【特集】利益成長【青天井】銘柄リスト 〔第1弾〕 16社選出 <成長株特集>
イーブック <日足> 「株探」多機能チャートより
下表では、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、20年4-6月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している16社を選び出し、4-6月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、家具・インテリアの通販サイト「LOWYA」を運営するベガコーポレーション <3542> [東証M]。20年4-6月期(第1四半期)の経常利益は過去最高を2.7倍も上回る7.5億円に急拡大して着地。「LOWYA」の他社ECモールから自社旗艦店へのシフトが順調に進捗するなか、新型コロナウイルスの影響による需要押し上げが追い風となり、売上高は前年同期比61.1%の53.4億円と大幅増収を達成した。販売価格と商品構成の見直しによる原価率の改善に加え、販管費の抑制なども利益拡大につながった。併せて、通期の同利益予想を4期ぶりの最高益に大幅上方修正している。
2位のスクロール <8005> は新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う購買行動の変化や巣ごもり消費の高まりを受けて、通販事業の受注が大きく増加した。また、売上原価の低減や販促費の抑制なども寄与し、4-6月期(第1四半期)は経常利益の過去最高益を10年ぶりに塗り替えた。業績好調に伴い、通期の同利益予想を大幅上方修正し、一気に21期ぶりに最高益を更新する見通しとなった。
5位のイーブックイニシアティブジャパン <3658> の4-6月期(第1四半期)経常利益は過去最高だった直前の1-3月期を52.4%も上回る4.1億円に伸びて着地。巣ごもり需要の継続がプラスに働いたほか、ゴールデンウィーク期間中に実施した販促キャンペーンも奏功し、電子書籍販売サイト「ebookjapan」の利用が大きく伸びた。
6位のGMOペパボ <3633> [東証2]も巣ごもり需要を背景に業績を伸ばした。オリジナルグッズ作成・販売サービス「SUZURI」で夏のセールが例年以上に好調だったほか、ハンドメイドマーケット「minne」では食品や家具などを中心に流通額が増加し、4-6月期(第2四半期)経常利益は5四半期ぶりの最高益更新を果たした。
※決算発表の集中期間(8月14日まで)は、その日に発表された決算で4-6月期に増収増益を達成した銘柄を速報ベースで毎日19時ごろ配信しています。こちらも併せてご覧いただき、銘柄選びにご活用ください。
●「コロナ直撃の4-6月期に【増収増益】達成リスト」配信一覧
「7月28日版 7社選出」「7月29日版 19社選出」
「7月30日版 30社選出」「7月31日版 45社選出」
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 4-6月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<3542> ベガコーポ 174 757 276 139 1930 808 17.1
<8005> スクロール 83.6 2631 1433 31.5 3500 2662 9.5
<2790> ナフコ 57.9 7672 4860 2.4 12987 12686 7.0
<3150> グリムス 57.5 1022 649 6.9 2318 2168 24.6
<3658> イーブック 52.4 410 269 10.7 880 795 35.2
<3633> GMOペパボ 38.0 425 308 0.2 837 835 39.1
<9267> Genky 33.8 1900 1420 16.1 5300 4566 15.9
<3199> 綿半HD 32.1 1436 1087 13.8 3200 2813 11.5
<3998> すららネット 24.4 107 86 26.9 283 223 114
<9672> 東競馬 15.0 3266 2839 6.3 8513 8009 20.5
<4684> オービック 6.9 13089 12246 7.1 49300 46012 47.8
<3064> モノタロウ 6.5 4836 4542 17.0 18584 15887 86.1
<7839> SHOEI 5.4 1505 1428 7.7 4500 4179 24.2
<4528> 小野薬 5.1 28307 26940 2.9 82000 79696 24.2
<7191> イントラスト 3.3 281 272 7.5 1103 1026 25.0
<2175> エスエムエス 2.5 3018 2945 1.6 6459 6355 47.5
※ 2019年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
株探ニュース