3%増とともに2ケタ増となった。なお、全社売上高は45.0%増だった。

■デジアーツ <2326>  9,200円 (+480円、+5.5%)

 デジタルアーツ <2326> が急反発。同社は7月31日大引け後に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比19.0%増の4.8億円に伸び、4-9月期(上期)計画の14.9億円に対する進捗率は5年平均の26.3%を上回る32.8%に達した。

■SBG <9984>  6,932円 (+337円、+5.1%)

 ソフトバンクグループ <9984> が急反発。前週末31日は全体相場が急落するなか先物絡みのインデックス売りで300円あまりの下げを余儀なくされたが、3日はその時の下げを帳消しにする戻り足をみせた。機関投資家だけでなく個人の商いも活発で売買代金は全市場を通じてトップ、NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 <1570> [東証E]も上回る水準をこなしマーケットの同社株に対する関心の高さを物語っている。同社が傘下に収める英半導体設計大手のアームを売却することへの思惑が取り沙汰され、日本経済新聞が売却先としてエヌビディアとの交渉を報じたことでがぜんマーケットの耳目が集まった。

■ヤマトHD <9064>  2,831円 (+136円、+5.1%)

 ヤマトホールディングス <9064> が急反発。同社は7月31日大引け後に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は105億円の黒字(前年同期は93.2億円の赤字)に浮上して着地した。また、従来未定としていた今期の上期配当を16円(前年同期は15円)実施するとし、従来未定としていた下期配当も16円実施する方針とした。年間配当は前期比9円減の32円に減配となる。

※3日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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